白磁に薄い藍色の手書きの図案が特徴的な日本の伝統工芸品「砥部焼」。その里として知られる砥部町は、松山市内から車で約15分の距離にありながらも、豊かな自然に囲まれています。「TOBE オーベルジュリゾート」は、美しい自然の恵みを享受し美食を追求するこだわりのオーベルジュ。地域住民の憩いの場として親しまれている通谷池の湖畔に佇みます。
オーナーの越智仁文氏と料理長の藤内宏次郎氏は、ともに愛媛県出身の幼なじみ。この宿には、二人の故郷に対する愛が詰まっているのです。
広大な敷地を有するこの宿。入江を挟んでフロントやレストランがある本館と、宿泊棟に分かれています。チェックインを行う本館のラウンジは、夜にはバーとしても利用可能。バーカウンターの窓の外には四季折々の風景が絵画のように展開され、訪れた人の心をほっと和ませてくれます。
お花見の特等席にもなる自然と調和した客室
客室は、スイートを含む8室と、よりプライベートな滞在を可能にする離れが2棟の全10室。スタイリッシュで個性的な建物は、愛媛在住の建築家が設計を手掛けたもの。すべての客室が湖に面し、大きく取った窓からは雄大な自然を眺めることができます。
客室のインテリアには木をふんだんに使用。周囲の風景と調和し、温もりが感じられる居心地の良い空間です。
開放感のある、ガラス張りのバスルーム。窓を大きく開け放ち、外の空気を感じながら湯船に浸かれば、日頃の疲れもすぐに忘れてしまうことでしょう。
お風呂でゆっくりとくつろいだ後は、バルコニーのラウンジャーでシャンパンを片手にラグジュアリーなひとときを過ごしてみませんか。昼間は湖と森が織りなす美しい景観を、夜には満天の星空をひとりじめ。
さらに春には、満開の桜を眺める特等席になるのです。
随所で見られる「Made in 愛媛」へのこだわり
「Made in 愛媛」へのこだわりは、建物をはじめ館内の随所に散りばめられています。例えば、客室の鍵には砥部焼のキーホルダー。
室内やベッドサイドに置かれたランプシェード。
湯のみ。
そして、洗面台のボウルも全て砥部焼。排水栓には客室の名前に合わせた花の絵が描かれています。他にも、さりげないこだわりはまだたくさん。館内を散策しながら探してみるのも、滞在中の楽しみの一つです。
TOBEキュイジーヌ×美景を愉しむ
お待ちかねの夕食は、本館のレストランで。カウンターの窓の外には湖と自然の美しい景色が季節や時間とともに表情を変え、美食の時間を演出してくれます。
どの季節もそれぞれに美しいのは言うまでもありませんが、桜の季節はまた格別です。
もともと京都のホテルでフレンチのシェフを務めていた料理長の藤内氏。地元・愛媛に戻るにあたり、フレンチや和食といったスタイルにこだわらない、フレンチと愛媛の郷土料理を融合した“TOBEキュイジーヌ”を確立しました。
海の幸にも山の幸にも恵まれた愛媛県。瀬戸内海の豊かな海の幸、伊予の黒毛和牛、自家菜園で育てた野菜など、地元産にこだわった食材は、ここでしか味わえない心が宿る料理へと生まれ変わります。
食材が本来持っている生命力を生かすため、余計な手を加えず調理する。滋味を感じる味を追求した究極のスタイルで創り出された料理は、砥部焼のお皿に美しく盛り付けられ、目と舌を楽しませてくれます。窓の外に広がる美しい景色を愛でながら、ゆっくりと味わいましょう。
食後には、バーで美食時間の余韻に浸るのもおすすめ。都会ではなかなか見ることのできないこの場所ならではの夜景と美酒に酔いしれてみてはいかが。
心地よい静寂に囲まれてぐっすりと眠り、鳥の声と日の光で自然と目覚める。幸せな朝を迎えたら、“和コンチネンタル”の朝食で1日の元気をチャージ。通常はレストランですが、事前に予約をすれば、美しい景色をひとりじめできる敷地内の丘の上で朝食をいただくことも。1日1組限定の特別な朝食は、「ここに来てよかった」と心から思わせてくれることでしょう。
豊かな環境の中で、洗練された料理と空間が身も心も癒してくれる。それが、多くの人を惹きつけてやまない「TOBE オーベルジュリゾート」の魅力なのです。


TOBE オーベルジュリゾート
愛媛県/砥部