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温泉ソムリエが教える!もっと温泉が楽しくなる「温泉分析書」の読み方
コラム

温泉ソムリエが教える!もっと温泉が楽しくなる「温泉分析書」の読み方

こんにちは!温泉ソムリエ兼、一休コンシェルジュ編集部のItoです。
旅の楽しみの1つとして挙げる方も多い温泉。温浴施設の脱衣所などに提示している「温泉分析書」ですが、あなたは正しく読めますか?今回は「温泉分析書」の読み方や、チェックしてもらいたいポイントをご紹介。これが読めるだけで、入浴が今よりもっと楽しくなりますよ!

「温泉分析書」は温泉のプロフィール!

「温泉分析書」とは、温泉に含まれる成分や温度、濃度などから、専門機関が温泉成分を詳しく分析した書面。
-都道府県知事の登録がある分析機関が実施していること
-掲示内容を都道府県知事に届けること
-温泉の施設内に提示すること
の3点が義務付けられています。

「温泉分析書」は10年以内のものが有効とされているため、検査日は重要。湯は少しずつ変化するため、必ずしもその時の成分ではないことを念頭に入れておくとよいでしょう。

ここを押さえれば大丈夫!「温泉分析書」でチェックしたい6つの項目

提供:群馬県/草津温泉「奈良屋」

1. 泉質

まず初めにチェックしたいのが、温泉の「泉質」。湯にどんな成分がどれくらいの割合で含まれているのかを表すもので、分析結果にもとづき「療養泉」に該当する場合は10種類の泉質に分けられます。

-単純温泉
肌触りが柔らかく、癖がなく肌への刺激が少ない。

-塩化物泉
塩分が主となっており飲用すると塩辛い。湯冷めしにくく、塩分の殺菌効果がある。

-炭酸水素塩泉
温泉水1kg中の溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上あり、陰イオンの主成分が炭酸水素イオンのもの。

-硫酸塩泉 
肌の脂分を洗い流す力があり、ニキビなどにも効果が。飲用可能な場合は、慢性便秘や、生活習慣病の改善にもつながる。

-二酸化炭素泉
入浴すると、炭酸の泡が身体に付着するのが特徴。日本では少ない泉質で「泡の湯」と呼ばれることも。

-含鉄泉 
湯が湧出し空気に触れると、鉄の酸化が進むことで進み赤褐色になる。

-硫黄泉
硫黄型と硫化水素型に分類され、日本では比較的多い泉質。タマゴの腐敗臭に似た特有の臭いは、硫化水素によるもの。

-酸性泉
口にすると酸味があり、殺菌効果がある。

-放射能泉 
温泉水1キログラム中に、ラドンが8.25マッへ単位以上含まれている。
「放射能」というと身体に悪影響を及ぼすと思われがちだが、レントゲン等の放射線量よりずっと少なく、良い影響を与えることが実証されている。

-含よう素泉 
非火山性の温泉に多く、時間が経つと黄色く変色する。

これらの泉質名は「掲示用泉質名」であり、さらに詳細な泉質名は「アルカリ性単純温泉」「ナトリウム塩化物泉」などの分類が併記されます。

詳しくはこちら:https://prdikyuconcierge.ikyu.com/concierge/18381

2. 泉質別適応症

温泉の効能と呼ばれるものは、「適応症」と表現します。「温泉分析書」には、「一般適応症」と「泉質別適応症」が明記されていますが、注目は「泉質別適応症」。
「一般適応症」とは、泉質名の付く温泉全てに共通する効能を、「泉質別適応症」はその温泉独自の効能のことを指し、より湯のことを理解できることでしょう。

3. 泉温

「温泉分析書」にある「泉温」は、私たちが入浴する湯船の温度ではなく、源泉から地上に湧出または汲み上げられた温泉の温度を示しています。

-高温泉  42度以上
-温泉   34~42度未満
-低温泉  25~34度未満
-冷鉱泉  25度未満

泉温が高い場合は自然冷却や加水を、泉温が低い場合は加温をし、快適に入浴ができる温度にしています。

4. Ph値

「pH値」とは水素イオン濃度のこと。温泉に含まれる水素イオンの濃度(pH)が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性となります。

詳しくはこちら:https://prdikyuconcierge.ikyu.com/concierge/17682

5. 溶存物質

温泉1キログラムの中に含まれる温泉成分が何グラム含まれているのか、温泉の濃度を示します。

-高張性 1キログラムあたり10グラム以上
-等張性 1キログラムあたり8グラム以上~10グラム未満
-低張性 1キログラムあたり8グラム未満

これは身体を作る細胞液を基準にして分けられており、細胞液は1リットルの水に8.8グラムの食塩を溶かした食塩水に相当します。

6. 遊離成分(非解離成分)

遊離成分とは溶存物質のうち、イオンとならずに分子の形で溶解しているものを指し「非解離成分」として表示されます。
特に注目してもらいたいのが「メタケイ酸」。「メタケイ酸」とは、化粧水などにも含まれている美肌成分のこと。身体をコーティングし温める、保温効果があります。含有量が50ミリグラム以上で美肌に有効とされています。

いかがでしたでしょうか?
成分表の見方が分かると、さらに温泉を理解できます。ぜひ入浴前後に成分表をチェックし、今以上に温泉を楽しんでみましょう!

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