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「伝統とは革新の連続」。世界中の賓客をもてなす京都の老舗旅館「要庵西富家」
クローズアップ

「伝統とは革新の連続」。世界中の賓客をもてなす京都の老舗旅館「要庵西富家」 要庵西富家(京都府/中京区)

「おこしやす」とはんなりとした京ことばで、世界中のゲストを魅了する老舗旅館が京都にあります。明治6年(1873年)創業の「要庵 西富家」は、京町家をコンセプトにした数寄屋造りの7室だけの「憧れ宿」。世界の名だたるホテルとレストランが加盟する「ルレ・エ・シャトー」の京都初メンバーでもあります。「伝統は革新の継続」をモットーに、日々進化する老舗旅館をご紹介します。

京都の町中に佇む宿で、喧騒を忘れて寛ぐ

かつて骨屋之町と呼ばれ、扇の骨をつくる町衆が多く住んでいたとされる京都市中京区・富小路。今でもこの界隈にはその面影を残す扇屋が残っています。宿名の「要」はその扇の要に由来し、京の宿の「要」となる願いをこめて名づけられました。現在は5代目となる主人と女将が、京の町家をコンセプトに、京都の茶道文化から生まれ継がれた数寄屋造りの7室のみの宿を営んでいます。

風格のある入り口をくぐり石畳を歩くと、錦市場も近い京都の繁華街の中にあることを忘れるほど、凛とした静謐な空間が広がっています。

チェックイン時にはお菓子とともにお茶を。一息つくごとに、歴史の積み重ねが肌に伝わり宿の輪郭をとらえていくような感覚を覚えます。数寄屋建築の面白さは、質素でありながら洗練された仕事がなされていること。天井や梁、襖絵などの意匠に目を向けるのも、旅の醍醐味と言えます。

粋な京の町衆の「遊び」を感じる客室

2階建の建物には、京都の茶道文化から生まれ継がれた数寄屋造りの客室が7室。部屋毎に異なるしつらえ、坪庭、そして建築美が堪能できます。

2020年11月下旬にリニューアル完成の「篝火」は2階にあるお部屋で、本間8畳・床間2畳・座間2畳・次間2畳・踏込間2畳という造り。お部屋から見下ろす庭には、紅葉・梅・白樫・モチの木が育てられているさまを窓一面から見ることができます。座間は書斎も兼ね、音楽や読書を楽しむことができます。

2階にある「梅枝」は踏込から和紙の躙口をくぐると一の間があり、奥の本間からは「篝火」の部屋同様に紅葉・梅・白樫・モチの木が窓一面に見られます。部屋の檜のお風呂から庭を見下ろせ、落ち着きある数寄屋とモダンなセンスの空間となっており、ゆとりあるパブリックスペースが特徴のお部屋です。

「横笛」は1階に位置する本間8畳・床間1畳・土間4畳・踏込間1畳のお部屋。本間から庭を一面に楽しめ、広めの土間に座って足をのばしながら庭を独占できます。
部屋の檜のお風呂から庭が見られ、湯上りに美しい庭を眺めながら、ワインやシャンパンなど、食前酒を傾けるのもまた一興。

1階の「葵」はスイート客室。本間・次の間から庭を一面に楽しめるこちらのお部屋は、2020年11月下旬にリニューアルが完成します。3畳の土間を新たに造り、土間で音楽や聴きながら庭を楽しむことができ、バリアフリ-・ユニバ-サルデザインの部屋になります。
ゆっくりと4人が宿泊できる広さとなっており、部屋の檜のお風呂から坪庭が見られるのも粋な演出。床の間・書院・本間・次の間と数寄屋に基づきながらモダンなセンスを取り入れ、花・鳥・風・月・京都の四季において鳥の囀りを聴き、風に揺れる木々の庭をゆっくり眺めたい方にぴったり。

1階の「若菜」はスイート客室。一の間・本間・檜風呂から坪庭が見られ、本間・土間からは中庭が見られます。一の間から床の間・本間そして土間へと続く部屋から京都の文化を感じ、坪庭と中庭を楽しむことができます。家具はカッシーナをはじめ京都や李朝の品々が現代的なエッセンスとしてセンス良く配置されています。チベット絨毯もモダンな印象に華を添え、古さと新しさのバランスが絶妙です。

季節を映す懐石に、京都の楽しみは食にありと感じる

料理宿としても名高い「要庵 西富家」の夕食は、お食事用の個室でいただく西富家懐石またはKyoto Contemporary 懐石をテーマとする「要・Kaname」のどちらかを選べます。

錦市場から仕入れる新鮮な食材を使った西富家懐石は、季節をあらわす最初のひと皿からはじまり、懐石の花である椀盛り・造里・季節のご飯にデザートまで約9~10品をひと皿ごと旬を堪能する繊細なもの。サプライズな一品も用意され、美しさの中にワクワク感が盛り込まれ、毎回楽しみにされている方も多いそう。

また、目玉の一つがワインをはじめとするアルコールの充実度。ワインを楽しむお客様がとても増えてきたということで、約1,000本のワインセラーを設けています。ワインをケースで購入して1~5年間保存しており、良い状態のワインをお食事中はもちろん食事の前後にお部屋で楽しみたい場合も対応していただけます。ワインリストも定期的に更新しており、ソムリエである主人と若女将がセレクトしたワインはこだわりを感じられ珠玉のセレクトが光ります。

「要・Kaname」は、2020年6月に誕生した「要庵 西富家」内にある6席のカウンター割烹のお店です。
炭火と鉄板焼きを取り入れ和と洋の枠をこえて、クリエイティブなアイデアが光る10品~12品の懐石がいただけます。
「伝統とは革新の継続」という考えから、固定観念にとらわれず、伝統の空間にも現代的なセンスを取り入れています。こぢんまりとした数寄屋の空間で、月ごとの和と洋の旬の食材、お肉料理をはじめ鮮魚、お野菜を鉄板焼や炭火を用いた至高の料理でいただく。何とも贅沢な時が流れます。

朝食は個室のダイニングルームにて、「和食(京都のおばんざい料理)」または「洋食(コンチネンタルブレックファースト)」から選べます。
和食は京都で受け継がれたおばんざいを中心とした、やさしいお味。丁寧につくられた一品一品が次々出てきて朝から幸せな気分に浸れることでしょう。

柱の美しさ、木のかおり、季節の花々をしつらえた坪庭をはじめ、部屋ごとに趣を楽しめる「要庵 西富家」。絶品のお料理とスモールラグジュアリーならではの距離感で客人をもてなす宿では、旨い酒をいただきながら旬の恵みをゆっくり静かに味わう、そんな大人の楽しみ方が似合います。

要庵西富家

要庵西富家

京都府/中京区

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更新日時2020.10.08 15:00

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