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【滞在記】京都屈指のラグジュアリーホテル「The Shinmonzen」で、古都の風情と現代アートに触れる
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【滞在記】京都屈指のラグジュアリーホテル「The Shinmonzen」で、古都の風情と現代アートに触れる The Shinmonzen(京都府/東山区)

祇園白川のかたわらにひっそりと佇む、京都でも屈指のラグジュアリーなホテル「The Shinmonzen」。安藤忠雄氏、フランス出身のレミ・テシエ氏などによって設計・デザインされた建物に、世界クラスの現代アート、さらにはホスピタリティーあふれる接客。1泊2日の滞在を通じて、その魅力を実際に体験させてもらいました。今回の1記事目では、ホテル・客室・アクティビティ編、2記事目では、夕食・朝食編の2記事にわたってホテルの魅力をあますことなくご紹介します。

アート作品に囲まれた美術館のような空間

「The Shinmonzen」は、南仏プロヴァンスのワイナリー「シャトー・ラ・コスト」の中心にある「ヴィラ・ラ・コスト」の姉妹ホテルとして、2021年にオープンしました。
場所は、祇園の白川沿い。古くからそこにあるかのような佇まいですが、建物は今回、新しく建てられたそうです。エイジングが施されているとのことで、石畳が続く京都らしい風景にすっかり馴染んでいました。

ホテルの目印はシックな墨色の暖簾だけ。とは言え、ゲストは京都の地理に不案内でも大丈夫。スタッフが専用の車で送迎をしてくれます。

ゲストが新幹線で来る場合は、京都駅のホームまでスタッフが出迎えてくれるそう。新幹線の扉が開いたら、もうスタッフがいるというのですから、本当に心強いです。ホテルのエントランスでお出迎えしてくれたスタッフの制服も素敵で、思わず写真を撮らせてもらいました。

中に入ると、京町家の“鰻の寝床”を思わせるような長い廊下。アプローチの壁はコンクリート打ちっ放しのデザイン。改めて安藤忠雄氏らしさを感じ、歩き進めるほどにワクワクします!

一般のホテルでは「ラウンジ」と呼ばれるエリアですが、ここでは「ライブラリー」と言っているそう。その名の通り、本棚にアート関係の書籍や洋書が並ぶほか、壁にはアートに精通するオーナーの知り合いや友人たちが手掛けたという作品が、いたるところに飾られていました。
スタッフが常駐するデスクはライブラリーの片隅にあり、24時間常駐しているので、何かあったときも安心ですね。

宿に到着後は、お部屋にてチェックインとなります。
お部屋に向かう途中、エレベーターホールに飾られていた作品は、ベトナムのアーティストによる刺繍。

自然素材とアートを感じるお部屋の設え

「The Shinmonzen」のお部屋は全室スイートの9部屋。今回、私が宿泊させてもらったのは最上階の「SUISHO」。バルコニーを含めると館内で一番広いスイートです。入り口のプレートやレトロなデザインのベル、扉のオブジェもアート作品のよう。

お部屋の鍵は、こんな素敵なアンティークキー!とは言え、オートロック機能は付いており、システムは最新です。ちなみにキーホルダーには、オーナーの愛犬の絵が描かれています。

お部屋のエントランスに飾られたアート作品は、安藤忠雄氏の作品を収めたモノクロの写真。

廊下を抜けると、2面から明かりが差し込む開放的なリビング。

テーブルには、ウェルカムスイーツとドリンク、スタッフ直筆のお手紙が用意されていました!パティシエによるマスカットのタルトと、季節のフルーツ。

ウェルカムドリンクは季節ごとに変わるそうで、この日は自家製の青紫蘇スパークリングジュース。まだ夏の暑さが残る日にぴったりの味わいでした。

寝室には障子があり、旅館とホテルのいいところ取りをしたような印象がありました。海外からのゲストにも喜ばれそうです。そして全部屋に共通するのが、東を向いたバルコニー。目覚めも気持ちのいい、朝日が差し込む寝室となっています。

バルコニーに出ると、遠くには東山をのぞみ、すぐ下には白川が流れています。

北を向いたもう一つのバルコニーには、ダイニングテーブルとデッキチェアも。ここで朝食をいただくことも可能だそうで、気持ちのいい季節はぜひテラスでのんびり過ごしてみたい。

連泊するゲストも多いこちらのホテル。広々としたウォークインクローゼットが用意してありました。引き出しを開けると、パジャマと浴衣。お好みで着たい方を選べるようになっています。

お風呂は香りのいい檜風呂、洗面台は天然の大理石でお部屋によっては、色味も違うそう。
室内はエントランスから、寝室、バルコニー、バスルームまで、全てバリアフリーで統一されていました。また、内装は竹、漆、石などの自然素材にこだわり、置いてあるものもプラスチックフリーだったり、オーガニックリネンを採用したりと、持続可能なライフスタイルを見事に体現。人や環境への配慮がいたるところから感じられました。

