セレクション

修善寺の湯治を堪能する宿4選

修善寺温泉は、静岡県の伊豆半島で最も歴史ある温泉地。
かつて弘法大師が、川の冷水で病気の父親の身体を洗う少年の姿に胸を打たれ、独鈷と呼ばれる仏具で岩を砕き霊泉を沸出させたと伝えられています。その湧き出た温泉に浸かり、父親は長い間苦しんでいた病が治ったとされ、今では温泉療法医がすすめる温泉として名湯百選にも選ばれています。
今回は1200年の時を超え、多くの人に愛され続けてきた修善寺温泉のお宿をご紹介します。

今と昔が融合した、日本を代表する名宿

あさば(静岡県/修善寺)

修善寺に527年続く老舗温泉宿「あさば」。日本人ならば一度あさばを体感すべきとまで言われる、日本を代表する名宿です。先代の浅羽弥九郎幸忠が開いた宿坊に端を発し、遙か昔よりこんこんと沸き出る源泉掛け流しの温泉が旅人の心を癒してきました。

全17室のお部屋からは、池や日本庭園を望むことができます。「浅葱」のお部屋は、窓を開けると能舞台「月桂殿」が目の前に。月桂殿では季節に応じて日本の伝統芸能である能や狂言などで一流の師を招き、闇夜に奏でる幽玄な世界を堪能することができます。

竹林と池を望みながら四季の変化を味わえる露天風呂は、男性・女性入れ替え制。入浴時間によって異なる景色を眺めることができます。貸切風呂で家族水入らずの心安らぐひとときを過ごすのも贅沢ですね。

竹林に囲まれた、安らぎの空間

柳生の庄(静岡県/伊豆・修善寺温泉)

竹林に包まれたお部屋が印象的な「柳生の庄」。全15室のお部屋はすべて間取りや佇まいが異なり、それぞれのお部屋から里山の情緒を楽しむことができます。創業40周年を機に数寄屋造りに改修したお部屋は、左官仕上げなど古来の手法が随所に使われています。

前身は、東京芝白金に開業した料亭「柳生」。本格割烹と京懐石を礎に日本料理の粋を追及してきた先代の料理長たちの思いを受け継ぎ、素材の味を大切にした季節を感じられるお料理がテーブルの上を彩ります。竹庭を眺めながらお部屋でゆっくりいただきましょう。

露天風呂は「武蔵の湯」と「つうの湯」の2つ。東屋には修善寺温泉水もあるので冷たいお水を飲みながら、ゆったりと湯浴みを楽しみましょう。秋には露天風呂から鮮やかな紅葉鑑賞ができるのも魅力です。

全室離れ、現代の鬼たちの隠れ家

修善寺石亭 鬼の栖(静岡県/伊豆・修善寺)

大正から昭和のはじめ、多くの文化人が常宿していたという「菊富士ホテル」。鬼才たちに愛されたことから“鬼の栖”と呼ばれていました。「修善寺石亭 鬼の栖」はその名を借り、おもてなしの心を受け継いだ旅館。11室すべて離れで、日常の煩事を放念できる現代の鬼たちの隠れ家です。

料亭旅館での食事は、夕・朝食ともにお部屋でいただきます。その日その時の素材との出会い、そしてご膳を前にする方との出会いを大切に。一期一会の心を尽くすお料理の数々は、箸を運ぶごと器をとるごとに、思わず口元がほころびます。

大きな岩に囲まれた露天風呂は、中庭の木々の緑を眺めながら手足を伸ばして浸かることができるゆったりサイズ。優しい風と、柔らかいお湯に身をゆだねれば、日常を忘れて人知れず極楽気分に。鬼たちが身体を休める幻想的な気分を味わえるかもしれません。

細やかな気配りが嬉しい、笑顔になれる宿

瑞の里 ○久旅館(静岡県/伊豆・修善寺温泉)

水清らかな桂川の上流に位置する「瑞の里 ○久旅館」は、館内随所にバリアフリー整備が施された宿。誰もが快適に過ごせる空間には、温かなおもてなしの心そのものがあふれているようです。

お部屋は、全5タイプ。足の悪い方・車イスの方には、仕切りのない和洋室タイプがおすすめ。車イスで洋間まで入ることが可能です。さらにアスリートにも好評な高品質の羽毛敷き布団「ブレスエアー」で、寝返りもスムーズに。清々しい朝を迎えられることでしょう。

温泉は無臭の透き通ったアルカリ性単純泉で、湯治利用としても多くのお客様に好評。大浴場・露天風呂の他にも、星空や夕日を楽しめる貸切露天風呂と家族風呂があり、静かな自然と溶け合って心から癒されるプライベートな時間を満喫できます。

日本人に古くから親しまれてきた湯治文化。現代では、週末を使った2~3日の滞在でストレス解消や疲労回復を目的とした“プチ湯治”も注目されています。
あなたも心と身体を癒す、湯治の旅へ出かけてみては。

 

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