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【取材】京都で“友人宅の離れ”に滞在するような、新しい感覚のステイが叶う宿
クローズアップ

【取材】京都で“友人宅の離れ”に滞在するような、新しい感覚のステイが叶う宿 TAMAO(京都府/京都市)

京都駅からもほど近い、烏丸五条に位置するお宿「TAMAO」。名所ぞろいの祇園へも河原町へも、どこに行くにもアクセス良好な立地にありながら、敷地内に入ると打って変わって静寂が広がっています。まるで、ジブリ映画のワンシーンに迷い込んだかのような、素敵な異空間にアパートメントスタイルのお部屋が並ぶ、1日7組だけのお宿を取材しました。

ホテルと旅館のいいとこ取りをした、モダンな長屋宿

烏丸五条から、一筋入った住宅街にあるお宿「TAMAO」。

まるで友人宅を訪れたかのような玄関から敷地内に入ると、そこにあるのは中庭に面した全7室のアパートメント。

ゲストはまず母屋と呼ばれる広々とした空間でチェックインをします。
母屋はホテルでいうエントランスとしての役割を果たすほか、朝食を食べるレストランとして、そしてゲストとスタッフとの交流の場、サロンにもなっています。
吹き抜けになっていて開放的、とにかく居心地がいい母屋。訪れた人は、皆さんきっと「ここでの旅は必ずや良いものになる」と確信するはず。夕方にはアペリティフのサービスもあるそうで、ディナーに出掛ける前に、忘れずに立ち寄ってもらいたいです。

このお宿のディレクターは、フランスのスキーリゾートで長年ホテル業に従事していたという安藤菜里子氏。そのせいか、土間や懐かしい感じがする縁側がありつつも、どこか異国を思わせる雰囲気があります。

ゲストは長屋のうちの1軒(1室)を貸切るというスタイル。気軽な民泊のようですが、近所のお薦めスポットを聞けば、近隣マップと共に京都に住む人ならではの案内をしてもらえたり、レストランの予約を手伝ってもらったり。ホテルのコンシェルジュのようなサービスはしっかりあって、ゲストとの距離感が本当にちょうどいいのです。

2階建てのお家を貸切るツインメゾネット

敷地内にはゆったりと寛げるプライベート空間が広がります。どこかヨーロッパの街並みを思わせるかのような雰囲気に胸が躍り、私はテーマパークにでも足を踏み入れたかのような気持ちになりました。

最初に案内してもらったのは「ツインメゾネット」のお部屋。広々とした玄関があって、本当に「友人宅の離れ」で過ごすような感覚になります。

1階はキチネット、リビング、バスルームとトイレ、2階に寝室があります。

広すぎず、狭すぎず、ほしいモノはすぐ手に届く距離にある。広さが本当に絶妙で心地いいのです。

縁側があり、新緑の季節などは窓を開け放して過ごすのも気持ちよさそうです。

キチネットに用意してあったのは、京都でもファンが多い自家焙煎珈琲のお店「Walden Woods Kyoto」のドリップバッグ。 

お風呂は、リビングからも見えていた坪庭に面しています。庭には照明が設置してあり、夜になるとライトアップしたお庭を楽しみつつ入浴も可能。

タイルがかわいらしい洗面所。モダンな中にもちょっと愛らしさがあって、この空間に入った瞬間、私は思わずジブリの「魔女の宅急便」を連想しました。

アメニティは、イギリスのブランド「ミラー・ハリス」のもの。お茶の香りがする「ティートニック」で、シャンプー、リンス、ボディウォッシュ、ボディローションが置いてありました。
「良いものを長く使い、プラスチックに限らずムダなゴミを少なくする暮らしを心がけている」という安藤さん。そんな思いからゲストルームに置くアメニティのパウチはプラスチック含有量を抑えたエコ仕様のものを採用しているそう。
ホテルでは使い捨てになりがちな歯ブラシなども、お家で使っているものをなるべく持ってきてもらうよう案内しているとか。小さなこだわりからもサステナブルに配慮した宿であることが伝わってきます。

