FOLLOW一休コンシェルジュをフォロー

FOLLOW一休コンシェルジュをフォロー

【取材】倉敷美観地区の老舗旅館で、伝統建築の佇まいと美食に憩う
クローズアップ

【取材】倉敷美観地区の老舗旅館で、伝統建築の佇まいと美食に憩う 旅館くらしき(岡山県/倉敷美観地区)

風情あふれる倉敷美観地区の町並みを一望できる老舗料理旅館「旅館くらしき」。柳並木が美しい倉敷川の河畔に建ち、棟方志功など文人墨客が愛した倉敷を代表する宿の一つです。歴史的建造物に泊まる唯一無二の時間の過ごし方を、取材を通してご紹介します。

倉敷美観地区の中心で、白壁の静かな佇まいに癒される

寛永19年に天領となった倉敷の往時の姿が今も色濃く残る美観地区。古き良き伝統的な建物が立ち並び、町の中心部には、かつて物資を積んだ川舟の往来で賑った倉敷川が流れます。レトロモダンな町並みや白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木など、趣ある景観が楽しめる人気観光スポットです。

江戸時代から架かる太鼓橋「中橋」のたもとに位置する「旅館くらしき」は、まさに倉敷美観地区の中心部にあり、観光にも非常に便利な立地。江戸時代後期に砂糖問屋として栄えた旧家の母屋と米蔵、道具蔵、砂糖蔵を再生し、料理旅館として1957年に創業しました。司馬遼太郎や棟方志功など多くの作家、芸術家が宿泊した格式ある旅館です。

玄関から中に入ると、「爐の間」と言う土間が広がり、到着や出発の際に一休みできる空間となっています。

設計を手がけたのは、建築家・浦辺鎮太郎氏。梁や柱、窓ガラスなど伝統建築を残しつつ、リノベーションが施され現代的な要素が取り入れられています。

館内にある「テラス」は、宿泊客の憩いの場。滞在中は自由に利用できます。

窓越しに、美しい庭園を望みながらチェックインを行います。

お抹茶とお菓子をいただき、庭園を眺めていると、先ほどまでの喧騒が嘘のよう。

セルフサービスで飲み物とお菓子、倉敷の酒蔵の日本酒が自由にいただけます。

テラスから母屋につながる通りの横には、貸切風呂の「離れ湯」が。チェックイン時に先着順で予約ができ、1組あたり50分無料で利用可能です。

庵治石の浴槽は先代より引き継いだもので、掛け流しのお湯を楽しめます。

趣が異なる8つの客室に身を置き、和の美に触れる

母屋や蔵を改装した全8室の客室は、古き良きおおらかさと現代の快適性を備え、趣がそれぞれ異なります。

260年の米蔵を改装した 「< 巽の間 > 和室+洋寝室 築260年の米蔵」 。入口を開けると階段になっており、2階部分が75.8平米の和洋室になっています。蔵に入って驚いたのは、遮音性の高さ。周りの音が遮断され、静謐な空気が流れています。

棟方志功や司馬遼太郎が愛した部屋としても知られ、愛好家がこちらの部屋を指定するほど。

屋根裏部屋のような雰囲気を持つ和室は、天井の小窓から陽光が差し込み、柔らかな光が印象的です。

ベッドルームは1.3メートル×2メートルのツインベッドが備わります。

ベッドサイドには冷蔵庫があり、中の飲み物は無料でいただけます。

バスルームに備わるアメニティは「LEAF&BOTANICS」。

洗面台にも様々なアメニティが。アロマディフューザーも備わり季節毎に2種類のアロマオイルをお好みで利用できます。
また、入浴剤とはちみつが用意されているので、癒しのバスタイムを過ごせそうですね。

続いて、館内の小道を抜けて離れのような雰囲気がある「< 奥座敷 > 和室2+洋寝室 離れの雰囲気」へ。89.8平米のゆったりとした広さを持つ続き間の和室とベッドルームが備わり、宿で一番広い客室となっています。宿の中でも奥にあるお部屋なので、こちらを指定する方も多いそう。

