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城崎の古湯と風情を愉しむ歴史宿
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城崎の古湯と風情を愉しむ歴史宿 西村屋本館(兵庫県/城崎温泉)

城崎温泉の中ほどにある「西村屋本館」は、江戸の安政年間に創業した歴史ある宿。国の登録有形文化財に登録された堂々たる玄関門をくぐれば、あっという間に非日常の世界へ。これ以上ないほどのくつろぎを得られます。

浴衣の似合う温泉地、城崎温泉

「城の崎にて」を記した志賀直哉を筆頭に、多くの文人墨客が訪れた兵庫県の城崎温泉。開湯から1400年を誇る古湯で、今なお年間100万人以上が訪れる人気の温泉地です。

最寄駅は日本海にほど近い城崎温泉駅。そこから、柳がゆれる大谿川(おおたにがわ)沿いに宿が立ち並んでいて、辺り一帯の風情は満点! というのも「駅が玄関、道が廊下、宿が客室、土産物屋が売店、外湯は大浴場」というコンセプト下、町全体をひとつの旅館としてとらえ、発展してきた温泉街で、今では「外湯めぐり」で有名に。色とりどりの浴衣の花。カランコロンと響く下駄の音。「浴衣の似合う温泉地」としてもよく知られています。

登録有形文化財の宿

その城崎温泉の中ほどにあるのが「西村屋本館」。実はこの宿、一部が国の登録有形文化財に登録されています。その一つが古式ゆかしい門とぐるりと回した板塀。昭和前期のものですが、この門をくぐれば中に漂う空気まで違って感じるような、そんな非日常へのゲートともなっています。

手入れの行き届いた日本庭園を眺められるロビーラウンジ「青月盧」。

そして150余年も続く老舗旅館とあって、館内には、棟方志功や伊藤博文の書画、魯山人や河井寛次郎の器などが展示されている部屋も。荷ほどきが終わった後にでも、ゆっくり鑑賞するといいでしょう。

数寄屋造りの部屋は全34室

客室は庭を囲むように設けられています。床の間が付いた8畳の和室タイプ、2間タイプ、露天岩風呂が付いたタイプなどがあり、どの部屋も純和風。数寄屋造りの落ち着いた佇まいです。

圧巻は別棟の平田館。こちらは昭和35年、数寄屋建築の巨匠と言われた平田雅哉氏による建築で、この平田館も国の登録有形文化財に登録されています。

その真髄にもっとも触れられるお部屋が、露天風呂付き特別室「観月の間」。欄間や障子の桟などに施された細かい細工。明かり取りのある天井。中庭を臨む高床式の造り。信楽焼きの露天風呂。調度品も貴重な収蔵品の中から季節に合わせて選ばれているそうです。

但馬牛や津居山カニを堪能する

この宿には檜の香りと竹林に包まれた「吉の湯」、円形のタイル風呂と丸窓のある中国風の「福の湯」、平田館にある「尚の湯」の、3つの趣の異なる湯があります。外湯7湯めぐりを無料で楽しめるパスポートも発行してくれるので、もちろん外湯をたっぷり楽しむのもいいでしょう。

食事は季節によって変わる「旬菜懐石料理」。但馬牛や松葉カニなど、優れた食材に恵まれていることもあって、食事を楽しみに訪れる人も多いとか。

特にこれからの季節は松葉カニ! 城崎温泉の近く、津居山漁港に水揚げされるカニは「津居山(ついやま)カニ」と呼ばれ、とにかく鮮度が抜群! 頬張るごとに笑顔があふれてしまいますよ。

海外からのゲストも多い「西村屋本館」。2016年9月から「ルレ・エ・シャトー」にも加盟しており、温かなもてなしと日本情緒に触れたい人にはおすすめしたい宿です。

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西村屋本館

兵庫県/城崎温泉

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