去る、2023年9月22日~23日。加賀・山代温泉の老舗旅館「べにや無何有」と「ミシュランガイド FRANCE」の1つ星に掲載されているパリのレストラン「Restaurant PAGES(レストラン パージュ)」を手掛ける手島竜司シェフがコラボレーションした特別なイベント「饗宴の旅~大人の一休み~」の第2弾が「べにや無何有」を舞台に開催されました。一流シェフと一流旅館、類まれなる2つの個性が融合した1泊2日の美食旅を、実際の様子を交えてご紹介いたします。
この日・この場所でしか体験できない特別なひとときをより楽しんでいただけるように、お食事以外にも、加賀・山代温泉の文化を感じられる体験をご用意。
一流の食と旅が融合した1泊2日の内容はこちらの通りです。
目 次
「べにや無何有」とは

約1,300年の歴史を誇る石川県・加賀の山代温泉。そんな山代温泉に佇む「べにや無何有」は“なにもない”ことの贅沢さを実感する温泉宿です。宿名の「無何有」は “何の作為もない”“ただ自然なこと”を意味する古代中国の思想家・荘子が好んだ言葉。からっぽだからこその自由さや無垢さに価値を見出すことで、日常の喧騒から抜け出し自分自身と向き合う時間を持つことが叶うでしょう。

特に優れたホテルやレストランだけが加盟を許された「ルレ・エ・シャトー」の会員でもある宿は、その空間美はもちろん、おもてなしも折り紙つき。和室、洋室、和洋室など、全16室露天風呂付の客室から、用途やシチュエーションに合わせて好みのお部屋を選べます。
【チェックイン(特製りんごジュースと一緒に)】

エントランスを抜けると、外の風景が流れ込んで来るような開放感あふれるロビーが現れます。まずはこちらでりんごジュースをいただきながらチェックイン。まるごとりんごを絞ったジュースに、宿までの道中の疲れも癒されます。
【チェックイン後は薄茶席へご案内】


チェックイン後は、1階に位置する図書室にて薄茶席を体験。

お菓子は、手島シェフ特製のフィナンシェ2種を焼きたてでご用意。プレーンなバター風味の「フィナンシェ パージュ クラシック」または「フィナンシェ パージュ ショコラ」のどちらかを味わえます。

主人・中道一成氏と女将・中道幸子氏のお点前による立礼席は、一つひとつの所作がまるでアートのよう。美しく芸術的なひとときに圧倒されたゲストも多いはず。
【温泉と薬草を用いたスパ円庭施術院】

夕食前には「スパ円庭施術院」にてトリートメントもご案内。事前予約制・別途有料にはなりますが、希望されるゲストは「薬師山」の伝統を受け継いだ「薬師山トリートメント」を体験できます。体質や目的に応じて薬草を配合し、温泉の効能と組み合わせたオーダーメイドトリートメントを提供します。
【厨房での仕込み風景】


今回のイベントの一番の目玉である、手島シェフと「べにや無何有」がコラボレーションした料理。手島シェフと山田雄二料理長率いる「べにや無何有」の料理人たちと共に生み出すこの日のためだけのメニューとあって、どの料理も注目せずにはいられません。厨房では、双方が協力しあって料理の準備が着々と進められていました。
【テラスでアペリティフのおもてなし】

18時より、お食事処「懐石方林」のテラスにて、アペリティフの提供がスタート。

ドリンクは、ノンアルコールとアルコールそれぞれを用意。シャンパンは「ブルーノ パイヤール エクストラ ブリュット プルミエール キュヴェ」。そしてノンアルコールドリンクは、青色が印象的なバタフライピーを使った、色の変化を楽しめるスパークリングドリンクです。


フィンガーフードは「コンテチーズのグジェール」や「ホタテのマリネとハーブのリゾット」「スモークサーモンとハーブ」など見た目にも可愛らしい3種を提供。テラスから望む夕暮れは非常に幻想的で、開放感あるひとときでした。
【レストラン会場にて夕食(前半)】


