江戸の本陣か、それとも現代の平城か。静岡県袋井市の「葛城北の丸」は、ヤマハリゾートの「葛城ゴルフ倶楽部」に隣接した全49室のホテル。豪壮な日本建築の存在感は圧巻のひと言。この宿に泊まること自体が旅の目的になりますよ。
目 次
北陸の古民家を解体移築して建てたホテル

「葛城北の丸」は東名高速道路袋井インターから約15分。ゴルフ場に隣接した、小高い山の中腹にあります。ゴルフ場隣接と聞くと、近代的なホテルをイメージする人が多いかもしれませんが、この宿はその真逆!

お堀を渡ってエントランスを進むと、両脇に提灯を下げた長屋門「郭松門」が見えてきます。この時点ですでに江戸時代へ紛れ込んだような気分に。門をくぐれば、さらにタイムスリップの様相は濃くなって、一気に非日常の世界へ導かれます。

このホテルは北陸にあった築150~200 年の古民家を解体し、それらの部材を運んで建てられました。館内のどこに目を向けても、まがいものではない、真の歴史を実感する重厚な雰囲気に満ちています。
木の強さと温かさに触れる

ロビーやラウンジのある「椿殿」は、移築した古民家の中でも最大規模の家を使ったもの。窓の向こうに広がる庭園の美しさと相まって、凛とした静けさに包まれています。

ここでは、2階のギャラリーへ向かう階段に注目を。実は手すりに「根曲がりの松」が使われているのです。北陸の豪雪に耐えぬいて曲がった松に触れていると、そのたくましい生命力が伝わってくるようです。

客室は4棟に分かれています。藤棚を目の前に望む洋室の「藤殿」、若々しい和モダンのインテリアの「葵殿」、カリンの木レンガを敷いた回廊の奥にある「萩殿」、そして桜を望む純和風空間の「桜殿」で、全49室。

館内にはまだ見どころがいっぱい。旅装を解いたら早速見学はいかが。リクエストすればスタッフが案内してくれますよ。
四季折々の花々が楽しめる自然園

館内を回って見た後は、1万坪の庭園も散策してみましょう。広大な自然林を生かした散策路周辺には、木々が美しい花を咲かせています。たとえば春は梅に桜、ツツジやコブシ。初夏にはサルスベリやタイサンボク、 秋には萩や彼岸花、冬はツワブキや山茶花。

途中には吊り橋も! 四季を通して訪れる人々の目を楽しませてくれます。
メインダイニング「椿の間」で会席料理

食事は太い丸柱と見事な梁、そしてライトアップされた庭園を望めるメインダイニング「椿の間」でどうぞ。ここでいただけるのは和洋折衷の会席料理。

地元遠州の旬の食材を厳選して調理した「季節膳」です。敷地の高低差を利用した天然ワインセラーもあるので、ワインや地元の銘酒と合わせた食事が堪能できるでしょう。

さらに嬉しいのはオーディオルーム。離れにある「梅殿」には、ヤマハの最高級のオーディオセットを設置したゲスト限定のラウンジが。事前に予約すればここで素晴らしい音質の音楽が楽しめるので、ぜひお気に入りのCDを持参して。

もちろんゴルフ場に隣接したメリットを生かして、ゴルフ三昧の滞在も素敵。ぜひ連泊で楽しみたいホテルです。
葛城北の丸
静岡県/袋井市












