徳島空港から車で約30分。瀬戸内海国立公園内に立つ、わずか全9室のスモールラグジュアリーホテル「ホテルリッジ」。“五感の至福”がコンセプトの宿では、客室での宿泊はもちろん、美食体験などを通して五感が幸せに浸る滞在が叶います。今回一休コンシェルジュ編集部は、2023年にリニューアルオープンしたスイートルーム「贅奏-Zeiso-」をメインに取材を実施。ワンランク上の滞在の様子を、詳しくご紹介します。
目 次
約7万坪の敷地にわずか9室の贅沢空間

渦潮で有名な鳴門海峡。そんな鳴門海峡に面する「ホテルリッジ」は、約7万坪という広大な瀬戸内海国立公園内に位置する、スモールラグジュアリーホテルです。敷地内には、わずか9室の客室を中心に、温泉が楽しめる「The SPA」&エステ棟や、お食事処「万里荘」、登録有形文化財「三井翠松園別館」、レストラン「カリフォルニアテーブル」などが点在します。

また、2023年3月にはヘリポートを新設。瀬戸内海の美しい海を上空から眺めながら宿へと向かう旅のスタートなんて素敵ですね。
2023年に誕生、瀬戸内海を望む120平米のスイートルーム「贅奏-Zeiso-」

客室タイプは、ダークトーンを基調としたシックで大人っぽい「洋奏ツイン-Yoso-(洋室/65平米)」が6室、漆黒の柱などが重厚感を漂わせる「和奏ツイン-Waso- (和室/65平米)」が2室。そして1室限定のスイートルーム「贅奏-Zeiso-」の全3タイプです。今回の取材では、2023年5月にリニューアルオープンした「贅奏-Zeiso-」へ特別に宿泊させていただきました。

エントランスへ入った瞬間、真っ先に飛び込んでくる瀬戸内海の景色。

窓一面に瀬戸内海を望む開放的な造りは、一気に非日常感へといざないます。ゆったりとしたお部屋は120平米という贅沢空間。

窓の前には大きなソファを完備。心地よくていつまでも景色を眺めていたくなります。

ウェルカムシャンパンのサービスを堪能しながら、優雅なひとときを……。

注目なのが、お部屋のミニバーコーナー!宿のこだわりが詰まった品々がずらりと並びます。


コーヒーは自分で豆を挽いて味わうスタイル!美味しい入れ方の説明書もついているので、普段は忙しくて……という方も、滞在中は豆の香りを楽しみながらじっくりコーヒーを味わってみてはいかがでしょうか?

その他、徳島県の大歩危で栽培された「曲風園」の緑茶や、スリランカの紅茶ブランド「ディルマ」のティーバックなど、充実したラインナップ。地元・鳴門で240年以上続く大谷焼元山窯の10代目当主であり、大谷焼を代表する若手作家の茶器も用意されています。

なかでもお気に入りは、徳島の器ブランド「SHIZQ」の杉で作られた酒器。何度も重ねた漆による輝き、そして優しく滑らかな口当たりに、飲み物がより一層美味しく感じられました。

冷蔵庫内のドリンクはフリーサービス。シャンパンのミニボトルや、徳島を代表する銘酒「鳴門鯛」の日本酒、地元のクラフトビールなどがずらり。ドリンクが充実していると、お部屋での滞在もより一層居心地が良くなりますよね。

冷蔵庫の隣には冷凍庫も!中に入っていたのは、鳴門市撫養町鳴門役場のほど近くに店を構える「Nalu Ge」のジェラート。期間限定のフレーバーから鳴門金時、チョコなど様々な味わいが楽しめます。個人的にほんのり塩味が堪らない、塩バニラがお気に入りでした。

バスルームには、贅沢にも檜風呂と半露天ジェットバスを完備。循環式のため、24時間いつでも快適な温度で湯浴みを楽しめます。半露天ジェットバスの窓は開け閉め自由なので、露天風呂気分でジェットバスを堪能できますよ。

「BVLGARI」のアメニティセットは、なんとお持ち帰り専用!「プラスチックごみ削減のため、滞在中は備え付けのアメニティを使用して欲しい」だけど「ゲストに喜んでもらいたい」という宿の気持ちで用意してくださっているそう!


お持ち帰り前提のため、紙袋までついてくるという心遣いが嬉しいですね。

その他、歯磨きセットなどの備品は引き戸の中に用意されていました。

ドライヤーは「ダイソン」社製。ケースとドライヤーの色合いがマッチしているのが可愛らしいです。

タオル、バスローブは「今治タオル」のもの。厚めのタオルはしっかりと、肌に馴染みます。

ベッドサイドからもこの景色。窓横には、テレビ、そしてBOSEのスピーカーを完備。

ゆったりとベッドに寝ころびながら景色を眺めるのもよし、のんびりテレビを見るのもよし。全ての時間がなんだかゆっくり感じられる、そんな空間です。

シルクのパジャマは「贅奏-Zeiso-」限定!すべすべとした肌触りが心地良く、眠りへと誘います……。

お部屋の電気、カーテンは全てipadで操作可能!ホテルでありがちな「スイッチの場所がわからなくて困る」なんて心配は無用!簡単便利なのが嬉しいですね。

ベッドサイド裏にはドレッサー。奥には大きな荷物も楽々おけてしまうほど、広々としたクローゼットを配します。

テラスは 29平米の広々とした造り。大きなデイベッドで寛ぎながら、自然を感じるひとときを過ごすなんて素敵でしょう。
日本の建築美が光る「万里荘」で堪能する絶品和懐石

