何度でも通いたくなる温泉宿には、いつ訪れても「いい湯」と「いい味」が待っています。体を芯からほぐす名湯と心を芯から喜ばせる名物料理、この二つが備わっている宿なら、癒しの効果は十二分!そこで、一度は訪れたいそんな温泉宿を、全国から5つピックアップしてご紹介します。
目 次
1.くつろぎのお二人様専用宿で、米沢牛三昧
湯の沢温泉 時の宿すみれ(山形県/米沢市)

「お料理がとにかく素晴らしい」。訪れる人が口々にそう語る宿「湯の沢温泉 時の宿すみれ」。老舗精肉店「黄木」が経営しているだけあって、食事は米沢牛のオンパレード!たとえば、大トロ部分はとろけるような味わいの握りに、湯引きしたマクラ(前脚のスネ肉)はサラダ仕立てに。メインはステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼きから選べるなど、部位によって調理法を変えた品々は飽きずに完食できたと、ゲストを大喜びさせています。

湯はクセの無い単純温泉。江戸・元禄時代より前の「諸国温泉効能鑑」にも載った名湯で、100%の源泉掛け流し。羽黒川沿いの自然の中に佇みますが、たまに通る新幹線や電車の音がかえって旅情を増すと話すゲストも多いようです。

小学生以下の宿泊は不可。夫婦、親子など、さまざまな形の「二人」がくつろげる「お二人様専用宿」のブックマークをお忘れなく。
湯の沢温泉 時の宿すみれ
山形県/米沢市
2.四季の風情を感じる湯とぽんぽん鍋が好評
緑霞山宿 藤井荘(長野県/山田温泉)

松川渓谷に映える赤い高井橋から車で約1分。秋ならば紅葉で埋め尽くされた中に、冬ならば静かな銀世界の中に佇む「緑霞山宿 藤井荘」。ロビーから眺める渓谷は圧巻の美しさ!お部屋もすべて渓谷に面しているので、時間によって表情を変える松川渓谷を間近にして過ごせます。

訪れる人々の目当ては、今も昔も変わらず「心を癒す」と言われる山田温泉。開湯は寛政10年(1798年)。含硫黄-ナトリウム・カルシウム–塩化物泉の質の良さはもちろん、風に吹かれ、辺りの山々を眺めながらの湯浴みは、日頃の疲れをさっぱり洗い流してくれる特別な効果があるのかもしれません。

名物料理は「ぽんぽん鍋」と可愛らしく名付けられた特製のオイルフォンデュ。地物の味が濃い野菜や山菜などを目の前で揚げるお料理で、かりっかりであっつあつ。アルコールがついつい進んでしまうご馳走です。
緑霞山宿 藤井荘
長野県/山田温泉
3.凝った前菜と湯守が管理する湯を満喫
奈良偲の里 玉翠(静岡県/伊豆・熱川温泉)

熟練の湯守りがいる宿「奈良偲の里 玉翠」。伊豆・熱川温泉に伝わる湯守りの文化は世界ジオパーク無形文化遺産に登録されており、この宿でも湯守は要。約90度の自家源泉をその時々の天気に合わせ、ちょうど良い湯加減に仕上げています。

さまざまな湯処で掛け流す源泉は、肌がつるつるになるナトリウム–塩化物・硫酸塩温泉。湯治客の期待を裏切らない良泉です。

お料理にも驚きの仕掛けが。それが「噴湯盛り〜紡(つむぎ)〜」。もくもくと湯けむりが上がる熱川温泉の風情を表現した前菜で、目でも舌でも味わえる一品。旬を盛り込んだ会席料理の数々は調味料に至るまで自家製で、テーブルにつくのが待ち遠しくなりますよ。夕食後は、ライトアップされて見応えを増す竹林散策を楽しんで。
奥熱川 庭園と竹の湯宿 奈良偲の里 玉翠
静岡県/伊豆・熱川温泉
4.超高濃度温泉と「海里焼き」が人気の離島リゾート
壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新(長崎県/長崎・壱岐)

「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版」で旅館五つ星を獲得した「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」。福岡・博多港からジェットフォイル船で約1時間。ロビーに入った途端、目に飛び込んでくる海はあまりにも雄大で「さすが離島リゾート」と、思わずにはいられません。

食事は玄界灘で獲れたばかりの海の幸や島内で一貫生産された壱岐牛がメイン。アワビにウニをたっぷりのせ炭火で焼いた「海里焼き」(5月~8月頃)や 壱岐の代表的な郷土料理「ひきとおし鍋(10月~4月頃)」など時期ならではの名物も用意されています。ひと口でゲストを夢心地にさせてくれるでしょう。

敷地内から自噴する湯は、温泉成分が基準値の約17倍もある天然温泉。壱岐湯本は、熊本の湯の鶴、大分の湯布院と並び、国民保養地にも指定されています。薬効の高い湯に浸かって、美味しいものをいただいて。帰る頃には心も体も元気になっていることでしょう。
壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新
長崎県/長崎・壱岐
5.豆腐料理ととろとろ湯で、ヘルシーになる宿
平山温泉 豆富屋やまと(熊本県/平山温泉)

熊本空港から車で約45分。のどかな山里に立つ「平山温泉 豆富屋やまと」は、5つある離れすべてに100%の源泉を掛け流す内風呂と露天風呂を備えた宿。湯はアルカリ性単純泉と単純硫黄泉でpH値が高く、とろとろでぬるぬる!ほんのり硫黄臭も漂って、温泉に来た実感が一気に高まります。

しかも森の中の「無創庵」では、本格的なロウリュサウナもOK。ととのう場所があちこちにあるので連泊してゆっくり試したくなります。

もとは豆腐店から出発した宿だけあって、夕食にも朝食にも温泉水を使った完全無添加のお豆腐が登場。その美味しさと多彩なアレンジに、豆腐の奥深い魅力を実感させられます。たとえ食べ過ぎても豆腐だからヘルシー。罪悪感を感じずにすみますよ。プランによっては熊本名物の馬肉料理やりんどうポーク、山鹿牛の熟成肉なども味わえるので、肉派もにっこり。食の満足度においても高い評価を得ています。
平山温泉 豆富屋やまと
熊本県/平山温泉
名湯と名物料理、その二つが備われば鬼に金棒!全国にあるそんな宿に、親しい人を誘ってぜひ出かけてみませんか。きっと素敵な旅が待っています。












