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国の登録有形文化財に滞在し非日常感を満喫
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国の登録有形文化財に滞在し非日常感を満喫 会津東山温泉 向瀧(福島県/会津若松)

歴史ある城下町、会津若松の奥座敷として落ち着いた風情が漂う会津東山温泉。約1300年前に名僧が開いた温泉としてゆっくりと歴史を重ねてきました。

竹久夢二や与謝野晶子といった文人墨客にも愛された文化の香り高い場所に、「会津東山温泉 向瀧」は威風堂々と佇みます。

国の登録有形文化財で温泉に入るという特別感

時間を積み重ねてきたものだけが醸し出せる重厚感が魅力の「向瀧」。かつて会津藩指定保養所として建造され、現在は国登録有形文化財として保全される建物は、それを見るだけでも訪れる価値は十分です。中に一歩足を踏み入れた途端、凛とした空気感に包まれまるでタイムスリップしたかのような錯覚を覚えるでしょう。

天井が高く開放的ながら、落ち着きもたたえる客室からは静かな歴史の息遣いを感じるはず。柱や渡り廊下の優しい艶、畳から漂うほのかない草の香り、床の間に掛けられた四季折々の掛け軸などなど…。隅々から滞在客をもてなしたいという宿の真心が伝わってきます。
磨き上げられた柱や床のように、ゲストの思い出を磨き続けるのが宿の信条。古き良きものを大切に受け継ぐ、尊い精神が息づいている宿なのです。

全24室は、「雪」「桔梗」「もみじ」といった宿から望める自然美にちなんだ名前が付けられています。客間の名からも、繊細な日本の四季を感じられる美しい部屋であることが伝わってきますね。

なかでも、「特別室 はなれの間」は日本の美意識をぎゅっと凝縮したようなお部屋です。簡潔かつ洗練された様はなんとも見事です。それもそのはず、明治時代に「宮内庁指定棟」となり皇族の方々が滞在されたのですから納得です。書院造りの威風堂々とした佇まいもさることながら、掛けられている書は福島県出身の英雄、野口英世博士直筆のもの。宿で大切な人と美酒美食に酔いしれた礼として、「美酒佳肴」としたためたという逸話からも歴史が滲みます。

広々とした和室で卓を囲みながら語らうもよし。窓辺のチェアーに身を委ね、中庭の樹々や空が描く刹那な絵画を眺めるもよし。清らかで穏やかな時間が、日頃の慌ただしさから解放してくれること請け合いです。

特別室専用の温泉風呂も備わっており、温泉好きにもうってつけです。真っ白なタイルを基調とした浴室は、レトロモダンな雰囲気がお洒落。粋を好む文化人たちに愛された宿であることが、浴室からも伝わってきますね。

「完全放流方式」温泉で芯から癒される

歴史的な建造物に滞在すること以外にも、「向瀧」には魅力がいっぱいです。その1つは、加水や加熱、循環装置などを一切使用しない「完全放流方式」による自家源泉の温泉に浸かれること。日帰りの温泉利用は行っていないため、効能豊かなな湯にゆったり浸かれるのは滞在客のみの特権となります。

「きつね湯」「さる湯」など、愛らしいネーミングの大浴場をはじめ、予約や追加料金なしで利用出来る3つの貸切風呂がとても人気だとか。宿にいながらにして湯めぐり三昧を楽しめますね。

お風呂で温まった後のお楽しみといえば、土地のものをいただく晩御飯です。お部屋でいただく夕餉は、それだけで非日常的なもの。しかもそれが、人工的な添加物を使わない体に優しい食事ならなおさらうれしいですね。素材を生かした料理は一口かみ締めるほどに味わい深く、年代を問わず好評なのだそうです。

緑深い会津は、清流に泳ぐ川魚や盆地で育つ生命力豊かな野菜がとても美味しい土地柄です。朴葉の香りが鼻腔をくすぐる焼き物や、会津大川で育まれた鮎など会津色豊かな食事はその代表例。
地産地消を大切にした会津藩ゆかりの郷土料理は不思議とどこか懐かしく、それでいて新鮮な驚きを与えてくれるでしょう。

せっかく足を伸ばしたのですから、特別料理にも是非挑戦してみたいものです。岩魚や桜肉(馬肉)、鯉といった会津名物に、今風のアレンジを施した多彩なメニューが並びます。美食のお供には、宿限定の純米酒「美酒佳肴」をぜひどうぞ。

凛としていながらも、自然に抱かれ緩やかな時間が流れる「向瀧」は、日本人の美徳、飾らない清らかさを今も受け継ぐ宿です。それはまるで控えめながら、とてもあったかい会津の人たちの真心そのものです。毎日を頑張って少し疲れたなと感じたら、「向瀧」のさりげない優しさに触れて心をふわりと軽くしてみませんか。

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