和室部分は純和風の造りで、落ち着いた雰囲気です。

和室の奥には洗い場が広く取られたバスルームと洗面台が備わります。

フローリングのベッドルーム。窓辺には岡山県産の木工を使ったソファが置かれ、憩いの空間となっています。

洋室の脇にはシャワーブースがあり、トイレも両側に2箇所あるため、2世代やグループでの利用におすすめ。

築約160年になる砂糖蔵の2階部分を客室として使用している「<乾の間>和室+洋寝室」は、レストラン横のドアから出入り可能な離れ風のお部屋。

2017年41日にリニューアルした63.1平米の客室は和モダンな雰囲気で、天井部分の立派な丸太梁が目を引きます。

15.8帖の和室。窓からは倉敷川と倉敷の町並みを代表する「倉敷考古館」の眺めを楽しめます。

奥の洋寝室はツインベッドが備わり、障子を開けると庭を一望できます。

ベッドルームの横にあるクローゼットには、冷蔵庫が備わります。

部屋着として、浴衣とルームウェアが用意されていました。

続いてバスルームへ。洗面台部分もモダンなタイプになっています。

バスタオルやフェイスタオルには、「旅館くらしき」の紋の刺繍が施されていました。

浴室には槙風呂が設置され、槇ならではの香りが漂います。
現代的な要素が施された蔵に泊まる楽しみ、歴史的な空間に身を寄せる楽しみ。どの部屋もそれぞれの趣があり、倉敷での滞在をより豊かにしてくれることでしょう。

美しい庭を眺めながら、四季の恵みを彩り豊かに味わう

「旅館くらしき」のレストランは入口の左側にエントランスがあり、宿泊客だけでなく観光中のお昼のお食事としても利用されています。

レストランからは自慢の庭が見え、自然の息吹を感じながらお食事を楽しめます。

夕食のお料理は懐石。旬の食材を用い丁寧に盛り付けられた御旬菜は、目にも美しく、一口ずつさまざまな味を楽しめます。

瀬戸内や近海の旬魚を用いた御造り。夏の季節は、アコウ(キジハタ)の薄造りやマナガツオ、スズキ、剣先イカを、すりおろしの生わさびでいただきます。

夏ならではの名物が「鱧しゃぶ」。丁寧に骨切りを施し下処理した鱧の身を、花開くようにさっと出汁にくぐらせます。瀬戸内海で獲れる新鮮な鱧は、身が引きしまりプリッとした食感が後を引きます。

八月ご飯は「玉蜀黍(トウモロコシ)の釜飯」。
岡山県産の「きぬむすめ」を土鍋で炊いたご飯は、コースの〆でもお代わりする方が多いそう。食べきれない場合はおにぎりにしていただくこともできるとのこと。

朝食も同じくレストランにていただきます。彩り豊かな小鉢が並び、滋味深い味わいにいつしか身体が目覚めてくることでしょう。魚の干物と明太子を炭火で焼くと、香ばしい匂いが立ち込め、食欲をそそります。焼くのが苦手な方には厨房で調理をしていただけるそう。土鍋で炊き上げたほかほかのご飯と、おかゆが選べるので、その日の体調に合わせていただけるのも嬉しいですね。

「旅館くらしき」に泊まる際、ぜひ夕暮れから夜にかけての倉敷美観地区の眺めも楽しんでみては。昼間の喧騒が嘘のように、静寂に包まれた町並みを独り占めできる、宿泊者だけの特権です。

美しき町、倉敷。「旅館くらしき」では、古き良き時代を感じる柔らかな木の温もりや石壁に、心が優しく包まれる滞在が叶います。歴史の積み重ねを間近で味わう体験は、日本の美しさを改めて実感できる貴重な機会となることでしょう。

00001266

旅館くらしき

岡山県/倉敷美観地区

この記事が気に入ったらシェア!

エリアから探す

人気のエリア

全国のエリア

人気のテーマ特集