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長崎・五島灘の海の幸をお腹いっぱい味わう島のオーベルジュ
クローズアップ

長崎・五島灘の海の幸をお腹いっぱい味わう島のオーベルジュ オーベルジュあかだま(長崎県/西海市)

三方を海で囲まれた長崎県。五島灘をはじめとする近海は、世界最大級の海流である黒潮から分岐した対馬海流にのって様々な魚が回遊することから、魚種の豊富さは全国屈指!漁獲量も全国2位と言われています。

そんな魚に恵まれた長崎県の西端、西彼杵半島から大島大橋を渡った寺島に「オーベルジュあかだま」は位置します。

寺島までは長崎空港から車で約1時間半、もしくは佐世保港から高速船で約30分。決して便利なアクセスではありませんが、「あかだま」ならではの美食を味わうために、季節を変えてわざわざ訪れるリピーターも多いそう。

今回は、編集部のmikaが実際に宿泊して、その魅力をたっぷりと体験させていただきました。

豊かな緑に囲まれた島のオーベルジュ

「あかだま」という宿の名前は、オーナーシェフの祖父が町で営んでいた「赤玉食堂」に由来。緑に囲まれた静かな環境でゆっくりと過ごしてほしいという想いから、現在の場所に移り、宿泊できるレストランとして「オーベルジュあかだま」を始めました。オーナーシェフを中心に、奥様、息子さん、娘さんとご家族で営まれている、アットホームな島のオーベルジュです。

開業から今年で約16年。建物は木々に優しく包まれ、つい通り過ぎてしまいそうなほどひっそりと佇んでいます。

2018年11月誕生!こだわりが詰まった森の別荘

今回宿泊させていただいたのは、2018年11月に完成したばかりの「デラックススイートツインC」。

シンプルナチュラルをテーマにしたお部屋で、窓の外に緑豊かな森が広がる、明るく開放的な空間です。お部屋に入ると爽やかな木の香りが迎えてくれました。

森の中で過ごす感覚を味わえるようにと、窓にカーテンはなく、木立を天然のカーテンに見立てていることもオーナーシェフのこだわり。
インテリアは、木の質感を活かした室内の雰囲気に合うよう、落ち着いた色合いの北欧テイストで統一しています。

寝室の窓にも、もちろんカーテンはありません。この日は空が霞んでいたのでよく見えなかったのですが、空気が澄んだ日には木々の隙間から海を見ることができるのだそう。

バスルームも一面の大きな窓が印象的。大人2人が入ってもゆとりがあるほどの、大きなジャグジーバスが備わります。

このままでも十分に気持ち良かったのですが、心地よい季節にはこのように窓を開けて半露天風呂として、森林浴をしながら愉しみたいですね。

お風呂は温泉ではありませんが、地元産のバラを浮かべたバラ風呂は、優雅なバスタイムを演出してくれます。

こちらのお部屋でちょっと面白いのが、玄関の脇にあるロフトスペース。デイベッドでお昼寝をしたり、天窓から空を眺めたり、まるで隠れ家のようで、つい童心に返ってはしゃいでしまいました。
室内のどこに居ても自然を感じることができる、快適な森の別荘のようでした。

地産地消にこだわった、お箸でいただく島フレンチ

食事をいただくレストラン棟は、木のトンネルの先に。

ここが海の近くであることを忘れてしまいそうになるほど、森を間近に感じられる落ち着いた空間です。シェフこだわりの年代物のスピーカーからはクラッシック音楽が流れ、これから始まる美食の時間に心が高鳴ります。

ディナーは、近海の海の幸や地元食材をふんだんに使ったフレンチ。使用するのは、シェフ自ら地元漁港に足を運んで漁師さんから直接買い付けた魚介類や、自家菜園や近くの農家さんの野菜、果物など。まさに地産地消のフルコースです。
食器は「手づくり手描き」を守る有田焼の窯元「しん窯青花」製で、どの絵柄も美しくお料理を引き立ててくれます。シルバーの横にお箸が並んでいるのは、個人的には嬉しいところ。

コースのはじまりは、海と山の幸が美しく小皿に盛り付けられた前菜から。シェフの奥様と息子さんが丁寧にお料理の説明をしながらサーブしてくださいます。

続いて、見た目も味付けも全く異なる2種のカルパッチョ。
目にも鮮やかなこちらは、様々なソースでいただくフレンチスタイル。自家菜園で採れた野菜の下には、ヒラス・タイ・アコウ・黒アナゴ・ミズイカなど、なんと9種類もの地魚をいただける贅沢な1皿です。

ヒラメ・カワハギ・ヒガンフグは、お刺身感覚で。オレンジに見える柑橘は、地元・西海町で採れたレモン。これだけでも十分に美味しいのですが、お好みでバルサミコ酢をまぜた醤油か、柚子胡椒入りのケチャップを付けていただきます。

お料理の美味しさはもちろんのこと、あわせて提供されるパリっと焼かれた手ごねの自家製パンが本当に美味しく、食欲をますます増進してくれます。

多彩な魚介が獲れる長崎県ですが、伊勢海老も全国トップクラスの漁獲高を誇ります。
「海老は前には進まないから、怖がらなくて大丈夫(笑)」と、これからいただく食材を奥様に見せていただいたのですが、どれも鮮度は抜群!
その伊勢海老をはじめ、アワビ・サザエ・ナマコなど、この地ならではのご馳走を盛り合わせたお造りはまさに圧巻です。伊勢海老は提供された時もまだ手足が動いているほど。しっかりとした旨味があり、何も付けなくとも十二分に美味しくいただけることに感動しました!

温かいお料理も、海の幸がたっぷり!ブルゴーニュ仕立てのサザエのつぼ焼き。サバ・イベリコ豚・フォワグラのソテー、フグの白子入りサツマイモと黒トリュフのスープ…口福の時間はまだまだ続きます。

だいぶお腹がいっぱいになってきたところで登場したのは、ヒラスの塩釜焼き。全体で約4.5㎏もあったそうで、カマだけでもこの大きさ!塩は隣町・崎戸の精製塩を使用。魚が獲れた海の塩を使っているので、相性は抜群です。

メインには魚料理が2種類。アメリケーヌソースとハーブのソースでいただく伊勢海老のソテーに、自家菜園の野菜を添えたアワビのステーキ。
伊勢海老やアワビなどの豪華な食材を、こんなにも様々な料理法でいただけるなんて本当に贅沢です!

滞在の最後まで魚を食べ尽くす!

この愉しみはもちろん翌朝にも。海の幸づくしのお料理と2種類の焼き立てパンは、これを食べるためだけに訪れたいと思わせてくれるほど!ディナーと言ってもおかしくないほどの、豪華なメニューが並びます。

たっぷりとミソが詰まった伊勢海老のスープに、9種類の魚の網焼き。

山型パンと、シナモン風味のリンゴパン。食べ切れなかった分はお土産にと包んでくださり、帰宅後に、滞在を思い返しながら美味しくいただきました。

この1泊で一体何種類の魚介類をいただいたのだろうと思うほど、地元の旬の味覚をお腹いっぱい味わわせていただき大満足!
「オーベルジュでフレンチ」ということで訪れるまでは少し緊張していたのですが、リラックスして食事を愉しむことができたのは、シェフの穏やかなお人柄や、ホールを担当されている奥様と息子さんのお心遣いあってのことなのだと思います。
あかだまならではの美食と人の温もり。また訪れたくなる理由は、きっとこの2つにあるのでしょう。

オーベルジュあかだま

オーベルジュあかだま

長崎県/西海市

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