多くの人が憧れる宿は、それ故に予約が取りにくくなってしまうことがあります。
それでも「ぜひ泊まってみたい」「もう一度訪れたい」と思わせられる魅力ある宿が全国にはいっぱい!そんな中から今回は関西エリアにある4つの美食宿をピックアップしてみました。
目 次
1.発酵料理を得意とする滋賀・余呉湖畔の和オーベルジュ
徳山鮓(滋賀県/長浜市余呉町)

豊臣秀吉と柴田勝家らの合戦で知られる賤ヶ岳の麓。そののどかな田園風景の中に佇む1軒宿が「徳山鮓」。瓦屋根と黒い板壁、白い暖簾。そんな和の雰囲気たっぷりな外観が物語るように、ここは発酵料理のパイオニア・徳山浩明氏が開いた和のオーベルジュ。海外からも高い評価を得ており、数ヶ月先まで予約で埋まる宿です。

お目当てはもちろん発酵料理。とはいえ、一般的な「鮒鮓」を思い浮かべるなかれ。著名な発酵学者・小泉武夫氏との出会いを契機に独自の発酵料理を生み出している徳山氏の鮒鮓は目からウロコの逸品。カチョカバロを用いた鯖の熟鮓(なれずし)なども必食ですよ。季節限定のジビエ料理も高評価。地酒と一緒にこの宿ならではの発酵料理を楽しんで。
徳山鮓
滋賀県/長浜市余呉町
2.多くの文化人に愛された、洛北の野趣あふれる「摘草料理」
美山荘(京都府/洛北 花脊)

京都洛北。鞍馬の奥のさらに細い道の先。深い山々に囲まれた「美山荘」は明治28年に峰定寺の宿坊としてスタートした小さな料理旅館です。名工、中村外二氏の手で改築された数寄屋造りの建物にはお部屋が4室。立原正秋や白洲正子、司馬遼太郎など、多くの文化人に愛された宿としても知られています。

看板料理はご主人自らが野山に入り、摘み取った草花をメインに据えた「摘草料理」。野草や山菜、きのこはもちろん、鮎やアマゴなどの川魚に猪、鹿、熊肉などのジビエ類。そんな野趣あふれる食材を通して季節を感じたり、その食材を料理へと昇華させる確かな技に感嘆したり。格付けガイド誌での星獲得もむべなるかな。予約がなかなか取れないのが残念ですが、極みの美食体験が叶います。
美山荘
京都府/洛北 花脊
3.琵琶湖近辺の自然の恵みを好みに合わせた調理法で
福田屋(滋賀県/高島市)

背戸(裏門)から1歩出れば琵琶湖。そのほとりに佇むのが1棟貸しの宿「福田屋」。実は日本海からの荷を京都や大阪へ運ぶ港として栄えた宿場町・今津で、年前から旅人をもてなしてきた旅籠でした。解体・修理を経て2020年に新開業しましたが、堂々とした店構えは今も他を圧倒する存在感。だったというのもうなずけます。

ここで味わいたいのは湖水料理。「近つ淡海」とも言われる琵琶湖近辺の恵み、たとえば天然ウナギや猪、近江牛、お米にキノコなど、宿のご主人が生産者を回って集めた旬の食材をゲストの好みに合わせて調理してくれます。囲炉裏でじっくり焼く鮎やイワナ、冬の鍋料理も人気。ぜひ一度ご賞味を。
福田屋
滋賀県/高島市
4.「明治の森箕面の森」に佇む邸宅でいただく江戸前寿司
明治の森箕面 音羽山荘 (大阪府/北摂 箕面市 明治の森箕面国定公園)

大阪から約30分とは思えないほど豊かな自然に恵まれた国定公園の中。「明治の森箕面 音羽山荘」は、結婚式や記念日の旅行先として憧れを集め続けてきた宿。建てられたのは大正15年。少しゆがんだガラス窓や美しい欄間、ステンドグラスなど、大正ロマンを感じさせる館内にはどこかほっとする風情が漂います。ちょっと意外ですが足湯や岩盤浴も備えていますよ。

夕食は懐石料理かお寿司をどうぞ。お寿司なら、中庭を見晴らす白木のカウンターが指定席。丁寧に下ごしらえされた寿司ネタ、職人さんの鮮やかな手元。無駄のない所作を見ながらいただく寿司コースは、ボリュームたっぷりでも、するりとお腹に収まってしまう美味しさです。
明治の森箕面 音羽山荘
大阪府/北摂 箕面市 明治の森箕面国定公園
今回はわざわざ食べに行きたくなる、4つの美食宿をご紹介しました。いずれも予約困難な人気宿ゆえ、一休.comでこまめにチェックを。もし空いていたら即予約が必須です。