アペリティフを堪能した後は、隣のレストラン会場「懐石方林」へ移動します。テーブルには「レンコンチップス」がまるでお花のように可愛らしくセットされていました。

“酒造りの神様”の異名を持つ農口尚彦氏を杜氏として迎えて開業した酒蔵「農口尚彦研究所」の取締役・岩井隆氏よりご挨拶。この後のディナーで提供される日本酒についてなどご紹介いただきました。

そして「べにや無何有」の女将・中道幸子氏より乾杯のご発声。手島シェフ、「べにや無何有」「株式会社一休」が三位一体となってゲストをもてなす一夜限りの美食旅の始まりです。

ここからは実際に提供された料理の一部をご紹介。加賀の食材や食器、文化を取り入れた、この日・この地でしか体験できない食体験が始まります。

コースの始まりを飾る1品目は、カリフラワーのムース、カリフラワーのサラダとキャビアを合わせアーモンドの風味をプラスした「カリフラワーとキャビア」です。カリフラワーの触感がアクセントになっており、たっぷりと乗ったキャビアが贅沢でした。


2品目は「平目のセビーチェ」。オリーブオイル・ライムをベースにココナッツとハーブの香りが広がります。ハーブがたっぷりですが、素材の味わいを消してしまうようなことは決してなく、さらに旨味を引き立ててくれるのが素晴らしかったです。


3品目は「ガス海老炭火焼」。頭も皮も食べられる深海に生息する海老を、炭火焼で仕上げます。殻を剝いたものと、殻付きのものそれぞれ2本ずつ提供されるので、味わいの違いを楽しめます。アイオリソースとビスクを合わせた特製ソースと香ばしい海老のハーモニーは絶品でした。

4品目は「鰻のベニエと発酵トマト」。細かく包丁が入った鱧はサックサクでふんわり。発酵トマトとハーブが良いアクセントです。
【加賀・山代温泉の文化を感じられる催しの演出】


料理も中盤に差し掛かったタイミングで、加賀・山代温泉の文化を感じられる催しの1つ「山代大田楽」の演舞がテラスにて披露されました。平安時代から室町時代にかけて日本全国で熱狂的に流行していたものの、いつしか姿を消してしまった伝統芸能「田楽」。そんな「田楽」を、狂言師の故・野村耕介(八世野村万蔵)を中心とした学術研究者、音楽家、舞踊家たちが再生し「大田楽」として創り上げたそうです。


躍動感あふれるリズムと躍り、華やかな装束、冴えわたる笛の音は非常にダイナミックで、会場全体が盛り上がりました。


「大田楽」の後は、メインの「熟成肉ステーキ」!手島シェフのスペシャリテの準備が着々と進みます。お肉は沖縄県産黒毛(経産牛8才、1か月塾成)を炭火で豪快に焼いた後は、シェフと親交のあるフランス・ボルドーのワインシャトー「シャトー・ラ・トゥール」のブドウの枝を燻して香り付け。なんとも希少で贅沢な一品です。


こちらはなんと2名分。骨付きで1切れ800グラム前後もあるそうで、ボリュームたっぷりです。赤く輝くお肉は火加減が絶妙でとってもしっとり柔らか。そのまま食べても、味噌を使った特製ソースと一緒に食べても美味しかったです。

お肉と一緒に提供されるのは、地元・小松で採れた無農薬野菜が華やかな「西田農園サラダ」。様々な野菜で彩られるサラダはカラフルで、目にも美しい一皿でした。

最後の〆は天然ウスヒラタケの他、6種類のきのこを使った「きのこの炊き込みごはん」。1テーブルずつ土鍋で提供されるのでそれぞれ炊き立てを楽しめます。食べきれなかった分は、お夜食用におにぎりにしていただけます。

