“温泉大国”と言っても過言ではないほど、数々の温泉地を有する日本。なかでも度々注目を集めるのが「日本三大温泉」と呼ばれる温泉地。「日本三名泉」や「日本三大美人の湯」というように、様々な呼び名で古くから親しまれています。今回ご紹介するのは『日本書紀』など、誰もが知る文献にも登場するほど歴史がある「日本三古泉」の温泉地にある宿。歴史ある名湯でほっこりする温泉旅はいかがでしょう。
目 次
【愛媛県/道後温泉】

夏目漱石の名作『坊ちゃん』の舞台としても知られる愛媛・道後温泉。国の重要文化財に指定される公衆浴場「道後温泉本館」をはじめとする外湯めぐりをすべく、多くの人が足を運びます。約3,000年と言われる道後の歴史と風情を守りつつ、あらゆる観光スポットを創生するなど現代ならではの温泉街の魅力を発信しています。
1.まるで美術館、偉人たちの作品が揃う道後屈指の老舗温泉旅館
大和屋別荘(愛媛県/道後)


昭和12年創業の「大和屋別荘」は、歴史に名を残す作家たちの作品を数多く所蔵する温泉宿。 “大和屋コレクション”とも言えるラインナップ、館内を歩けばまるで小さな美術館を訪れたような心地になるはず。お部屋ごとに客室係が付く“昔ながらの旅館のおもてなし”を受けられるのも魅力です。

全室に道後温泉を引いた専用風呂があり、お部屋にいながら名湯を堪能できるほか、夕朝食ともにお部屋食。さらに大浴場の湯上り処には、生ビールやアイスクリームをいただけるサービスが用意されるなど、嬉しいこと尽くしの温泉宿です。
大和屋別荘
愛媛県/道後
2.外湯めぐりの拠点にもおすすめ、全室温泉露天風呂付の和モダンな美食宿
道後御湯(愛媛県/道後温泉)


「道後温泉本館」のほど近く、全室に温泉露天風呂と松山城下を望むビューデッキを配した温泉宿「道後御湯」。“現代湯治のための湯宿”をコンセプトに、そこかしこに愛媛の伝統工芸を取り入れたスタイリッシュな空間がゲストを迎えてくれます。外湯めぐりのお供にぴったりな、宿オリジナルの浴衣と湯かごのレンタルがあるのはうれしいところ。

四季折々、瀬戸内の恵みとも言える山海の幸を用いた料理も評判です。目でも舌でも楽しめる創作和食の数々に、思わず舌鼓を打ってしまうはず。夕朝食ともに、古民家の風合いとモノトーンの色彩が特徴のダイニング「tachibana」でゆっくりと味わって。
道後御湯
愛媛県/道後温泉
【兵庫県/有馬温泉】

「日本三古泉」のみならず「日本三名泉」のひとつでもある、兵庫県・有馬温泉。この地を愛した豊臣秀吉を由来とする「太閤橋」をシンボルとしています。秀吉は、戦乱や地震で打撃を受けた有馬にたびたび援助を行い、有馬温泉繁栄の礎を築いたと言われています。茶褐色の金泉に加え、無色透明の銀泉という2つの泉質を有するこのエリア。環境省が療養泉として指定する9つの主成分のうち、7つが含まれていることから“温泉の奇跡”と謳われています。
3.ライブ感のある客前料理が評判!金泉&自家源泉を満喫できる有馬の湯宿
天地の宿 奥の細道(兵庫県/有馬温泉)


有馬温泉街の中心部から少し離れた場所に立つ「天地の宿 奥の細道」は、金泉と自家源泉を楽しめる温泉宿です。本館には周囲の山々を望む客室、別館には館内で最も広い足湯付の贅沢な客室など、あらゆるタイプのお部屋が。金泉に注目しがちですが、トロっとした質感の自家源泉もリピーターに好評です。どちらも気になる方は、ぜひ大浴場へ。

宿のもうひとつの自慢は、ゲストの前で仕上げをする「客前料理」。名物・雲海鍋(特製すき焼き)など、ライブ感のある調理風景が評判なのだそう。こだわりの逸品を五感で満喫するひとときを過ごしてみては。
天地の宿 奥の細道
兵庫県/有馬温泉
4.約150年の歴史と伝統、有馬の老舗宿で叶える温泉三昧の大人旅
中の坊瑞苑(兵庫県/有馬温泉)


創業約150年、将棋の王位戦が行なわれるなど、有馬屈指の歴史と伝統を誇る温泉宿「中の坊瑞苑」。到着後館内2階へ上がると、美しい日本庭園を望むロビーでお着き菓子とお抹茶が振る舞われます。大人限定の宿ならではの、落ち着いた雰囲気のなかホッと一息。

客室には金泉と銀泉の両方を楽しめるタイプもあり、有馬の魅力を味わうにはうってつけ。大浴場や貸切露天風呂など館内のお風呂も充実、さらに姉妹館「有馬グランドホテル」の施設も利用可能です。お昼の12時チェックアウトのため、朝食後の時間もゆっくり過ごせます。
中の坊瑞苑
兵庫県/有馬温泉
【和歌山県/白浜温泉】

羽田から南紀白浜空港まで飛行機で約1時間と、実はアクセスが良好な場所にある和歌山県・白浜温泉。空港から温泉宿が立ち並ぶエリアまでもほど近く、外湯や足湯もあるため湯めぐりがしたい方にもおすすめ。なかでも「崎の湯」の温泉露天風呂は、雄大な太平洋と打ち寄せる波を間近にする個性的な湯浴みが楽しめると人気です。
5.名湯を源泉掛け流しで満喫、地元食材が彩る美食も自慢の和モダン空間
くろしお想(和歌山県/南紀白浜温泉)


「くろしお想」は、南紀白浜空港から車で10分ほどの高台に立つ、全11室の温泉宿です。ナチュラルな木の風合いを活かした空間が、穏やかなひとときを演出。石造りの浴槽がある大浴場と檜の浴槽を配した貸切風呂、その両方に白浜の名湯が源泉掛け流しで注がれます。

宿で提供される料理は、ミシュラン一つ星の実績を持つ東京・南青山の日本料理店「てのしま」の林亮平シェフが監修。和歌山の地元素材を用いた、季節感溢れる逸品が好評です。どこかホッとするようなスタッフの心遣いを感じながら、のんびりと過ごせる和モダンな一軒です。
くろしお想
和歌山県/南紀白浜温泉
道後・有馬・白浜にある「日本三古泉」の湯が自慢の温泉宿をご紹介しました。
歴史ある名湯を満喫する温泉旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※「日本三古泉」と呼ばれる温泉地は諸説あり、今回は上記3つのエリアにある宿をご紹介しました。












