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「ジョン・カナヤ」の精神を継承する渓谷の別荘
クローズアップ

「ジョン・カナヤ」の精神を継承する渓谷の別荘 鬼怒川金谷ホテル(栃木県/鬼怒川温泉)

2年間に渡る大修理を終えた日光東照宮。その新しい姿がお披露目され、再び脚光を浴びている日光・鬼怒川エリア。

このエリアにある老舗ホテルといえば、すぐ日本最古のリゾートホテルとして名高い「日光金谷ホテル」を思い浮かべますが、その日光金谷ホテルをルーツにもつのが「鬼怒川金谷ホテル」。開業は昭和53年で、来年40周年を迎えます。

手がけたのは日光金谷ホテルの創業者・金谷善一郎氏の孫にあたる、ジョン金谷鮮治氏です。彼は生粋の日本人ですが、靴を履いたまま生活する西洋式の家庭環境で育ち、一流ホテルで修行。後に自身のホテル経営はもちろんのこと、日本のホテル業界や観光業の発展にも尽くした人。幅広い人脈、並外れた行動力、スマートなセンスなどで知られ、日本の高度成長期を代表する粋人と評されています。

鬼怒川金谷ホテルは、そのジョン・カナヤ氏のマインドを継承したホテル。幾たびかのリニューアルを重ねていますが、5年ほど前に「渓谷の別荘」をコンセプトに大規模な改修工事を実施。ジョン・カナヤの精神をより具現化したホテルとしてリデビューしています。

2016年「ジョン・カナヤ・スイート」誕生

このホテルが多くの人に愛されているのは、バランスのとれた居心地の良さに包まれているから。ロビーからも客室からも眺められる鬼怒川の風景。立体感にあふれた「スカルプチャードグラス(彫刻のステンドグラス)」があちこちに飾られた独特の美空間。エレガントなのに窮屈さを感じさせないもてなしの心。西洋と東洋、伝統とモダンがほど良く溶け合って、居心地の良さを作り出しているように思います。

客室はすべてリバーフロントで、なかでも注目は「ジョン・カナヤ・スイート」。世界中を旅したジョン・カナヤの世界観を表したコンセプトルームで、広さは132平米。アンティークの調度品、ワインセラー、鬼怒川の流れを見下ろしながら入浴できるビューバスなどがあって、特に男性にとっては憧れの空間と言えそうです。

金谷流懐石「和敬洋讃」

食事も和と洋のテイストを調和させた金谷流。たとえば季節替わりの「金谷流懐石」では、懐石なのに新玉ねぎのスープが出されたり、和風ビーフシチューが盛り込まれていたり。日光の湯波をさまざまな料理で楽しめる「湯波懐石」もあって、日光鬼怒川の春夏秋冬を食事で満喫できます。

この「和敬洋讃」の食スタイルは、「箸で食べるフレンチ」を掲げ、多くの文化人に愛された「西洋膳所ジョンカナヤ麻布」の心を受け継いだものとか。

特徴的なのはラウンジサービス。食事の前、夕暮れ時にはラウンジでアミューズとアペリティフを、そして食事の後は再びラウンジで、スイーツワゴンのサービスが受けられます。

もっと夜を満喫したい人は、シガーサロンへ足を運んではいかが。だってここは、ジョン・カナヤのダンディズムに浸れるホテルなのですから。

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