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現存する鰊御殿に唯一泊まれる宿
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現存する鰊御殿に唯一泊まれる宿 料亭湯宿 銀鱗荘(北海道/小樽)

かつて「北の春は鰊で明ける」と言われ、鰊漁で隆盛を極めた北海道の日本海沿岸。鰊で財をなした大網元は競って豪壮な屋敷兼番屋を建て、それらは人々の間で「鰊御殿」と呼ばれていました。

「料亭湯宿 銀鱗荘」は、その鰊御殿だった建物を活用した旅館。

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もともとは積丹半島の余市に大網元の屋敷として建てられたものでしたが、昭和14年、小樽の平磯岬に移築されたのを機に料亭旅館として創業しました。なぜ、小樽に移築されたのか。その理由は、実際に銀鱗荘を訪れれば一目でわかります。

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眼下に見えるのは小樽港や小樽の中心市街地。海抜60メートルの高台のため、本館の望楼に登るまでもなく、素晴らしい眺めに恵まれています。まさに小樽随一の景勝地! 北海道を代表する鰊御殿の移築先としては申し分のない場所だったのです。

本館7室、新館7室

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銀鱗荘は、現存する鰊御殿に宿泊できる日本で唯一の宿。望楼を載せたシンボリックな外観や調度品など、往時を偲ばせるものには極力手を加えず、旅館としての機能性と快適性を高める工夫が施されています。

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客室は築140余年を経た本館と、平成16年に建てられた新館から構成されていて、新館の7室は石狩湾のオーシャンビュー。すべてに2方向に窓を設えた広々とした温泉風呂が付いています。

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一方、本館からのビューは小樽市街の夜景。無垢材をふんだんに使ってリニューアルされた和室は、けやきの地板や意匠を凝らした襖など、日本の伝統建築の美しさに包まれています。なお、本館の和室にはお風呂は付いていないので入浴は大浴場へどうぞ。

自家源泉の露天風呂で汽笛を聞く

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銀鱗荘の露天風呂は北海道各地から集めた銘石を配した岩風呂。時折、函館本線を走る列車や船の汽笛が聞こえてきたり、ウミネコの声が混じったりすることもあるそうで、旅情をかきたてられること、請け合いです。

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敷地内から湧く自家源泉はナトリウム硫酸塩・塩化物泉で、肌へのあたりが柔らかい湯。厳しい気候の北海道にあっても、いつ訪れても湯温が一定に保たれていると評判で、こんなところにも「いつでも最高の状態でお客様をお迎えしたい」というもてなしの心が生きています。

和会席とフランス料理

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小樽は食材の宝庫。海のもの、山のものすべて獲れたてで鮮度抜群。銀鱗荘ではそんな食材の良さを十分に引き出した和食とフランス料理が楽しめます。和食は会席料理。なかでも鮑の陶板焼きは、ねっとりした舌触りと旨味が詰まった逸品。甘いウニ、身の詰まったタラバガニなど、北海道の味をたっぷり堪能できるでしょう。

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フランス料理は本館に隣接する「グリル銀鱗荘」で。実はこの建物は以前は漁網の倉庫として使われていたもの。こちらは完全予約制での利用です。

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北海道の文化財100選にも選ばれている「銀鱗荘」。外国からわざわざ取り寄せた大きな花崗岩の腰羽目(こしばめ)。黒々と光る太い梁や柱。大広間に祀られた二間半もの大きな神棚。細やかな細工が美しい欄間。

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どの部分に目をやっても、豊漁を願い、豊漁にわいた当時の人たちの思いが漂っていて、その空間に圧倒されることでしょう。

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