夏は美しい渓流を楽しむのにぴったりの季節。なぜなら、川面は涼やかで心地よい風が吹いているからです。まぶしいほどの木洩れ日やヒグラシの声……、旅情をかき立てる渓流沿いの温泉宿へ。今回はクールダウンにぴったりの施設を、東日本から厳選しました。
目 次
1.群馬吾妻のレトロなかやぶき屋根の旅籠でタイムスリップ感に遊ぶ休日
かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠(群馬県/吾妻)

東京方面から車で2時間ほどの群馬県吾妻にある、山懐に抱かれた静かな一軒宿「かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠」。200年以上も自噴する天然温泉や、日本の原風景を思わせるかやぶき屋根の重厚な佇まいに心和むと評判です。
豊かな自然に囲まれた全27室のなかで、特に「【露天風呂付き特別室】せせらぎ館『永井宿』」は、その恩恵を存分に受けられるお部屋。露天風呂のあるテラスからは、温川の滝と渓谷を一望。夜はライトアップされ、幻想的な姿を見せてくれます。

「まくらぎ広場」で、けん玉や輪投げなどの昔遊びに興じて童心に帰るもよし。「星見テラス」で、心静かに空との対話を楽しむのも素敵。野趣あふれる旅籠の名物料理「囲炉裏焼き」をはじめ、いろりを囲んでいただく料理に異世界を感じるかもしれません。タイムスリップしたかのような心ときめく滞在が叶うでしょう。
かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠
群馬県/吾妻
2.清流・豊里川の絶景と伝説の「白猿の湯」掛け流し温泉に浸かる充足感
藤三旅館・別邸 鉛温泉 心の刻 十三月(岩手県/花巻温泉郷・鉛温泉)

600年余も沸き続けるという岩手県の名湯・鉛温泉。伝説が残る「白猿の湯」を、希少な完全源泉掛け流しで堪能できると評判の「藤三旅館・別邸 鉛温泉 心の刻 十三月」。
「藤三旅館」は1786年に開業した歴史ある温泉宿で、風情のある木造三階の建物。その別邸「十三月」は、全室がスタイリッシュなスイートルーム。老舗とモダン、まるで異なる2つの趣きが愉しめる欲張りな施設です。全て清流・豊沢川に面し、四季折々の絶景を満喫できます。

気軽に足湯に浸かれるほか、ラウンジでは夕暮れ時にドリンクやお菓子を自由にいただけるフリーフローや、バータイムにピアノの演奏も楽しめます。食事は世界三大漁場のひとつ、三陸の海の幸を活かした和食膳。おしゃれな盛り付けと、選び抜かれた食材の奥深い味わいに身も心も満たされるでしょう。
藤三旅館・別邸 鉛温泉 心の刻 十三月
岩手県/花巻温泉郷・鉛温泉
3.鬼怒川の清流と日本最古のリゾートホテル創業者の精神に心満ちる
鬼怒川金谷ホテル(栃木県/鬼怒川温泉)

東京方面から特急に乗り130分ほどで着く鬼怒川温泉は、思い立ったらすぐにでも行けるディステネーション。日本最古のリゾートホテルをルーツに持つ「鬼怒川金谷ホテル」には、創業者の描いた美学と品格が守り継がれています。7タイプある客室は全て、清流走る鬼怒川の渓谷美を見渡せます。

なかでも、世界中を旅した創業者の名を冠した「【最上階】ジョン・カナヤ・スイート(ビューバス付)【禁煙】」(132平米)は、最上階から鬼怒川をパノラマビューで堪能できるスペシャルなお部屋。上質のなかに身を置くことで、心豊かなひとときを過ごせるでしょう。
食事は、日本料理と西洋料理の融合を目指した「金谷流懐石」に舌鼓。多くの品数を少しずつ、手間ひまかけて創り上げた料理はアートのよう。時間をかけて食事をいただけるのもまた、旅先ならではの贅沢かもしれませんね。
鬼怒川金谷ホテル
栃木県/鬼怒川温泉
4.静けさに抱かれる塩原温泉できめ細やかなもてなしと自然美に寛ぐ
離れの宿 楓音(かのん)(栃木県/塩原温泉)

日光や那須、鬼怒川など多くの温泉郷を擁する栃木県内で、特に静寂な雰囲気が漂う塩原温泉。箒川を望む「離れの宿 楓音(かのん)」は、全7室のこぢんまりとした宿です。
4タイプある客室で、特にお薦めは「離れ 特別室(露天風呂・専用お庭付き)【禁煙】」。専用のお庭がある特別感はひとしおで、まるで邸宅を尋ねたかのよう。清流を眺めたり、チェアに身を委ね大きな空を仰ぎ見る……。そんな何もしない贅沢を味わいつくせることでしょう。

対岸には河川公園が広がり、自然を間近に感じながら散策が楽しめます。同公園内にある落差20メートルの滝に癒されそう。山深い場所だからこそ、旬の鮮魚にこだわるのが宿の心意気。産地直送の海の幸や、A5ランクのとちぎ和牛など、厳選食材を創作懐石に仕立てます。細やかな心配りが嬉しい宿で、穏やかな休日を過ごしたいものです。
離れの宿 楓音(かのん)
栃木県/塩原温泉
5. 伊豆・古奈川が敷地内に流れる洗練された和リゾートで心身を深く癒す
東府やResort&Spa-Izu(静岡県/伊豆・吉奈)

伊豆の人気スポット修善寺からバスで約20分。「東府やResort&Spa-Izu」は、山に囲まれた小さな温泉地、古奈温泉に佇む和リゾートです。3.6万平米の広い敷地を縫うように流れる古奈川には、所々に橋がかけられ、施設内がまるで小さな集落のよう。茶屋やカフェ、ガーデンも点在し、散策を楽しめます。
「<離れ>温泉露天付ヴィラスイート 和洋室」は、川沿いに温泉露天風呂を備えた和洋室の離れ。川のせせらぎや鳥のさえずりに耳を傾けながらの湯浴みは、ここならではの特別な時間になるでしょう。

さらに深い癒しを求めるなら「mahora Spa」もお薦め。実り豊かですばらしい場所という意味の古語「まほら」から着想したスパで、魂までほぐれるような体験をしてみては。
食事は、川べりテラスのあるお食事処「懐石茶や 水音」で。茅葺屋根を復元した江戸時代の建物は、どこか心和む懐かしさ。旬を表現した目にも麗しい懐石料理に、五感が満たされそうですね。
東府やResort&Spa-Izu
静岡県/伊豆・吉奈
東日本エリアから選りすぐった渓流沿いの5つの宿はいかがでしたか。渓流沿いの宿といっても、趣はさまざまです。ぜひ自分のお気に入りの一軒を見つけてみてくださいね。












