2020年11月、京都のビジネス街・烏丸御池からほど近い場所にオープンした「nol kyoto sanjo(東急リゾーツ&ステイ)」。コンセプトは“暮らすように過ごし、その土地の日常に触れる”とあり、短期滞在はもちろんのこと、中・長期滞在にも快適な立地、客室となっています。今回は、自宅で過ごすようなくつろぎ感と、旅するワクワク感が両立する、ホテルの魅力を取材してきました。
目 次
京都の歴史と文化を体感できる空間

「nol kyoto sanjo」の入り口部分は、元々、伏見の酒蔵「キンシ正宗」の販売所だった建物。町家の2階部分には当時の看板が残されており、築100年以上の歴史を感じさせる重厚感はそのまま。ホテルとして生まれ変わっても、町家固有の様式美は随所に残され、町家の保存という観点からも貴重な存在となっています。

中に入ると、ロビーラウンジも当時の梁を活かした空間となっていました。床には、町家の土間を連想させる黒いタイルを使用。また、照明も天井に銅板を吊るして光を反射させるなど、あえて照明を落とすことで行灯をつけたような雰囲気を感じられる工夫がされており、随所で京都の町家を体感できる意匠となっています。

チェックインを済ませたら、ロビーラウンジにあるウェルカムドリンクコーナーへ。こちらには、日本酒の販売所だったという歴史に触れてもらいたいと「日本酒サーバー」が用意されています。並んでいるのは、伏見で作られた「キンシ正宗」のお酒。定番人気の純米酒をはじめ、特別な日に飲みたい純米大吟醸、またワインの酵母を使って作られた純米酒など、常時4〜6種がスタンバイ。
おちょこ以外にもワイングラスが置いてあるのですが、これは「ワイングラスで飲むと、日本酒のフルーティな香りが際立つから」だそう。今まで知らなかった新しい日本酒、新しい楽しみ方にも出合えそうです。

ソフトドリンクには、オレンジジュースやサイダー、日本茶など。

コーヒーは、長岡京に本店があるスペシャルティコーヒーの草分けとも言えるお店「ウニールコーヒー」。ハウスブレンドと「ホンジュラス サンタ バルバラ」の2種が楽しめるようになっていました。

ドリンクコーナーの隣りには、ぬれ煎餅やスナック、飴、舞妓姿のチョコボールなど、ちょっとしたおつまみも用意してあるので、ラウンジのソファに腰かけ、ゆったり過ごしてみてください。

売店コーナーには「日本酒サーバー」にあった日本酒や京都の和菓子、ホテルのアメニティなどが並び、気に入ったものは、京土産として購入することもできます。

さて、ラウンジを満喫したらお部屋へ。
ロビーラウンジからお部屋がある棟へ向かう通路もまた、京町家によくある「通り庭」をイメージした作りになっていました。この通路を抜ける風を感じるのもまた、町家体験。

通路を抜けると5階まで吹き抜けとなったモダンな中庭に出ます。四季折々の自然を感じられるように作られた町家の意匠を、ホテル全体のデザインに活かしたのは、町家建築に造詣が深い魚谷繁礼氏。夜になると中庭はライトアップされ、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。
奥の壁面には廃棄されるはずだった古材が活用されているそう。こうした木片を活用したアートワークは各客室にもあるので、滞在する際はぜひチェックしてみてください。
3タイプから選べる客室

「nol kyoto sanjo」の客室タイプは、全部で3つあります。まず案内してもらったのは「Tsuboyu Superior<洋室>」。
名前に「壺湯」とあるように、お部屋の一番の魅力は、この丸い形のお風呂。檜葉でできており、お湯を溜めなくても、ほんのりと檜葉のいい香りがしています。円形のお風呂がゲストから大変人気で、中にはこちらに入りたいがため、グレードアップを辞退する方もいるのだとか。
形は違いますが、この檜葉風呂は「nol kyoto sanjo」の全客室に標準装備。旅の疲れを癒やしてくれる、嬉しい設えとなっています。

お部屋はベッドもソファも、こぢんまりと納まった居心地のいい空間となっています。カップルが特別な記念日に、このお部屋を選ぶことも多いそう。

こちらのお部屋は「Hibaburo Deluxe<洋室>」。枕元の上部に飾られているのが、古材を活用した作品。

洗面台が広々としている上、両面ミラーになっているので2人同時にメイクをしたり、朝の準備をしたりと、快適です。

ホテルのコンセプトにある“自分らしく暮らすように過ごしてもらう”ため、全客室に付いているのが、IHコンロ、冷凍機能付の冷蔵庫、電子レンジ、ドラム式洗濯乾燥機です。ミニキッチンには、小鍋や食器などの用意もあるので、簡単な調理も可能。
ホテルから歩いて5分ほどのところには「京の台所」と呼ばれる錦市場もあるので、京都ならではの食材を買ってきて、お部屋でわいわい料理をして過ごすのも楽しそうです。長期滞在で、ちょっと外食に疲れたときにも嬉しいですね。
※一部のお部屋では、小鍋や食器は貸し出し対応になります。

このお部屋の桧葉風呂は、長方形。私も入らせてもらったのですが、ゆったり手足を伸ばしても、まだまだゆとりある大きさ。バスルームは扉を開けただけでも桧葉のいい香りがするのですが、お湯を溜めると香りがさらに色濃くなります。思わず深呼吸したくなる、癒しのバスタイムが叶います。

スライドドアを開けると、洗濯乾燥機があります。

こちらの「Tsuboniwa Suite<和洋室>」は、坪庭と和室があるデラックスな空間。最大4人まで宿泊可能で、小さなお子さんを連れたゲストにもぴったりです。

お風呂からは坪庭が見えるようになっていて、なんとも贅沢なバスタイムが約束されています。ラウンジから日本酒を持ってきて、お風呂で一杯という楽しみ方をするゲストもいるとか。
好みのレストラン、またはお部屋でゆったりいただくモーニング
ホテルがあるのは、飲食店の多い三条通からすぐ近く。そんな立地なので「滞在中はぜひ近辺のいろいろなレストランを楽しんでもらいたい」との考えから「nol kyoto sanjo」には、あえてレストランは併設されていません。徒歩圏内に京料理はもちろん、気軽な居酒屋、イタリアン、フレンチ、インド料理店などがあり、選択肢はいろいろ。ぜひ京都に暮らしている感覚で、好みのお店に行ってみてください。
フォロワー1万人を超える「nol kyoto sanjo」のInstagramでも、ホテル周辺のおすすめレストラン情報が紹介されているので、事前にチェックしてみてはいかがでしょうか。

とはいえ「朝はお部屋でゆっくりしたい」という方には、お部屋までモーニングを運んでくれるサービスもあります。和食・洋食から選べ、和食は「京菜味のむら」の「ゆば丼とおばんざいの和朝食」、洋食は老舗喫茶「珈琲 ナカタニ」から “おかもち”に入った舞妓さんご用達のサンドイッチが届けられます。
京都の街中に誕生した、滞在型ホテル「nol kyoto sanjo(東急リゾーツ&ステイ)」。宿泊することで京の歴史と文化に触れ、ここを拠点に街を歩くことで、今の京都を体感する。この空間、この立地のホテルだからこそ叶う、特別な京都旅。ぜひ体験してみてください。
nol kyoto sanjo(東急リゾーツ&ステイ)
京都府/三条堺町通












