1994年、アジア初のパーク ハイアットとして誕生した「パーク ハイアット 東京」。
開業30周年の節目を迎え、大規模な改修工事を経て2025年12月にリニューアルオープンしました。今回は、一休コンシェルジュ編集部が実際に宿泊。懐かしさと新しさが共存する空間へと進化した、唯一無二の滞在の様子をご紹介します。
目 次
タイムレスなデザインと新たな洗練が調和する空間

有名建築家・丹下健三氏が設計した「新宿パークタワー」の39階から52階に位置する「パーク ハイアット 東京」。東京の街並みを360度見渡す眺望と、邸宅のような心地よさがゲストを魅了し続けています。今回のリニューアルを監修したのは、パリを拠点に活躍する建築デザイン事務所「ジュアン マンク」。開業時からのデザイナー、ジョン モーフォード氏の哲学を継承しながら、現代の快適性を追求した空間へと生まれ変わりました。


注目すべきは、ほぼ全館を一度解体し、新たな建材で忠実にオリジナルデザインを再現した「パーク ハイアット 東京」ならではのリニューアルスタイルです。エントランスを飾るアントニードナルドソンの作品「Airflow」も健在。訪れるゲストをタイムレスな空間へといざないます。


エレベーターで41階へ。柔らかな自然光が降り注ぐ「ピーク ラウンジ&バー」は、竹の緑と果てしなく続く青空が開放的な空間を作り出しています。

360度のパノラマビューは時間ごとに表情を変え、バーカウンターで絶景を眺めながら嗜む一杯は、滞在をより鮮やかに彩ってくれるでしょう。

また、約2,000冊の蔵書を誇るライブラリーも、開業当時の趣のまま再現されています。モーフォード氏が厳選した書籍は客室で読むことも可能。知的なインスピレーションに浸る、贅沢な時間を過ごせます。
機能性と美しさが調和する新客室

リニューアルのハイライトである客室は、総数を177室から171室へ絞り、よりゆとりある造りへと刷新されました。取材では2つの客室タイプを見学。まず拝見した「パーク スイート」は、今回のリニューアルで新設されました。85平米の広さを誇り、心地よい空間にアートが美しく調和しています。

心安らぐ、邸宅のような趣はそのままに、特注の家具や調度品を随所に取り入れた空間は、時代の変化に合わせ快適性を重視しつつ、寛ぎとエレガンスが共存する空間へと昇華されています。

ベッドルームの窓からは、時間によって移り変わる東京の景色を一望できます。日常の喧騒を忘れさせてくれる、なんとも穏やかな時間が流れます。

大きく深い浴槽を備えた広めのバスルーム。以前よりさらに快適になり、疲れた身体を癒やしてくれるでしょう。

次に拝見したのは、実際に滞在した「デラックス キング 1台」のお部屋。55平米のゆったりとした造りで、なんだかほっと落ち着く安心感があります。

コーヒーや紅茶などの飲み物に合わせてグラスの用意も様々。有料ですが、ソフトドリンクからアルコール類まで、バリエーション豊かです。


快適なダブルシンクに、アメニティ類も充実。シャンプーやリンスなどをはじめ、スキンケアは「イソップ」で統一されています。

浴室は、大理石に囲まれたシックで高級感溢れる造り。実際にバスタイムを過ごしてみたのですが、全身を預けられる広々とした浴槽がゆったりと心身を癒してくれました。機能性と美しさが共存する、心落ち着く快適なバスルームです。
都会の喧騒を忘れる「クラブ オン ザ パーク」

地上から約180メートル、45階・47階に位置するスパ&フィットネス施設「クラブ オン ザ パーク」も「天空のオアシス」として再生しました。


45階のスパ施設は、7つのプライベートトリートメントルームをはじめ、ホットバス、水風呂、サウナ、リラクゼーションラウンジを備えており、心と身体のコンディションを整えるのにぴったり。

47階のフィットネスエリアも圧巻のビュー。四方をガラスに囲まれた空間では、時間の移ろいによって異なる東京の絶景を望みながらワークアウトを楽しめます。
新たなエスプリを纏う「ジランドール by アラン デュカス」


もう一つのハイライトは、フランス料理界の巨匠アラン デュカス氏とのパートナーシップにより刷新された「ジランドール by アラン デュカス」です。ボルドーカラーを基調とした空間を彩るのは、ヴェラマーサー氏によるモノクロフォトコラージュ。従来からの居心地の良さはそのままに、さらに洗練されたフレンチブラッセリーへと進化しています。


