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【取材】ゆとりある京町家で伝統文化とカリモク家具を囲む
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【取材】ゆとりある京町家で伝統文化とカリモク家具を囲む 京の温所 麩屋町二条(京都府/京都市)

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株式会社ワコールが手掛ける、京町家をリノベーションした宿泊施設「京の温所(おんどころ)」。2019年3月、4軒目となる「京の温所 麩屋町二条」が、京都・御所南エリアにオープンしました。古き良き京町家と現代アートが共存する空間で、暮らすように京の町を愉しむ。日本の伝統文化に触れる町家の宿を取材してきました。

「京の温所 麩屋町二条」が位置するのは、京都御所の南側。市内観光の起点としてもぴったりで、どこへ行くにもアクセス良好なエリアです。築約150年にもなる、京町家をリノベーションした建物内には、選び抜いた素材と熟練の職人の手でつくられた「カリモク家具」と、アート作品が設えられています。

「カリモク家具」やアート作品を配した古き良き町家空間

玄関から中に入ると、すぐ横には「躙り口」や「炉」が備わる和室が(炉の利用は、イベント時のみ)。

廊下など建物内のいたるところに見受けられるのが、「なぐり」の技法を施した床。板の表面にでこぼこを残した独特の風合いが特徴で、裸足で歩いたときの心地良い感触が魅力です。

「うなぎの寝床」とも呼ばれる奥行きのある間取りは、京都の町家ならではのもの。もとの家の構造が、そのまま活かされています。奥にある大きな窓を開ければ、風が通り抜けて開放感も抜群です!

掘りごたつ付きの和室では、縁側の向こうにお庭を眺めることができます。お部屋の真ん中にあるのは、上品な色味のサクラ材を使った「カリモク家具」によるテーブル。木材の断面に見られる、「白太」という白い部分を美しく見せるデザインになっています。サイズを合わせて作られたオリジナルで、掘りごたつも入っているので寒い季節もぽかぽかです。

細やかな竹細工が活かされた照明器具。竹の隙間を抜ける柔らかな明かりが、和室をなごみの空間に演出してくれます。

床の間に飾られたアート作品は、信楽焼の作家である桝本佳子さんのもの。松の木に見える部分も陶器でできており、お皿と一体になっています。壺やお皿など、用途のあるものにオブジェを合わせるデザインが評判だそうです。

ダイニングでは、大きな円形のテーブルと壁紙が存在感を放ちます。テーブルには木目の美しいウォールナット材を使用し、端になる人がいないように丸い形をしています。こちらも「カリモク家具」のもの。縁や脚の部分などに丸みを持たせた、触り心地の良いつくりです。

壁一面を彩る淡いグリーンの壁紙は、唐紙アートで知られる「野田版画工房」の作品。よく見てみると、ほら貝の地文様が描かれています。ほら貝がもつ「過去を未来に継いでいく」という意味合いから、「京町家を次の世代に繋いでいく」という想いが込められています。

ダイニングの横にあるのは、約6帖の広々としたキッチン。温かみを感じる木の質感を活かしており、壁には波のような模様の加工が施されています。

スタイリッシュで機能性のあるキッチンツールやカトラリー、調理器具も備えられているので、本格的に調理をすることも可能です。

キッチンの大きな特徴にもなっているのは、京町家の面影を残す「おくどさん(かまど)」や、湯気を逃がすための吹き抜けである「火袋」が活かされていること。最新鋭の設備と昔ながらの設備が調和した空間に仕上がっています。

おくどさんの上に並べられているのは、「布袋さん」という人形 。もともとこの家にあったもので、火まわりの神様としておくどさんの上に並べることが習わしだそうです。大きさの異なる7体が並ぶと、ちょっと可愛らしさも感じますね。

2人でも使いたくなるゆったりとしたバスルーム

キッチン奥の扉を開けると、ゆとりある脱衣所の先にバスルームが広がります。大人数でも快適に使えるように、信楽焼の洗面台が2つ、アメニティ類も用意されています。

浴槽に入ったときの目線はこんな感じ。信楽焼の浴槽は深くゆとりのあるつくりで、シャワーは2つ付いています。お庭を臨む大きな窓を開ければ半露天風呂としても楽しめ、気になる方にはブラインドもあるので、安心して入浴できます。

2つの寝室とこだわりのライブラリースペース

ベッドルームのある2階へ。階段を上がった目の前は、左右にある2つのベッドルームをつなぐ中の間になっています。どっしりとしたフォルムのソファーは、おやすみ前などのくつろぎタイムを過ごすのにぴったり。

ソファーの後ろ側は、「火袋」の吹き抜け部分。覗き込めば、1階のキッチンを見下ろすことができます。

2階には、ベッドルームが2つ備わっています。各部屋のベッドは2台ずつのため、人数によっては1階の和室に布団を敷くことも。天井には、町家の面影を残す黒い梁が渡っています。

ライブラリースペース付きのベッドルームでは、好きな本を選んでのんびりと読書をするのもおすすめ。壁に寄りかかって本を読めるように、背中側が柔らかいつくりになっているのも嬉しいポイントです。壁の色味やクッションなど、ところどころに可愛らしさが散りばめられたスペースです。

本棚に並ぶのは、小説や絵本、写真集といったさまざまなジャンルの書籍。英語や中国語で書かれた本も用意されており、海外の方など幅広い層のゲストに喜ばれるラインナップです。

まるで京都に暮らすような、心地良い滞在が叶う「京の温所 麩屋町二条」。リノベーションされた建物には、古き良き時代の面影がしっかりと残されていました。こだわりの家具やアート作品がたっぷり詰まった町家の宿で、伝統文化に触れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

京の温所 麩屋町二条

京の温所 麩屋町二条

京都府/京都市

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更新日時2021.03.30 15:54

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