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【取材】2018年11月開業。茶道の香りが漂う現代の京町家
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【取材】2018年11月開業。茶道の香りが漂う現代の京町家 京の温所 御幸町夷川(京都府/京都御苑)

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私だけの京都を私らしく過ごすための「京都にあるおうち」をコンセプトに、住まいとしての心地よさを追求した一棟貸しの宿「京の温所(おんどころ)」。
2018年8月に開業した「京の温所 釜座二条」に続き、株式会社ワコールが手掛けるこの宿の3店舗目が11月、京都・御所南エリアに誕生しました。
「京の温所 釜座二条」のご紹介記事はこちら

今回は編集部のmikaとmisakiが、オープンして間もない「京の温所 御幸町夷川」にお邪魔してきました!京都らしい“もうひとつの日常”を体験できる、こだわりが詰まった宿の魅力をご紹介いたします。

茶道をテーマに生まれ変わった築約90年の京町家

「京の温所 御幸町夷川」がある御所南エリアは、京都御所に近く、観光の拠点に絶好のロケーション。宿の東西を通る夷川通りには古くからの建具屋や家具屋が立ち並び、昔ながらの京都の日常を感じられます。

「隠居したら茶道をこころゆくまで気楽に愉しみたい」という想いで建てられた京町家は、築約90年。茶道の香り漂う趣はそのままに、現代生活の快適さを備えた「住まい」として生まれ変わりました。

表門の暖簾に描かれているのは、温かい家の中に人々が集い、能動的に過ごすという宿での滞在をイメージしたロゴマーク。

中に入ると、敷石が敷かれたアプローチの先には手水鉢が置かれ、京町家ならではのおもてなしの雰囲気を感じられます。

玄関では、葉っぱや木の実を思わせる温かみのあるアートピースがお出迎え。フィンランドのマリアンネ・フオタリ氏 の作品で、陶で造られているのだそう。

床には、茶室に欠かせない「なぐり」の技法が施されています。見た目の美しさはもちろん、凸凹の触り心地が気持ち良く、思わず素足で歩きたくなってしまいました。床暖房が入っており、冬も快適です。

知と安らぎの時間を過ごす小さなライブラリー

玄関を上がって右手にある和室「オモテノマ」は、もともと茶室として使われていた場所。柱や網代天井、雪見障子などは元あったものをそのまま使用し、数寄屋造りの美しさとともに、懐かしさや心地良さも感じられます。

壁に造られた棚には、「飲む」「呑む」というテーマを中心にスタッフ自ら約50冊の本を選書。知的好奇心を刺激する小さなライブラリーのある空間は、まるで隠れ家のようです。

室内には「Bang & Olufsen」のスピーカーも。自分だけのライブラリーでお気に入りの音楽をBGMに読書を楽しむ、知と安らぎの時間を過ごしましょう。
個人的に気になったのが、「コーヒー語辞典」と「京都のおいしいパン屋さん」の2冊。
ライブラリーで見付けた本を参考に、翌日の行き先を考えたりお土産を探したりするのも、この宿ならではの楽しみ方ですね!

ちなみに、「オモテノマ」の窓を開けるとこのようにエントランスに繋がります。手水鉢や沓脱石が、以前は茶室として使われていたこの部屋の面影を感じさせてくれます。

お茶や温かい料理を囲んで「京都で食べる」を楽しむ

京都の食材で温かい食事を作る楽しみを、「京都で食べる」を記憶にしてほしいという想いが込められたキッチン&ダイニング。
キッチンは、町家ならではの湯気を逃すための吹き抜け「火袋」を活かした開放的な空間。アイランド型のカウンターが一層オープンな雰囲気です。畳敷きのダイニングは、冬でも快適に過ごすことができるように掘りごたつ式に。

壁面に造られた飾り棚には、清水焼の茶碗やアンティークのコーヒーカップなど、“飲む”ための道具や茶器が並び、好みの茶器を使って自由にお茶やコーヒーを楽しむことができます。

棚に並べられた箱を開けてみると、お抹茶用の茶道具が入っていました。
ちなみにこちらの箱、金属のような重厚感がありますが、伝統工芸品に認定されている京都府綾部市の黒谷和紙を用いたもの。作家・ハタノワタル氏の作品で、ひとつひとつ丁寧に作られています。

キッチンも床暖房付き。バルミューダのオーブンレンジやトースターの他、調理器具も充実しています。

このように、キッチンで料理を作ったりお茶を点てたりしながら

カウンターやダイニングに腰を掛けておしゃべりを楽しむことも。
キッチンに立つ人とダイニング側で寛ぐ人との目線が合うように、絶妙な高さに設計されています。料理やお茶の時間をより楽しく過ごせるようにという配慮が嬉しいですね。

ダイニングの奥には、町家の風情を感じさせてくれる小さな坪庭が。

坪庭に見とれていたのも束の間… 案内してくださったスタッフのSさんに「ちょっと上を見てみてください」と促され視線を上げると、欄間の木枠が透けてチェック模様に!
和の空間に隠された粋な仕掛けに、思わずテンションが上がってしまいました。Sさんも密かにお気に入りの場所なのだそう。

仕掛けに驚き景色に癒される露天風呂

坪庭を眺めながら縁側を進んだ先には、洗面所と浴室の水回りスペース。
バスアメニティは、アメリカで最も歴史のあるアポセカリーと言われる「シー・オー・ビゲロウ」のミニサイズ。爽やかなラベンダー&ペパーミントの香りです。

実は、浴室にちょっと変わった仕掛けが…
坪庭側の壁が開閉式のガラス扉になっており、扉を開ければ半露天風呂のようになっているのです。保温性の高いホーロー製の浴槽で、お湯が冷めにくいのも嬉しいところ。

一棟貸しの町家で露天風呂気分を楽しめるなんて、なんとも贅沢ですね!
シャワーはハンドシャワーとレインシャワーも備わります。開放感たっぷり、機能的なバスルームで、ゆっくりと疲れを癒しましょう。

こだわりのデザインやアイテムが詰まった寝室

2階の寝室は、薄い色味の木を使用した明るい雰囲気の空間。高い天井を渡る梁は、元あったものをそのまま使用しています。

ヘッドボードには、波のような模様が。「京都西川」の羽毛布団は見るからにフカフカで、ベッドに飛び込みたくなってしまうほど!

角を丸く仕上げたライティングデスクは、シンプルさの中にこだわりを感じられるデザイン。デスクライトは、「近代建築の三大巨匠」のひとりである世界的な建築家、フランク・ロイド・ライトの名作です。お洒落なインテリアに囲まれて、作業も捗りそうですね。

非常に細かいのですが、椅子の肘置きのディテールが気に入ってしまい、試しに座らせていただきました!

ベッド正面の窓からはキッチンを見下ろすことができ、将来「住まい」としてこの家が使われたときに、1階と2階で親子の会話が繰り広げられる様子が目に浮かびます。

現在は宿としての機能を持ちながらも、将来は所有者に住居として住み継いでもらうことをコンセプトとした「京の温所」。「住まうように滞在する」ことをいちばんのテーマに置いているからこそ、ここで過ごしているだけで心が安らぎ、また訪れたいという気持ちになるのだと感じました。
日常に近い空間で、少しだけ特別な体験をできることが「京の温所」の魅力なのでしょう。

京の温所 御幸町夷川

京の温所 御幸町夷川

京都府/京都御苑

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更新日時2021.09.16 16:59

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