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【コラム】意外と知らない旅館の“お着き菓子”の意味
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【コラム】意外と知らない旅館の“お着き菓子”の意味

お宿に到着して、チェックイン後にラウンジやお部屋でお飲み物やお菓子をいただくこと、ありますよね。「お着き菓子」や「ウェルカムドリンク・スイーツ」などと呼ばれていますが、なぜ出されるようになったのでしょうか。今回は、お宿で何となくいただいていた「お着き菓子」とは何か、そして「お着き菓子」にこだわりを持つお宿をご紹介いたします。

「お着き菓子」は危険を回避するためのものだった?

お宿に到着すると、ラウンジやお部屋でお茶やコーヒーなどのお飲み物と一緒に提供されるお菓子。「ウェルカムスイーツ」と呼ばれることもありますが、日本語では「お着き菓子」と言われています。宿の方のお話を伺いながら、宿の設えを眺めながら、美味しいお菓子をいただくとホッとしますよね。でもなぜ、提供されることになったのでしょうか。

<理由1>旅の疲れを癒すため
遠い昔、遠くから訪れた旅人の疲れた身体を癒すため甘いものを提供した。というのが起源とも言われています。いつの時代も、甘いものに癒されるのは変わらないようですね。

<理由2>立ちくらみや失神などを回避するため
お客様が宿に着いたときは、身体を動かしたことで血糖値が下がっている状態である場合が多いのだそう。血糖値が下がったまま温泉に入ってしまうと、立ちくらみや失神など具合が悪くなってしまう危険が。それを回避するために「お着き菓子」を食べて、血糖値を上げるという理由があるそうです。

起源や理由ではっきりとしたものはないですが、「お客様を癒す」ことがポイントのようです。
一休.comでご紹介しているお宿では、「お着き菓子」にこだわっているお宿も多くあるということで、ここからは、宿のスタッフさんに聞いた「お着き菓子のこだわり」を実際の写真と共にご紹介いたします。

地元菓子だけではなく地酒も

山形座 瀧波(山形県/赤湯温泉)

山形新幹線「赤湯駅」から車で約5分。開湯から900年以上の歴史を持つ赤湯温泉が湧き出る地に「山形座 瀧波」は佇みます。2017年に全館をリノベーション。古き良き日本の和を残しながら、モダンで美しく、居心地の良い空間となっています。

このお宿のお着き菓子は、“山形”を目で舌で感じられる地元の素材を使った一品。時期によって内容は変わり、「じんだん(山形でのずんだの呼び名)餅」などの甘いものや旬であればサクランボなどの果物、「なた漬け」などのお漬物もいただけます。お飲み物は「ずんだシェイク」、お酒好きの方には山形の地酒が。旅の疲れを癒してもらうことと、山形に訪れたことをすぐ実感してもらいたい。そんな想いが込められているお着き菓子です。

山形座 瀧波

山形座 瀧波

山形県/赤湯温泉

和と洋の二つのお菓子が味わえる

繭二梁(静岡県/西伊豆・堂ヶ島温泉)

西伊豆・堂ヶ島の島々が一望できる「繭二梁」。客室は6室のみで、1ゲストに対してメインルームとセカンドルームの2つのお部屋が用意されている贅沢な宿です。メインルームにはベッドとリビング、テラス、露天風呂が備わり、お食事はセカンドルームでいただきます。

このお宿のお着き菓子はプランによって異なりますが、最大3段重で提供され、数種類の味が楽しめるようになっています。すべてに共通するのは、和菓子「きんつば」と洋菓子「パウンドケーキ」。お食事が和と洋のフレンチ懐石のため、そのイメージでお着き菓子もこの組み合わせにしているそう。到着後、セカンドルームからの景色をゆっくりと堪能してほしい。そんな想いも込められているそうです。

繭二梁

繭二梁

静岡県/西伊豆・堂ヶ島温泉

不動の人気のお菓子から新たなメニューへ

有馬山叢 御所別墅(兵庫県/有馬温泉)

大阪から約2時間、兵庫県・有馬の地に佇む「有馬山叢 御所別墅」は、約1,400坪の敷地内に10室の離れとロビー・レストラン棟で構成されているお宿。全室に備わる「サーマルルーム」は、無理なく身体を温め体温を維持し、免疫力を高める効果があると言われ、常連客を魅了しています。

このお宿のお着き菓子は、イチゴの饅頭。地元産のイチゴを餡に練りこんだ一品です。口の中に残るイチゴの酸味が、あんこの柔らかな甘さと相まってすっきりとした味わいに。ただこちらは、時期次第ではビスコッティに変わるそうです。お部屋が洋風ということもあり、それに似合ったお着き菓子をと考案し、山椒を効かせたこの宿オリジナルの一品。お部屋に備わるコーヒーや紅茶とともに、ゆっくり味わってみてはいかがでしょう。

有馬山叢 御所別墅

有馬山叢 御所別墅

兵庫県/有馬温泉

毎月変わる宿オリジナルの一品

妙見石原荘(鹿児島県/霧島・妙見温泉)

鹿児島空港から車で約15分。アクセスの良さとは裏腹に、緑濃い山間に佇む「妙見石原荘」。客室は多彩なタイプが揃う「本館」と、露天風呂付き客室のある「石蔵」に分かれています。何と言ってもおすすめは、貸切露天風呂。目の前には天降川が流れ、その力強く流れる渓流を眺めながらの湯浴みは思い出に残ること必至です。

このお宿のお着き菓子は、宿の手作りで鹿児島を感じさせるものとなっています。毎月内容が変わり、例えば「両棒餅(ぢゃんぼもち)」と呼ばれる鹿児島市に古くから親しまれる郷土菓子や、鹿児島と言えば名物「しろくま」ということもあり、「しろくま風のかき氷」がいただけることも。このお着き菓子を楽しみにしている常連のお客様も多いそうです。心ばかりのおもてなしですが、到着してホッと一息ついてもらいたい。そんな想いが込められています。

妙見石原荘

妙見石原荘

鹿児島県/霧島・妙見温泉

お宿ごとで一つとして同じものがない「お着き菓子(ウェルカムスイーツ)」。スタッフの方が直接出されるものも、お部屋に置かれているものも、それはお客様に寛いでもらいたいという宿の想いが詰まった一品です。宿がこだわるお着き菓子と一緒に、その想いも味わってみてはいかがでしょう。

※お着き菓子について参考:「有馬山叢 御所別墅」様「妙見石原荘」様

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更新日時2020.11.04 09:27

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