コースの最後を飾るのは「能登塩ジェラート 焼最中 ルビーロマン」。塩味のあるジェラートとサクサクの最中は相性抜群!石川県産高級ブドウ「ルビーロマン」は、粒の大きさが圧倒的で、食べた瞬間に口いっぱいに甘味が広がります。まるで香水のような香りが漂う「無農薬フレッシュ レモングラスティー」と一緒に味わうと、幸せなひとときが訪れました。

手島シェフ、「べにや無何有」の2者が見事に融合した素晴らしい料理の数々に、お腹も心も満たされたひとときでした。
【レストラン会場にて朝食】


翌日の朝食もレストラン会場「懐石方林」にて。「べにや無何有」の朝食に手島シェフのエッセンスが融合した、この日だけの特別なメニューがテーブルを彩ります。イラスト入りのメニューが可愛らしいです。


朝食は、メインの卵料理をオムレツまたはスクランブルエッグより選べます。そこにシェフがたっぷりとトリュフを目の前で削って仕上げてくださいます。その他、フランスから取り寄せたフロマージュが3種、グラノーラなど彩る特別仕様。朝からトリュフの芳醇な香りに包まれる、なんとも贅沢な朝食でした。
【チェックアウト(イベント限定の特別なお土産をご用意)】

チェックアウトのお見送りは、中道女将をはじめとする「べにや無何有」の方々だけでなく、手島シェフと山田料理長も。チェックアウトされる際のお客様の笑顔はもちろん、手島シェフ、女将、山田料理長をはじめ、今回のイベントに関わった全ての皆さん充実した表情もとても印象的でした。

今回の滞在の思い出に、手島シェフと「べにや無何有」から用意していただいたお手土産がこちら。「べにや無何有」からは、薬師山アメニティー。そして手島シェフからは特製パウンドケーキ。パウンドケーキは京都にある「ATELIER PAGES KYOTO」でも販売していないので、今回のイベント限定のとても希少なお手土産です。
「食」の魅力を伝え、飲食業界を盛り上げていきたい、という手島シェフの思い。「旅」の魅力を伝え、旅行業界を盛り上げていきたい、という一休.comの思い。そしてお客様に楽しんでいただきたいという共通の目標に向かい、一流シェフと一流旅館がタッグを組んで実現した一夜限りの美食旅。この日この場所だけでしか味わえない特別なひとときになったと思います。今回のイベントは、「Restaurant PAGES(レストラン パージュ)」の手島シェフと一休.comによる「饗宴の旅~大人の一休み~」の第2弾でした。
手島 竜司 プロフィール
1976年熊本県生まれ。2006年に渡仏。地方から始まり、パリの「ルカ・カルトン」を経て、様々なレストランのシェフを務める。同時に精肉店と食材店での修業やベルギー研修などの経験を積む。2014年にパリ16区の凱旋門付近に「Restaurant PAGES(パージュ)」を開く。2015年、ゴーミヨにて’Grand Chef de Demain'(未来の巨匠)を受賞 。同年、店の隣にビストロワインバー「Le 116」を開く。2016年、オープンから1年半という早さで「PAGES(パージュ)」が、ミシュランガイドにて一つ星を獲得。同年、パリ市長から食の金メダルを受賞。同時に熊本市長から熊本親善大使に任命される。2020年パリ郊外に大型のラボを新設。2021年パリ8区にパージュ・パティスリーをオープン。2023年7月に京都に「ATELIER PAGES KYOTO」をオープン。
べにや無何有
1928年創業。加賀・山代温泉の緑豊かな山庭を囲むようにして建つ全16室の湯宿。全室は山庭に面した源泉掛け流しの露天風呂を備えます。2009年からは、厳格な審査をクリアしたホテル・レストランだけが認められる「ルレ・エ・シャトー」に加盟。2013年度には、優れたホスピタリティが讃えられ「ルレ・エ・シャトー ウェルカムトロフィー」を受賞。空間美はもちろん、おもてなしも折り紙付きのお宿です。
べにや無何有
石川県/加賀












