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温泉ソムリエが教える!伝統的な入浴方法 蒸し湯編
コラム

温泉ソムリエが教える!伝統的な入浴方法 蒸し湯編

ゆっくりと温かいお湯に浸って、周りの景色やその情緒を感じる時間は至福のひとときですよね。温泉と言えば、湯船に浸かることをイメージする方が多いと思いますが、実はお湯に浸かる以外にも、その蒸気や地熱を活用した様々な入浴方法があります。今回は、知っておけば温泉をより幅広く楽しむことができる、温泉の伝統的な入浴方法の1つ「蒸し湯」についてご紹介いたします。

蒸し湯

「蒸し湯」とは、鎌倉時代から伝わる伝統的な温泉活用法であり、温泉の蒸気をたっぷりと浴室に引き込んで行う蒸気浴のことです。一般的なお湯に浸かる入浴法と異なり、身体への負担が少ないため長時間利用できることが特徴の1つです。蒸気に包まれながら身体全体がどんどん温まっていくので、コリ固まった肩や筋肉も解れます。また、発汗作用もあり、じわじわと吹き出す汗と一緒に老廃物もどんどん流れていくので、デトックス効果も期待できるでしょう。

箱蒸し

「箱蒸し」とは、40~50度に調整された温泉の蒸気を木箱の中に引き込み、首より上部を外に出して入浴する蒸気浴の1つです。一見サウナと似たような入浴法だと想像するかもしれませんが、頭が外に出ているので、息苦しさがないのが特徴です。また、サウナは約90~100度と高温ですが、箱蒸しはそれよりも低温のため、心臓などへの負担も少なく快適。ゆっくりと入浴を楽しむことができます。一人ずつ箱に覆われるので、普段は温泉やサウナに入る時に「他人に裸を見られるのが恥ずかしい」と感じる方も、安心して堪能できますね。

ふかし湯

「ふかし湯」とは、噴気孔から噴出する蒸気を浴室などに取り込んで行う蒸気浴を指します。例えば、青森県・酸ヶ湯温泉では「まんじゅうふかし」と言われる「ふかし湯」を楽しめます。“まんじゅう”とは、津軽弁で女性を意味するそうですが、女性が下半身を温めることで婦人病の改善効果が見込めたり、痔などを患った人が局所的に蒸気をあてることで改善が期待できたりするそう。じんわりと芯から身体が温まるようなぬくもりがあり、通常の入浴とはまた違う心地よさを感じられるでしょう。

砂蒸し

「砂蒸し」とは、温泉が湧き出している海岸の熱い砂の中に横たわる、日本独自の入浴法です。入浴する際は、頭をタオルで保護し、浴衣を着たまま砂の中に入ります。温かい砂と、その砂の圧力によって血管が拡張され、老廃物の排出などのデトックス効果が期待できるそう!身体全体が温められるので、発汗作用も抜群。疲労回復のほか、神経痛や関節痛、腰痛、肩こり、筋肉痛などにも効果的だとか。熱い砂から開放された後は、スッキリとした爽快感を味わえるでしょう!

オンドル浴

「オンドル浴」とは、温泉の地熱で温まった床や、温泉を引いた床の下などの上に横になったりすることで、入浴に近い効果を得る入浴方法です。例えば、代表的なエリアに秋田県・後生掛温泉がありますが、この地域一帯は非常に火山活動が活発なため、自然の地熱や蒸気を直接、または木樋などで床下に通して床を温めるそう。温泉成分を含んだ床の上でゆっくり横になることで、全身の血行改善や、新陳代謝の活性化などが期待できると言われています。室温は30度前後とサウナより低温なので、長い時間浴室で過ごすことができ、体力に自信のない方や冷えに悩む女性にもおすすめです。

今回は、温泉の伝統的な入浴方法の1つ「蒸し湯」についてご紹介いたしました。温泉と言えば、お湯に浸かりそのお湯を満喫するのが醍醐味ですが、ほかにも様々な入浴法があるので、色々と試してみると温泉の楽しみ方が広がりそうですね。

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