長野で美味しいものと言えば、蕎麦やおやき、野沢菜漬け?いえいえ、それだけではありません。昼夜の寒暖差が大きく、きれいな水と空気に恵まれた長野は美食の宝庫。そこで今回は、そんな長野の旅で訪れたい美食宿をご紹介します。その宿に泊まること自体が旅の目的になる、素晴らしい美味に出逢えますよ。
目 次
1.ご夫婦の温かなもてなしと蓼科フレンチを味わう
オーベルジュテラ(長野県/蓼科中央高原)

標高1,500メートル。緑濃い蓼科高原の一角に佇む「オーベルジュテラ」は、ご夫婦の温かなもてなしに心が和むオーベルジュ。シェフは奥様。得意とするのは地産地消のフレンチで、八ヶ岳産のチーズ、信州サーモンや信州牛、さまざまな高原野菜などを用いた軽やかな料理に笑顔がこぼれます。近隣のワイナリーが醸すワインとのマリアージュも好評で、信州ならではの美味の饗宴に最後までワクワクが続きます。

特注した円形の暖炉を囲むように深紅のラウンジ型チェアを配した空間も、非日常の趣き。3室のみの小さな宿ですが、白駒池や東山魁夷画伯の絵のモチーフとしても知られた御射鹿池など、蓼科の大自然の散策と合わせて楽しむのがおすすめです。
オーベルジュテラ
長野県/蓼科中央高原
2.何度でも再訪したくなる、白馬村の本格フレンチ
白馬のオーベルジュ・レストラン&ホテル トロイメライ(長野県/白馬)

ウインタースポーツが盛んな白馬村に立つ「白馬のオーベルジュ・レストラン&ホテル トロイメライ」。本格フレンチと絶賛される料理は、ミシュラン一つ星のグランシェフ・パトリック・パージェス氏の技を受け継いだもの。野菜は自家農園から収穫したてのものを、肉や塩はフランスから、オマール海老はカナダから生きたまま直輸入するなど、素材選びにもこだわっています。

全10品のコースの中でシグネチャーは、プリプリとした食感の「活けオマール海老のポワレ」。お酒のエキスパートであるオーナーおすすめのワインと合わせれば、さらに味わいが増すことでしょう。朝食は、焼き立てパンとコーヒーのコンチネンタルスタイル。夏の間は部屋で食べるか、庭のテラスで森林浴しながらいただくかを選べます。
白馬のオーベルジュ・レストラン&ホテル トロイメライ
長野県/白馬
3.歴史ある「奈良井宿」で楽しむ、トップクラスの和の味
BYAKU Narai(長野県/塩尻・奈良井宿)

中山道六十九次のちょうど真ん中に位置する「奈良井宿」。その歴史ある街道沿いの酒蔵と曲物職人だった古い民家を改修したのが「BYAKU Narai」。12ある客室は、すべて先人たちの暮らしの息吹と現代的意匠が見事に融合。洗練の佇まいを見せています。

レストラン「kura」で味わえるのは、日本のトップシェフの一人「傳」調理長・長谷川在佑氏のプロデュースによる新郷土料理。奈良井に伝わる食に新しいセンスを加味し、季節の食材を用いた料理が楽しめます。冬季限定となりますが、ツキノワグマなどのジビエ料理は、お酒もつい進んでしまう味わい。宿にはこのレストランのほか、酒蔵やテイスティングバー、ギャラリー、温浴施設などを併設しています。
BYAKU Narai
長野県/塩尻・奈良井宿
4.地元産蕎麦を自由自在にアレンジした「蕎麦フレンチ会席」
季澄香TOKISUMIKA 蕎麦フレンチ・和モダンオーベルジュ(長野県/駒ケ根)

中央アルプスと南アルプス、2つの山脈を望める駒ヶ根市にある「季澄香TOKISUMIKA 蕎麦フレンチ・和モダンオーベルジュ」。8つの客室は、和の風情とアジアンテイストをミックスさせたインテリア。すべてに半露天風呂を備え、美肌の湯と言われる「早太郎温泉」の湯が注がれています。

出色なのは、夕食の「蕎麦フレンチ会席」。八ヶ岳産の蕎麦をはじめ、安曇野のワサビや「息吹サーモン」、安心院(あじむ)町の温泉で育ったドジョウや信州牛など、地場の素材をフレンチの技法でアレンジしてあり、蕎麦の新たな魅力に気づかされるはず。十割の手打ち蕎麦も絶品で、満腹でもつるつるとお腹におさまっていきますよ。夜食として「蕎麦稲荷」、朝食にはガレットも登場。蕎麦好きのみなさん、お見逃しなく。
季澄香TOKISUMIKA ~蕎麦フレンチ・和モダンオーベルジュ~
長野県/駒ケ根
5.「ルレ・エ・シャトー」が認めたもてなしと、野菜が主役のコース料理
扉温泉 明神館(長野県/松本・扉温泉)

松本駅から車で約30分。これより先には一軒の民家も無いと言う山中に立つ「扉温泉 明神館」。山の緑を湯に映した大浴場「立湯・雪月花」でよく知られた宿で、創業は昭和6年。平成20年からは「ルレ・エ・シャトー」にも名を連ね、この宿一流のもてなしが、ますます世界に知られるところとなりました。

夕食は、基本的にはフレンチか和食の選択で、総料理長の田邉真宏氏によると、どちらも素材との対話を重視した料理を心がけているとか。「ナチュレフレンチ菜」では、地元の野菜をメインに据えたオーガニックのフルコースが、「信州ダイニング『TOBIRA』」では、松本に古くから伝わる食文化にモダンな技を加えた体に優しい懐石料理が味わえます。
扉温泉 明神館
長野県/松本・扉温泉
6.諏訪湖のほとりに佇む、地元尽くしの和食が自慢
寛ぎの諏訪の湯宿 萃sui-諏訪湖(長野県/上諏訪温泉)

諏訪湖のほとりに佇む「寛ぎの諏訪の湯宿 萃sui-諏訪湖」。ロビー代わりの「囲炉裏茶の間」でチェックインした後は、屋上の混浴展望露天風呂でひと風呂浴びるのがおすすめ。湯浴み着着用なので心配無用。大切な人と一緒に諏訪湖を一望する温泉タイムが楽しめます。

お待ちかねの夕食は、素材にも調味料にも、そして調理法にも“信州らしさ”を貫いた和食。監修を茅野市の日本料理「無名(むみょう)/(旧)和食から木」の唐木正文氏が手がけています。絶妙な加減の焼き魚、140年の歴史を持つ諏訪市の「タケヤ味噌」の味噌を用いた味噌汁に土鍋炊きのご飯……と、見た目はシンプルですが、芯からホッとする滋味が並び「来て良かった」と思うに違いありません。食後は地酒バーに変身した「囲炉裏茶の間」で、地酒の利き酒をどうぞ。
寛ぎの諏訪の湯宿 萃sui-諏訪湖
長野県/上諏訪温泉
長野の旅の拠点となる長野市までは、北陸新幹線で東京から約1時間30分。松本市までは新宿駅から中央線特急「あずさ」を利用して約2時間30分、車なら約3時間の道のりです。山々に囲まれた雄大な景色と清々しい高原の空気、歴史ある風情などと共に、美味しい食事を味わいにぜひお出かけを。












