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【取材】ただ海を眺めて過ごしたい、南紀白浜に佇むデザイナーズ旅館
クローズアップ

【取材】ただ海を眺めて過ごしたい、南紀白浜に佇むデザイナーズ旅館 海椿葉山(和歌山県/椿温泉)

南紀白浜は、羽田空港から飛行機で約1時間と、都心からのアクセスも良い人気の温泉リゾート地。今回はそんな南紀白浜空港から車で20分の「海椿葉山」に、編集部のmisakiが伺ってきました。1日6組限定で、12歳以上の大人だけが宿泊できるデザイナーズ旅館の魅力をたっぷりとご紹介します。

あえて海を見せないことで際立つ圧巻の建築美

空港から国道42号線を車で南下すること約20分。海に向かって1本入った通り沿いに、「海椿葉山」は位置しています。
“ベンガラ”と呼ばれる深い紅色に、楕円形で三角屋根の外観が特徴的で、迷うことなくたどり着くことができました。

一見入り口らしき場所は見当たりませんが、カーブに沿って進むと……

「海椿葉山」の名が記された玄関が現れます。こぢんまりとした門構えからは、中の様子が想像もつきません。

扉を開けると、木材とコンクリートが調和したスタイリッシュな空間がお出迎え。
床は小石が敷き詰められた洗い出し仕上げになっていて、足元にも細かい職人技が光ります。

それもそのはず。設計を手掛けたのは、建築家の竹原義二氏。宿自体もグッドデザイン賞(2000年)をはじめとした数々の賞を受賞していて、細かな建築美を至るところで堪能できると、建築好きにとって憧れの宿なのです。

まず案内されるのは、外から見えていた楕円形の部分。こちらは「サロン」と呼ばれる場所で、自由に出入りできるラウンジです。
熊野の山中で育った杉やヒノキを使っていて、優しい木の香りが漂います。

光の差し込みや影の入り方も計算し尽くされ、まるでアートの一部に。刻々と、時間の移り変わりとともに光や影が館内を彩ります。

窓はあえて大きく切らず、椅子に座ったときの目線に合わせて。ゆったり過ごしやすいよう、細部にまでさりげない心遣いを感じられます。

ふと天井を見上げれば、杭を使わず縦横斜めに組まれた梁に思わず目を奪われます。特に先端のカーブは圧巻。寄木ではなく1本の木をくり抜いて作ったもので、宮大工さんの職人技が見事です。こちらからも光が取り入れられるよう、小窓が設置されています。

藁を混ぜ込んだ壁や、木目模様をつけたコンクリート壁など、サロン棟には木の優しさと馴染む仕掛けがたくさんありますよ。

海の碧と空の青を眺めて過ごす6つの客室

客室棟は、サロン棟から繋がる回廊の先。専用に焼いてもらったという赤瓦の屋根と、青い空とのコントラストが綺麗です。

屋根がありながらオープンエアになっていて、中庭からの爽やかな風が吹き抜けます。

回廊に沿って並ぶ6つの客室の中から、まずは一番手前の「海椿」をご紹介します。

こちらは角部屋特有の2面採光で、自然光だけでも明るいのが特徴です。6室の中で最も広く、3~4名での宿泊にもぴったり。窓が収納できる造りで、すべて開けるとお部屋がテラスの延長にある感覚で、開放感抜群です。

海を眺めるために考え抜かれたデザインのお部屋は、シンプルで上品。華美な装飾はなく、そっと生けられたお花が季節感を演出しています。

天井は、さざ波のようなウェーブが施されたスレート地。壁や天井、電球などのデザインは1部屋ずつ違うので、どのお部屋になるかも楽しみの一つです。

崖の上に建っているので、テラスに出れば海を間近に感じられます。

テラスに足を出して寝そべってもよし、椅子に腰かけてのんびりするのもよし。ここでは波音や鳥のさえずりなど、自然が奏でるBGMが最高の癒しです。

一番奥の「海風」は、周りが土間に囲まれたお部屋。居間が一段高くなっていて、どこか懐かしさを覚える造りです。

室内には、風の通り道となるような小窓やスリットがたくさん。差し込む光や影の移り変わり、頬を撫でる風の温もりが、ゆったりした時の流れを感じさせてくれるでしょう。

一人旅におすすめなのが「海月」。土壁と波打つ木の壁が温かく、ほっと落ち着く設えです。
夕朝食ともに食事はお部屋での提供なので、1人でも安心してくつろぐことができますね。

晴れの日は窓と玄関を開けっ放しにすることで、海からの風が中庭に流れて心地良く。
雨の日は瓦をつたった雨だれが滝のように落ちていき、しっとりと風情溢れる光景に出会えるでしょう。

海を見ながら歴史ある温泉に身をゆだねる

日本書紀や万葉集にも登場し、「日本三古湯」の一つでもある南紀白浜温泉。椿温泉も湯治場として愛されてきた歴史ある温泉で、乳液のようになめらかな美肌の湯としても有名です。

大浴場は、客室を過ぎた回廊の奥に位置しています。
女風呂の「落日の湯」は視界が開け、海を一望できる絶景が自慢。

男風呂「荒磯の湯」は、波によって浸食された崖や岩など、力強い景色が眼下に広がります。

いずれも源泉掛け流しの冷泉と加温した浴槽の2つが並んでいるので、ぜひ交互に入浴を。窓を開ければ半露天風呂気分で湯浴みを楽しめます。

美しい建築の数々やどこまでも続く海、歴史ある美肌の湯に癒される「海椿葉山」。
ここでは何もしないことが、何よりの贅沢となりそうです。
あなたも自分だけの静かな時間を過ごしてみませんか。

海椿葉山

海椿葉山

和歌山県/椿温泉

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