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長野・仙仁温泉に佇む人気温泉宿で「おもてなしの神髄」に触れる
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長野・仙仁温泉に佇む人気温泉宿で「おもてなしの神髄」に触れる

長野県須坂市、仙仁温泉の山間に佇む、知る人ぞ知る人気宿「花仙庵 仙仁温泉岩の湯」。予約が1年先まで埋まっていて、なかなか予約できない宿として旅館好きには有名です。ホームページがなく、行ったことがない人にとっては秘密のヴェールに包まれた宿といっても良いでしょう。

風格を感じる東屋風の入口から自然豊かな敷地内へ

昭和34年創業、長野県須坂市にある「花仙庵 仙仁温泉岩の湯」の入り口は国道沿いにあります。駐車場にはスタッフの方が待機していて、訪れるゲストを笑顔でお出迎えいただきます。東屋風の待合門をくぐり仙仁川を渡る、本館の建物に入るまでのアプローチがなんとも言えず素敵です。

チェックインは「ティールーム櫓」にて、ウェルカムドリンクをいただきながら行います。

洋風のティールームはテラスがあり、目の前の中池と緑にしばし心が癒されます。こちらの池は温泉ですが、低温のため鯉も元気に泳いでいるとのこと。くつろぎの時間を過ごした後は、スタッフの方から丁寧なご説明を受けながら、予約したお部屋へ案内されます。

客室までの道のりに、広々としたパブリックスペースがあることに気づくことでしょう。開放的な自然を楽しむための椅子やライブラリースペースが点在し、どこにいてもリラックスした気分で過ごせるようにとの配慮をつぶさに感じ取れます。

趣が異なる3つの宿泊棟

客室は18室。3つの宿泊棟に分かれ、それぞれ名前が異なります。大浴場と貸切露天風呂に最も近い「仙寿亭」は和室とアンティークな椅子が置かれた広縁、そしてバルコニーが備わります。

「仙郷亭」は本館から2階のパブリックスペースをさらに上がった場所にあり、よりおこもり感のある雰囲気。広々とした(12畳ほどの)和室に洋間があります。

離れ「仙山亭」は和室が2間と談話室、広縁にバルコニーという贅沢な造り。外には風情ある日本庭園があり、ゆとりある空間になっています。書斎風の広縁には文机にアンティークなライトが備わり、さながら文豪気分で過ごせそうですね。

名物の洞窟風呂や露天風呂、貸切風呂で湯浴み三昧

大浴場は「仙寿亭」の1階にあります。脱衣所にはウォーターサーバーやタオルが用意されており、手ぶらで大浴場まで行けます。開放的な窓が印象的な内風呂は、暖かい時期には窓を全開にされているので、半露天風呂状態。
野趣溢れる露天風呂もあり、熱めであっさりとした湯に浸かりながら贅沢な湯浴みを楽しめることでしょう。

名物の洞窟風呂は混浴。脱衣所に洞窟風呂へ行く人専用の湯浴み着が用意されているので、着替えて内湯の入り口から向かいます。洞窟内の入り口にある風呂は加熱してあり、身体をあたためてから奥行き約30メートルほどの洞窟風呂へ。
人口の滝からかなりの湯量が溢れ、温度はぬるめになっています。少し広い空間からほの暗い迷路のような入り組んだ経路になっているため、ちょっとした探検気分を味わえることでしょう。奥には滝から湯が流れ、最奥にはかなり狭めな場所があります。全体的に岩でできているので足腰に自信がない方はお気をつけて。大人も子供も童心に返る、「岩の湯」ならではのお楽しみ風呂です。

空いていれば何回でも利用可能な貸し切り風呂も人気。オリエンタルな雰囲気で内湯と露天風呂が愉しめます。石づくりの家族風呂もあり、滞在中はいずれかに入ってみたいですね。

長野の地元食材や名物料理を個室で堪能

夕食・朝食は本館1階の食事処「深仙庵」の個室にていただきます。食事処も広々としていて、高級料亭のような雰囲気を感じられることでしょう。

趣ある和蝋燭に灯がともされ、食前酒に前菜、先附と並びます。信州の食材をふんだんに使い、素朴ながら美しい器で一品ずつ出されます。お食事の説明も丁寧で、料亭でいただいているような気分に。

こちらでいただくお造りは川魚。鯉やユキマスなど季節によって異なり、生姜と玉ねぎのドレッシング、醤油、酢味噌の3種類で食べ比べができます。
また、焼き魚はイワナや鮎、ヤマメなどの川魚を囲炉裏ごと卓上に運んだ演出でいただけます。鮮度の良い川魚は炭で焼かれており、独特の香ばしさを感じられるでしょう。

メインの肉料理は信州牛。脂身の少ない上質な赤身を焼き上げており、一通りご馳走をいただいた後でも口の中に納まります。
味はもちろん、目でも楽しめる工夫が凝らされた和食らしいお食事に、旅慣れた方も満足すること請け合い。
夕食後は、広い敷地内を散策するもよし、ライブラリースペースで気になる一冊を見つけるもよし。長野の山奥で、静かに夜が更けていきます。

朝食もボリュームたっぷり。搾りたての小松菜とルッコラの野菜ジュースから始まり、お盆に並ぶ小鉢と漬物を眺めていると、少しずつ身体が目覚めてくるのを感じます。

野菜の甘みをしっかり感じられるサラダは歯触りも抜群。
焼魚はたっぷりのポン酢大根おろしと共に。

豆腐を温泉水で炊き上げた「温泉鍋」は、素朴で薄味ながら体に染み渡ります。

そして名物の「蕎麦粥」。出汁の旨味と香り高い蕎麦の穀物の食感が楽しく、信州らしさを感じられる一品です。信州味噌を使った野菜たっぷりの味噌汁と共にいただくと、旅にでた甲斐があったと感じられることでしょう。

チェックアウトは12時。貸切風呂に浸かり、パブリックスペースでのんびりし、または客室でゆっくりくつろぐ…広い敷地だからこそゆとりの時間が満喫できることを実感します。
帰途に就く前に、仙仁川に架かる橋上や東屋で記念写真を撮ってはいかがでしょうか。笑顔が絶えないスタッフの方がお見送りまでしてくれるので、気軽に撮影を頼めます。

山間に佇み、隠れ宿の雰囲気が漂う「花仙庵 仙仁温泉岩の湯」。宿の名物といえる特徴的なお風呂に広々とした客室、そして山間の宿らしい素材が活きる料理に、再訪を熱望したくなる素敵なお宿です。加えて、居心地の良さを演出してくれるスタッフの能動的なホスピタリティやパブリックスペースの広さ、ちょっとした心遣いに「おもてなしの神髄」があるような気がします。一度訪れたら、季節を変えてまた訪れたくなる、本当は秘密にしておきたい宿です。

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花仙庵 仙仁温泉岩の湯

長野県/北信

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