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【滞在記】酒肴料理にメロメロになった長野・松本民芸の宿
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【滞在記】酒肴料理にメロメロになった長野・松本民芸の宿 旅館すぎもと(長野県/松本・美ヶ原温泉)

器や家具、布ものなどに目がない私。なかでも民芸の大ファンで、先日、そのメッカともいうべき長野県の松本市を訪ねてきました。宿泊場所に選んだのは、「松本民芸館」にもほど近い「旅館すぎもと」。歴史ある美ヶ原温泉の一画にあります。

松本郊外にある美ヶ原温泉

美ヶ原温泉を訪れるのは初めて。勝手に「美ヶ原高原」にあると思い込んでいたのですが、実は市街地のすぐ近く。あの5層の天守閣で知られる松本城からは、車で10分もかかりません。
細い道路沿いに小さな宿が並んだ温泉街は風情たっぷり。お目当ての「旅館すぎもと」は、その通りの中ほどにありました。木造3階建て。土壁と黒い梁が特徴で、なまこ壁の土蔵が並ぶ松本の中町商店街でよく見かけた民芸風の外観です。

松本民芸家具ファン垂涎の宿

訪れた日は酷暑と呼んでも差し支えない日でしたが、館内はうって変わって涼しげな空間。

目が慣れてから館内を見渡すと、あるある、松本民芸家具が! ですが、一緒に猫足のアンティークソファが置かれていたり、椅子にキリムが敷かれていたり、インテリアはミックススタイル。シャンデリアも下がっていて「⚪⚪調」という言葉ではくくれない独特の空間です。

何より気に入ったのが、ラウンジの一画に置かれた大きなスピーカーから流れる音楽。音響設備には全く詳しくありませんが、その私にでもわかるほど上質な音で、流れていたのは女性ボーカルの「ダニーボーイ」。穏やかな歌声が、少しずつ暮れ行く空に溶けていきます。本当に心にしみました。

この宿は表から見るより奥行きがあり、私が泊まった部屋は洒落た回廊の先に。

回廊の一画には足湯のコーナーも。トマトのお振る舞いのほか、飲み物と一緒にグラスもキーンと冷やしてあります。のんべえの気持ち、よくわかっていますね。

趣向を凝らした部屋は全17室

部屋は全部で17室。洋室、和室、いろいろなタイプがあるそうですが、私が泊まったのは和室タイプ。

感心したのがこんな設え。お着きのお菓子を入れる容器や筆記用具入れもこの通り、竹細工。細かいことですが、こんなところにも民芸の街、松本のおもてなしの心が感じられます。

夕食前に温泉へ。この宿には男女別の大浴場と、予約なしに利用できる無料の貸切湯があります。たまたま空いていたので、まずは檜の貸切風呂へ。

続いて、大浴場で湯のはしご。ここの湯は敷地内の源泉から湧き出る弱アルカリ単純泉。湧出温度が42度ということで、湯はやや温め。長湯にはぴったりです。

こちらは青い石を敷き詰めた露天風呂。この日は木曽駒ヶ岳に登った後で疲労困憊だったのですが、のんびり湯に浸かって疲れを癒すことができました。

食通をうならせる酒肴料理

想像以上に素晴らしかったのが、こちらの食事です。
地下通路を通って向かった食事会場は、掘りごたつ式の「民家風料亭 おりがみ」。スタッフの「うちは品数が多いかもしれませんがお腹は大丈夫ですか」との言葉に「大丈夫です」と、即答した私。

すでに地酒の飲み比べセットを注文済みで飲む気満々、食べる気満々。ちなみに飲み比べは3つの蔵元の、それぞれ大吟醸、吟醸、本醸造酒。

夏野菜を使った前菜の数々。たっぷりの出汁で煮たナスがとても美味。

お凌ぎの信州サーモン寿司や、わさびや辛味噌などさまざまな薬味が添えられた馬刺し。地元の名物料理も登場します。

鮎の一夜干しと天ぷら、牛の鉄板焼きと次々に料理が運ばれてきて、お酒が進むこと、進むこと。なぜこんなに品数が多いのかと聞くと「館主が食いしん坊なので……」と、にっこり。最初に「品数は多いが大丈夫か」と聞かれた意味がよくわかりました。確かに満腹になりましたが大満足。酒飲みのみなさん、この夕食は必食です!

食後は、静かにジャズが流れるバー「ひびき」へ。天井が高く、松を思わせるガラス戸がとにかく印象的な空間です。聞けば、もともとお風呂場だったとか。樹齢500年の栃の木のテーブルの存在感も抜群で、場の力のすごさを感じさせられた次第。

民芸の宿というキャッチフレーズに、美味しく酔える大人の宿と付け加えたい「旅館すぎもと」。季節の美味に会いにまた出かけたくなりました。

旅館すぎもと

旅館すぎもと

長野県/松本・美ヶ原温泉

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