引き出しには手鏡とドライヤー、使い捨てではないブラシが用意してありました。

2階に上がると、寝室と和室があります。和室に布団を敷いて3人で宿泊することも可能。

どの空間に身を置いても、すっと体に馴染んで、初めて来たのに前からここを知っているかのような気持ちになる。とても居心地がいいのが不思議で、その理由を安藤さんに尋ねてみると「部屋を構成するアイテムにはなるべくプラスチックを使わず、真鍮だったり、土、紙、石など、素材を感じられるものを使っているからかもしれません」とのこと。
なるほど、古くから日本にある天然素材で造られているから、モダンなのに懐かしい。職人さんの手仕事が随所に光ります。

お部屋の隅にはこぢんまりとした書斎も用意してありました。窓からは、中庭にある紅葉も見えます。

くったりとした生地が気持ちいいパジャマ。

わんちゃんプランもあるバリアフリーツイン

続いて案内してもらったのは、「バリアフリーツイン」。車イスに乗ったまま出入りできる広い玄関、段差のないお部屋。こちらは、ワンちゃんと一緒に泊まれるプランもあります。

ワンちゃんプランの方にはお部屋で使える折り畳み式のサークルや、スタンドの付いたフードボウル、ウェットティッシュなどが用意され、至れり尽くせり。

車イスのまま移動できる洗面スペース。こちらのお部屋には、ドラム式洗濯乾燥機も付いています。

最後に紹介するのは、「スモールダブル メゾネット」のお部屋。

こちらも専用の玄関があります。1階にバスルームと洗面所、トイレ。

2階へ上がると、寝室と小さなキチネット。

木の質感が柔らかな印象を醸し出していて、まるでお伽話に出てきそうなコンパクトで機能的なお部屋です。

こちらにも書斎が用意してありました。

宿を訪れたらチェックしてもらいたいのが、デスクに置かれた照明や、ベッドの横のサイドテーブルといった家具。使い勝手が良さそうで、素敵な佇まい。思わず「どこで購入できるのですか?」と聞いたのですが、職人さんによるオリジナルだそう。

どこをどう切り取っても絵になる空間で過ごす。なんとも贅沢な気持ちになれます。

貸切でのんびりプライベートサウナ

何人かで寝ころんでもゆったりできる、広々サウナ。これは「サウナでは寝ころびたい」という安藤さんのこだわりから。

サウナの横には、多機能シャワーとフットバス。

プライベートサウナなので、当然外気浴ができるバルコニーもリラクゼーションスペースも独り占め。

サウナは16時〜22時の間、60分か80分ごとに予約ができます。バスローブやタオル、基礎化粧品などの準備はあるので、お部屋からも手ぶらで気軽に行けますね。

旅先でも運動習慣をキープできるフィットネスジム

宿の向いにあるビル2階にスポーツジムがあり、宿泊者は母屋でカードキーを受け取ったら、自由に使えます。

タオルやシューズ、お水は完備。ウェアのみ持っていけばOKです。

満足度の高い朝食

朝食は母屋でいただきます。7時45分~10時の間で3部制で入れ替わるスタイル。

内容は、挽き立てのコーヒーにトースト、自家製あまざけヨーグルト、スープとシンプルながら満足度は高く、ゲストにも好評です。「朝食は、疲れ気味の胃をリセットするお手伝い」との思いが込められているそうで、外食でおいしいものをたっぷり食べる旅行中なら、朝食はこのくらいシンプルな方がいいのかもしれません。

熟練職人の丁寧な手仕事で造られた建物は、新しいのに懐かしい。「100年先の古民家」と安藤さんは表現します。長屋のようなお部屋は、旅に来ているのに住んでいるような安心感。付かず離れず、ちょうどいい距離感で接してくれるスタッフとのやり取りも、昔ながらの長屋のご近所付き合いのようで、旅をよりいっそう思い出深いものにしてくれます

まさに「京都に暮らすように旅する」を叶えてくれる、1泊だけではもったいない、連泊をお薦めしたいお宿です!

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TAMAO

京都府/京都市

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