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潮風の爽快感と160年余のもてなしに和む
クローズアップ

潮風の爽快感と160年余のもてなしに和む 湊のやど 汀家(静岡県/焼津市)

マグロやカツオの陸揚げ量で日本一になるなど、静岡県焼津港は日本有数の漁港。東京から約2時間、名古屋からも好アクセスのため、鮮度の良い海産物を目当てに多くの人が集います。
また、焼津は江戸時代を築いた徳川家との縁も深い歴史の街の横顔も。わずか8室のこぢんまりとした温泉旅館「湊のやど 汀家」もまた、そんな焼津の歴史を受け継ぐ宿です。

新しくてどこか懐かしい設えにほっこり

「湊のやど 汀家」の歴史は、江戸時代後期の嘉永4年(1851年)にまで遡ります。初代が料理屋として営みを始めたのとほぼ時期を同じくして、時代は激動の幕末へ。黒潮が誘う焼津の海は広い世界への入り口として、活気に溢れ多くの旅人が訪れたことでしょう。

宿は、160余年の歴史を刻む中で、いち早くホテル様式を取り入れるなど時代とともに進化。2009年には、粋な和モダン旅館「湊のやど 汀家」として生まれ変わりました。伝統を守る一方で、新しさを取り入れることでゲストにより快適に過ごしてほしいという心意気が感じられますね。

癒しやプライベート感を求める昨今の旅人のために造られたロビーは、シックで落ち着いた雰囲気。慌ただしい日常を離れ、心安らかな滞在ができる…そんな期待が胸の中に膨らむ佇まいです。

客室は、大きく分けて2タイプ。港に隣接する立地を五感で実感できるのが、「【本館2階CD】和室10畳+ツイン※お子様&夕食は部屋食OK」などがある料亭風客室「海のめぐみ」です。「憩う、浸る、食す」というコンセプトのもと、手足を伸ばして寛げる畳敷きの和室と機能的でスタイリッシュなベッドルームで構成。

和室から続くウッドテラスでは、間近な海から吹いてくる心地良い潮風を全身で感じられるはず。テラスにある露天風呂でのんびり湯に浸かれば、ストレスや疲れから解き放たれるでしょう。

プライベート感を満喫したい方には、「新しいのに、何処か懐かしく、温かい」をテーマに造られた離れ客室「みなと庵」がぴったりでしょう。「離れA」は和室+ツインベッド、「離れB」は、和室+ローベッドなので、お好みに合わせてチョイスして。

すべての離れに、手入れが行き届き侘び寂びのにじむ庭園が備わります。広々としたウッドテラスのチェアーで、樹々や空をぼんやり眺めるだけでもとびきりの非日常感を味わえるはず。夜は、テラスに備わる露天風呂で湯浴みしながら、星を数えたり、明月を鑑賞するのも素敵。自然と戯れる時間は、忙しさの中で忘れかけていた大切なものを思い出させてくれそうです。

野趣あふれる岩風呂「たちばな」と木目が清々しい「たける」の貸切庭園露天風呂を、大切な方と一緒に楽しむのもお薦めです。
「やいづ黒潮温泉」は、虚弱体質から神経痛、美容まで効能が豊かなのだとか。ご家族やご友人と湯に浸かりながら語り合えば、より絆が深められるでしょう。

名物マグロのカマ唐揚げや削り節3種に感嘆

旅の楽しみに、食は欠かせません。「和ダイニング 八丁櫓」は、畳敷きにダイニングテーブルを置いたレトロモダンな空間。素足の開放感とテーブル&椅子の快適さの中、和会席コースがいただけると好評です。
ちなみに、「八丁櫓」とは、江戸時代に徳川家から焼津の船だけに許された特別なストーリーが由来とか。宿のスタッフに焼津の歴史について話を聞くのも、旅先ならでは楽しい思い出になりそうですね。

目の前が、日本屈指の漁港とあれば、美味しいものへの期待も自然と高まるというもの。そして、その期待は決して裏切られることはないでしょう。
たとえば「お造り」で、ミナミマグロと本マグロの食べ比べではマグロの街を実感できます。

また、宿の名物「マグロのカマ唐揚げ」は、継ぎ足され続けている秘伝のタレとホクホクとしたマグロの身の相性が感動的だとか。そのほか、静岡県産のブランド和牛を、素材の美味しさを引き出したシンプルなステーキでいただくこともできます。

お食事のお供は、ぜひ地酒をどうぞ。静岡県は「吟醸王国」と呼ばれるほど、知る人ぞ知る日本酒の産地。洞爺湖サミットの乾杯酒にもなった酒蔵「磯自慢酒造」や、静岡で最古の酒蔵「初亀醸造」などの純米吟醸や大吟醸が豊富に揃います。酒蔵それぞれの個性やこだわりを舌の先で楽しみながら、料理との和製マリアージュを心ゆくまで堪能して。

快適な寝具で深い眠りについたら、すっきりとした朝の目覚めが待っています。テラスに出て、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込むもよし。体を目覚めさせる朝風呂に入るのも、とびきり贅沢な朝の時間です。

リフレッシュすると、お腹が空くもの。朝食も、上質の干物をはじめ、港町ならではのご馳走がたっぷり。特筆すべきは、「鰯節」「鯖節」「鰹節」の3種の削り節を食べ比べができることでしょう。

また、削り節の産地ならではの、芳醇なだし汁をたっぷり注いだ「まぐろの漬け茶漬け」の美味しさは、空腹に優しく染み渡るに違いありません。一見控えめながら、手間ひまを惜しまない朝食を目当てに、宿を再訪する人も少なくないそうです。

思い立ったらすぐに行ける距離にありながら、どこか隠れ宿の風情をたたえる「湊のやど 汀家」。頑張っているご自身や大切な方と一緒に、海のおおらかさと歴史に裏打ちされたもてなしの心に包まれる「癒しのひととき」を満喫してみませんか。

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湊のやど 汀家

静岡県/焼津市

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