アメニティは竹の箱に。京都・竹工芸の老舗「公長齋小菅(こうちょうさい こすが)」のもの。なんだか玉手箱を開けるようなワクワクした気持ちになります。

アメニティも天然素材を使った竹の歯ブラシにブラシ、マウスウォッシュなど。パッケージのデザインまで美しく、よりいっそう優雅な気持ちになれます。

デスクには、ロゴ入りのメモ用紙。と思いきや、この紙は、京都府指定無形文化財の黒谷和紙だそうで、とても貴重なもの。
スタッフから、ホテル周辺の名所を紹介したイラスト入りマップも手渡してもらいました。

急須セットが置かれたミニバーコーナー。棚の奥には昔のラジオを思わせる、レトロなデザインのスピーカー。Bluetooth接続ができるので、スマホと繋いで好きな曲を流せます。

ミニバーに用意されているお茶類やお茶菓子にスイーツ、また冷蔵庫内のビールやジュースは全てフリー。

水は、京都ならではの水が2種。一つはスパークリングウォーターでした。

京都を深く知るアクティビティ

ホテルでは希望すれば、スタッフによる「散策ツアー(1時間/無料)」や「アートツアー(1時間/無料)」も用意されています。

散策ツアーでは「これぞ京都!」が楽しめる名所ぞろいのエリアを案内してもらえます。まずはホテルのすぐそばにある、かの有名な巽橋、祇園の町を抜け、東山にある「安井金比羅宮」、清水寺に続く五重の塔、八坂神社など。

道中、知る人ぞ知る小道を通り抜けるなど、長く京都に住んでいる私でも「こんなところがあったんだ!」と新鮮な気持ちで楽しめました。まるで京都にいる友だちに案内をしてもらっているような感覚です。

また、古美術店が並ぶ新門前通りを巡るアートツアーでは、京都に住んでいても、行く機会も少ないお店をいろいろと案内してもらいました。京都の古美術となると、少しハードルが高い印象ですが、そこは通い慣れたスタッフと一緒に巡ることで、緊張感もまぎれるというもの。

日本美術・古典籍の販売を手掛ける「思文閣」。私の美術の知識は浅く、少し難しかったのですが、端正な空間、この雰囲気を感じるだけでも価値があるなと思いました。

漆塗りや金物の工芸品、茶器、置物などを扱う古美術と骨董のお店「夢工房京都」。入り口には、世界で活躍する4代目田辺竹雲斎氏による竹のインスタレーション作品。中に入ると、スタッフの方から丁寧に作品の説明をしていただき、すっかり聞き入ってしまいました。
イチ旅行者として来てもなかなか入れないようなお店に案内してもらい、知れば知るほど奥深い、本物の京都を垣間見た気がします。

心地よい眠りを誘うターンダウンサービス

夕飯を終えてお部屋に戻ると、スタッフの方がお風呂に水を張ってくれていました。

そして、森の香りがする檜のチップに、心地いい温度で入れるようにと温度計まで用意が。バスルームからテラスにつながっているので、お風呂でしっかり温まったあとは、夜風に当たってゆっくりすることもできます。

寝室に移動すると、枕元にはお水と飴。飴はCBDキャンディーといって、体の恒常性を整えてくれる成分が入っているそうで「穏やかで心地よい眠りへと誘います」の説明文もあって、おいしくいただきました。

2階にはスポーツジムも完備。タオルやミネラルウォーターだけではなく、プロテインバーまで用意されていました。本当に何から何まで、いたれり尽くせり。

チェックアウト時には、お土産として、ロゴ入りの風呂敷に包まれたインセンスをいただきました。

ドリンクはお部屋にもたくさんの種類が用意されていましたが、ラウンジではコーヒーから紅茶までいろいろとオーダー可能。取材終わり、ドリンクをすすめてもらったものの、時間がなくて「飲んで帰るのは難しそう」と思っていたら、テイクアウト用で準備してくれていました。この行き届いた心遣いに、何度も驚かされます。

インセンスは、とても上品な和の香り。帰ってからも、ホテルで過ごした楽しい時間が蘇るような、嬉しい気持ちになりました。

ホテルの建物としての素晴らしさ、お部屋の設えの美しさ、さまざまなアートに触れられる喜び。「1泊2日とは思えない、とても濃い滞在だったな」と思うのですが、特に印象的だったのが、スタッフさんたちとのやりとりでした。

私が何かを言う前に、こちらの要望を察知して対応してくれたり「こんなこともできますよ」と提案してくれたり、とにかくかゆいところに手が届くような、フレンドリーでありながら丁寧な接客で、とても心地がいいのです。

また、スタッフとゲストはLINE交換をすることもあるそうで、もしゲストが外出先で迷ったり、滞在中困ったりすることがあれば、LINEでやりとりすることもあるとか。名所までの行き方やおすすめレストランの相談、タクシーの手配など、まるで京都に住む親戚か、友だちに相談するような感覚で、京都旅を楽しめるのです。

対応してくれるスタッフは、日本人以外にバリ、アメリカ、韓国など、国籍もさまざま。旅の相談をいろいろするうちに、おしゃべりもたくさんするようになります。国を超えたスタッフとの会話も楽しく「旅の醍醐味はこうした人との出会いも含まれているのかもしれないな」と思ったのでした。全9室のみというプライベート感もよく、世界のセレブリティーに愛されるホテルというのも納得しかありません!

2記事目では、世界中にレストランを展開するジャン-ジョルジュ氏監修の夕食と朝食をご紹介します。

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The Shinmonzen

京都府/東山区

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