東京から約2時間、別荘地として人気の那須高原に佇む「那須別邸 回」。約1年の改装期間を経て、2023年10月にリニューアルオープンを果たしました。約2,000坪の広大な敷地に、客室はわずか10室のみ。今回一休コンシェルジュ編集部は、新設された客室を中心に取材を実施。より洗練され、モダンリゾートとなった施設の魅力と、那須の自然に包まれて過ごす、癒しの滞在風景をお届けいたします。
目 次
那須の魅力を五感で感じる、オールスイートの温泉旅館

那須の地で、昭和初期から旅館を営む老舗宿「那須高原の宿 山水閣」が手掛け、銀行の元保養所を再生し2007年に開業した「那須別邸 回」。日光国立公園内、那須御用邸のすぐそばに位置し、豊かな自然に囲まれた、プライベート重視の宿として多くのゲストを魅了してきました。

まさに名前の通り、ゲストにとって“那須の別荘”のように利用できる宿ですが、次なる時代を見据え、1年間の改装期間を経てさらなる進化を遂げました。この度のリニューアルでは、既存客室の補修をはじめ、2つの客室とレストラン「滋味ル」、レセプションを新設。“土着”をテーマに、那須の豊かさを五感で感じられる宿として、新たにお目見えしました。全10室となったオールスイートの客室は、以前にも増して、快適さとモダンなデザインが加わりました。
その時々のアート作品に彩られたレセプション

館内に足を踏み入れると、一つひとつにこだわりを感じられるインテリアが。ほっと心が安らぐ落ち着いた雰囲気のレセプションに、滞在への期待が高まります。今回レセプションが新設されたことで、より細やかな旅のサポートが叶うようになり、好評を博しているそう。

さらに、宿はアートギャラリーとしての側面も持つとか。取材時は作家・入江清美氏の作品が展示されており、空間の雰囲気にマッチした素敵な作品の数々に思わず見入ってしまいました。期間ごとに展示する内容が変わるそうで、旅先ならではの、一期一会の出会いをゲストに提供しています。ここが一つのショーケースであり“那須の新たな発信地”を担うという、宿とオーナーの想いを感じます。
那須の自然に溶け込む、モダンなデザイン「其の九」

続いて、客室へと向かいます。宿は2,000坪の敷地を持ち、春は桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬には雪景色など、季節ならではの自然の景色が広がるとか。取材時は、空気が澄んでいて心地よく、ただ敷地内を歩くだけでも癒される時間でした。

客室棟に入ると、こちらにもアート作品が展示され、まるで美術館のような雰囲気が漂います。感性を磨く、大人の旅にもぴったりですね。客室は、間取りやインテリアなど、それぞれに趣が異なる全10室。全室に半露天風呂を備えたスイート仕様で、贅沢な滞在が叶います。今回は、新設された2部屋を取材しました。

まずは、かつてバーラウンジがあったという場所に新設された「其の九(和洋室)」をご紹介。玄関を入ると、シックな雰囲気の廊下が広がります。客室の全貌はまだ見えず、わくわくしながら中へと進みました。


廊下を抜けると、窓が大きく開放感のあるリビングルームが!白木の床が印象的な開放感のある空間には、広々としたデイベッドが完備され、ゆったりとリラックスできそう。

ダイニングテーブルと、アイアンレザーチェアも用意されていました。書き物をしたり、読み物をしたり、まるで自分の別邸に居るかのように過ごせるでしょう。思わず連泊をしたくなる、くつろぎの空間でした。

リビングにはテレビのほかに「BOSE」のスピーカーが置かれているため、お気に入りの音楽をかけてリラックスするのもいいですね。

続いて、客室内のアメニティをチェック。コーヒーメーカーは「ネスプレッソ」のもの。緑茶を楽しめるセットも用意されていました。

冷蔵庫には、那須塩原市初のビール醸造所による「那須ガーデンブルワリーなすですな」と「那須高原ビール愛」の2種類のビール、りんごジュースや梨ジュースなども揃っていました。地元の魅力を感じられるセレクトで那須ならではのドリンクを、お部屋で楽しめるのも嬉しいポイントですね。

寝室は、リビングからひと続き。余計なものがなく、快眠のための空間には、旅館ならではのお布団が用意されていました。ふかふかのお布団に包まれ、熟睡できるとゲストからも評判のようです。室内の移動もスムーズなので、ストレスのない、快適な滞在ができそうですね。