ゆったりとしたダイニングエリアの他、少し仕切りがあるテーブルスペース、奥には旅客列車を思わせるプライベート感が心地よい席も用意されています。様々なシチュエーションや用途に合わせて使えるのが嬉しいですよね。

料理長を務めるのは、18年以上にわたり「ジランドール」の味を支え続けてきた堤耕次郎氏。昨春、パリに約2ヵ月間滞在し、アラン デュカス氏のレストラン各店で得たインスピレーションを、自身のスタイルに昇華しています。

またパートナーシップにより、サービスに新たな活気が生まれたのも特徴。コースのはじめには大きな器に入ったチーズが香り立つグジェール(シュー)が提供されたり、スモークサーモンの前菜は目の前でカットされたりと、インタラクティブなサービスが食事に活気を与えます。

サイフォンで抽出される「鴨フォアグラのラビオリ 牛肉のコンソメ仕立て」は、ガラスポットのなかでハーブをまとうスープを見ながら、期待感を高める演出も。美味しいことはもちろんですが、遊び心とサービススタッフとのあたたかなコミュニケーションが、食事を忘れられないひとときにしてくれました。

食後は、お散歩がてら「ピーク ラウンジ&バー」へ。煌めく夜景が一面に広がり、日中とは表情を変えた、スタイリッシュな空間が広がります。映画のワンシーンのようなロマンティックなひとときをどうぞ。

館内には、その他「ニューヨーク グリル」「梢(こずえ)」の2つのダイニングも以前と同じインテリアデザインのまま美しく復元されて再登場。「ニューヨーク グリル」は、高さ8メートルの窓に広がる360度のダイナミックな眺望と、鮮やかなアートワークが独特の空気感を放ちます。多彩な言語で交わされるゲストの会話、オープンキッチンから聞こえるシェフ達による調理音やバーで響くライブジャズなどの心地よいざわめきもダイニングシーンを彩ります。

日本料理「梢」は、ウォールナットで統一された柔らかな印象の内装と、高い吹き抜けの開放感が特長です。旬の食材にこだわり、数百種から選ぶ器に盛り付けられた料理の数々は繊細な季節感に満ち、ビジネスシーンや家族との大切な食事会など、様々なオケージョンで活躍しますよ。
「エクラン(宝石箱)」をテーマにした、特別な朝食


まぶしい陽光に包まれて目覚める贅沢な朝。心地よい余韻に浸りながら、心待ちにしていた朝食を楽しむため「ジランドール by アラン デュカス」へ。ここでは「エクラン(宝石箱)」をテーマに、目にも鮮やかなこだわりの美味をガラスの器ごと選ぶブッフェスタイルで堪能できます。ジュエリーに触れるような高揚感に包まれながら、至福のモーニングタイムを楽しみましょう。

ブッフェカウンターには、彩り豊かな一品一品が美しく並べられ、キャビアを添えたスモークサーモンや、ロブスターなどの上質な食材を使ったお料理もあり、まさに美食の宝石箱を思わせます。

焼き立てのパンがずらり。バゲット、クロワッサン、フルーツをのせたデニッシュ系まで様々です。クロワッサンをいただいたのですが、サクサクの軽い食感に、バターがふんわりと香り至福の味わいでした。

メインに選んだのは、「エッグベネディクト」。主役となる卵は、富士山の麓に広がる豊かな自然のなかで放し飼いされた鶏のものだそう。ナイフを入れると、濃厚な黄身がとろんと溢れ出し、コクのあるオランデーズソースと美しく溶け合います。その絶妙な一体感に、一口ごとに心が満たされていくよう。朝から充足感に包まれる、至福の一日の始まりとなりました。

チェックアウトは12時までとゆとりがあるので、朝の東京を眺めながらゆったりと過ごしました。「クラブ オン ザ パーク」でアクティブに過ごすのもよし、アートや本に触れながら知的な時間を過ごすのもよいですよね。
今回は、リニューアルオープンしたばかりの「パーク ハイアット 東京」を取材しました。伝統と新しさが美しく調和する新しいホテルで、心ゆくまで非日常を満喫してみてはいかがでしょうか?
パーク ハイアット 東京
東京都/西新宿