さて、夕食は食事処「万里荘」へ。フロントから食事処までは、車で送迎していただけます。

数寄屋造りの建物へ入ると、迎えてくれるのは枯山水式の日本庭園。

手斧跡をあえて残す廊下、船底天井の渡り廊下など、そこかしこに日本の建築技術の粋を感じます。


こちらは1日1組限定の個室。「贅奏-Zeiso-」に宿泊のゲストのみの、特別なお部屋だそう。季節ごとの旬の幸と、徳島の味覚を詰め込んだ和懐石、どんなお料理がいただけるのか楽しみです。

はじめの一品は、名物料理の「海石焼」。600度に熱せられた高温の石で、料理長特製タレで味付けされた烏賊を焼いていきます。芳ばしい香りが一気に広がる逸品でした。

お造りはとっても華やか!可愛らしいガラスの器に、それぞれ徳島で捕れた新鮮なお魚が彩りを添えます。美しいプレゼンテーションに目でも舌でも楽しませていただきました。

お肉は「とくしま三ツ星ビーフ」のヒレ炙り!簡単に噛みきれてしまうほど柔らかい、令和元年に始まった新しいブランドビーフとのこと。徳島にあるJGAP認定牧場にて、出荷前に1年以上飼育された牛のみを厳選します。そして肉質には厳しい制限のあるプレミアビーフだとか。

一緒にいただくのは、もちろんリッジワイン。「ホテルリッジ」の名前の由来の1つとなったワインです。カリフォルニアの名門ワイナリー「リッジヴィンヤーズ」から特別に届く、エレガントで個性ゆたかな味わいを堪能しましょう。ブラックベリーなどの果実味としっかりとしたタンニンを感じる一杯が、お肉と素晴らしいハーモニーでした。

最後は立派すぎる鳴門鯛が鎮座する釜焚きご飯。お米は、炊き込みご飯にぴったりな新潟県産「新之助」を使用しているそう。お米は白米として食べるのと、炊き込みご飯として食べるのと、用途によって使い分けているそうです。目でも舌でも堪能できる和懐石に、五感で癒されるひとときでした……。
自然に囲まれた「RIDGE Bar」で味わう、ゆったりバータイム


飲み足りない、そんな夜は「RIDGE Bar」で1杯いただくのはいかがでしょうか。「万里荘」と隣接しているので、食前食後などシーンに合わせて楽しめます。ヴィンテージものや各種リカー類、ゲストの好みに合わせてバーテンダーがおもてなししてくれます。都会のバーで過ごす夜とはまた違う、ゆったりとした時間を堪能できるでしょう。
大浴場で、鳴門海峡を望む絶景温泉を満喫

お部屋での湯浴みもいいですが、温泉を楽しむならスパへ。地下1,500メートルから汲み上げた、100%源泉かけ流し単純泉を味わえます。鉄分を多く含む泉質で、冷え性や疲労回復などの効果があるそう。


タオルもたっぷり用意してあるので安心ですね。ドライヤーは「ホリスティックキュア」のものでした。


ラウンジには雑誌などのほか、水素水、ミルクコーヒーなども用意。天気の良いは、外のデッキで、鳴門海峡を一望しながら潮風を感じるひとときをどうぞ。
身体中が満たされる、豪華な和朝食を堪能

朝食は、夕食と同じく食事処「万里荘」でいただきます。ずらりと並ぶ色鮮やかなお料理の数々に、思わず溜め息が溢れます……。

「お腹いっぱいで満たされた気持ちで帰ってほしい」そんなお宿の思いが詰まった朝食です。

はじめに蜆たっぷりのお味噌汁。蜆をたっぷり使った味噌汁は非常に濃厚で、胃にすっと染み渡ります。

卵の層が美しい出汁巻き玉子。阿波一貫牛を使用した、贅沢なビーフシチュー、そして湯豆腐などご馳走だらけ。

特筆すべきは、旬の若布を使ったしゃぶしゃぶ。出汁で“しゃぶしゃぶ”した瞬間に、若芽の色合いが鮮やかに変わるのは一見です。シャキシャキとした歯ごたえは、新鮮な証。贅沢ですね。

旬の恵みをたっぷりと使ったご飯は、身体に優しくパワーを与えてくれました。お腹いっぱいになった帰り路は、送迎車ではなく歩いてお部屋に戻ることに。道中も遠くに望む鳴門海峡が美しく輝きます。
登録有形文化財を移築した「三井翠松園別館」


「万里荘」に隣接する「三井翠松園別館」へ。こちらの建物は元々、箱根小涌谷にあった三井財閥の別荘「三井翠松園別館」を移築しているそう。木造平屋建ての数寄屋造りの建物は、材木商の施設として建てられただけに、良質な木材がふんだんに使用されていました。


光のゆらぎを遊ぶ吹きガラス窓。花欄間、書院など、当時の高い技術力が光る空間では、大正の息吹を感じられることでしょう。
「ホテルリッジ」での滞在は、美しい瀬戸内海の景色。外から聞こえてくる自然のせせらぎや野鳥の声。目でも舌でも楽しめる美食に、五感全体で幸せを堪能できるひとときでした。なかでも「贅奏-Zeiso-」での滞在は、ワンランク上の旅が叶うことでしょう。圧倒的な非日常感を体験に、出かけてみませんか?
ホテルリッジ
徳島県/鳴門パークヒルズ