お待ちかねの半露天風呂へ向かいましょう。大きな浴槽に注がれるのは、那須連山の主峰「茶臼岳」の標高1,300メートルに湧く「新那須温泉」の湯。美肌や疲労回復などの効能があるとされる、無色透明のアルカリ性単純泉です。

浴槽の格子窓の先に見えるのは、四季折々の那須の景色。ぼんやりと外を眺めながら温泉に浸かれば、日頃の疲れもすっと消えていくでしょう。

スタイリッシュな洗面スペースは、2ボウル仕様。ふたりで滞在しても、それぞれのスペースでゆったりと準備ができるのは嬉しいですね。洗面台には、那須町で採れた「芦野石」と銅を使用した贅沢な造りです。細やかな点にも、オーナーのこだわりと旅館ならではのおもてなしが感じられます。


基礎化粧品は「DHC」や「LEAF&BOTANICS」などで揃えられた充実のラインナップ。ほかにも、ヘアブラシやカミソリなどが環境に配慮したパッケージで用意されていました。

ドライヤーは、人気ブランド「ReFa(リファ)」のものでした。


そのほか、浴衣と寝間着、ポンチョ、バスローブも完備。シーンやお好みに合わせて、選択が可能です。心地よいウエアに身を包み、疲れを癒すひとときが過ごせそうです。
唯一のメゾネットタイプ客室「其の八」

もう1部屋は、98平米の広さを誇るメゾネットタイプの「其の八(メゾネット和洋室)」をご紹介。天井の高い開放的なリビングを持つ、モダンな雰囲気が印象的な客室です。

リビングの中央には、栃木レザーを使用した大きなデイベッドが配され、思わず「贅沢!」と声をあげてしまうほど。定員3名で過ごすにはもったいないくらいの広々とした空間で、思い思いにくつろいでみてはいかがでしょうか。

北欧を代表する家具の一つであるベアチェアとテーブル。こちらのテーブルは、元々庭にあった木を使用しているとのこと。一つひとつのインテリアに注目するのも楽しいですね。

アメニティ類は、先述の「其の九」と同様のラインナップでした。

お布団が用意され、落ち着いた雰囲気の寝室。開放的なリビングとは打って変わって、寝室はしっかりと遮光されているため、快適な睡眠をサポートしてくれそうです。たっぷり温泉を楽しんでからお布団に入れば、ぐっすりと熟睡できるだろうな、と感じました。

階段を上がると、洗面スペースとお風呂が設えられています。

洗面スペースは「其の九」と同じく、那須町で採れる「芦野石」を使用した洗面台が2つ並んで配されていました。シンク一つをとっても、職人さんのこだわりが光るデザインです。

浴室は、天井が高く、開放感のある造り。取材時は、上から降り注ぐ光が気持ちよい時間帯でした。ゆったりとした浴槽には、那須御用邸と同泉質の温泉がなみなみと注がれます。好きなタイミングに好きなだけ、湯浴みを楽しみましょう。

シャワーブースには2種のアメニティが。


シャンプー・コンディショナーには、柑橘系の爽やかな香りが特徴の「Undefined(アンディファインド)」とフローラル系の香りを持つ「LEAF&BOTANICS」がそれぞれ用意されていました。
那須の豊かな食材を、あるがままいただくレストラン

続いては、新たに新設されたレストラン「滋味ル」へ。お部屋での食事からレストランへ変わったことで、より出来立てのお料理が提供でき、献立の幅も広がったそう。

高い天井に据えられた太い梁に特徴的な照明、石造りの焼き台など、食を彩るレストランは、すべて半個室席になっていて、プライベート感があるのも嬉しいポイントです。


こちらでいただけるのは、炭火焼きで仕上げる山里懐石料理。宿のコンセプト“土着”を表現する最たるものとして、那須の大地が育む旬の食材を使用した、滋味溢れるお料理が自慢です。那須の自然の豊かさ、風土、香りをお料理からも体感しましょう。


レストランの中央には炭火焼きを行うための、炉が設えられていました。その土地ならではの食材を使用したお料理は、旅の醍醐味の一つ。那須の豊かな素材を、あるがままいただく美食のひとときが叶います。

那須と旅館文化のさらなる発展を見据えて、進化を遂げた「那須別邸 回」。土地の魅力を存分に感じる滞在で、自分自身をリセットすることができるでしょう。明日への活力を養いに、一度訪れてみては。
那須別邸 回
栃木県/那須












