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四季折々の旬の美味に、芯から満たされる老舗宿
クローズアップ

四季折々の旬の美味に、芯から満たされる老舗宿 あさば(静岡県/修善寺)

人気の観光地・伊豆のなかでも寺社や竹林といった和の情緒が漂い、しっとりとした風情で人気の修善寺温泉。当地で約530年もの歴史を数える老舗旅館「あさば」は、これまで数え切れないほどの旅人を迎え入れ、掛け流しの温泉と心を込めた料理で癒してきました。

由緒ある宿坊の真心や伝統を受け継ぎながらも、宿泊客の快適な滞在を追求して常に進化し続けている「あさば」。その揺るぎない姿勢に裏打ちされた質の高いもてなしで、今なお修善寺温泉切っての温泉旅館として旅人の憧れを集めています。

全17室と限られた客室からは、枝垂れ桜や池、手入れの行き届いた日本庭園をはじめ、明治後期に深川八幡宮より移築されたという能舞台「月桂殿」を望むこともできます。夜ともなれば、照明がついた舞台がまるで浮かび上がるようで、とても幻想的なのだとか。

静謐かつ清々しい眺めは、あたかも細密に描かれた日本画のような美しさをたたえ、見る者の心を瞬時に捉えて離さないことでしょう。

奥ゆかしくもきめ細やかな気配りに溢れたサービスや、こんこんと湧きいでる効能豊かな温泉、東西の医学やヨガのスピリットを融合した極上のスパトリートメント、池のほとりでゆったりとした時間を過ごせるサロンなどなど…。宿の魅力は枚挙にいとまがありませんが、なかでもゲストを満足させてくれると大評判なのが、料理人の丁寧な仕事が光る食事です。

なかでも、吸い物としていただけるような上品な出汁をたっぷりと使った、伝統が息づく名物「吸鍋」は、季節ごとの豊かな食材を味わえる鍋として料理自慢の宿「あさば」の誇りが詰まった料理として美食家たちからも愛されてきました。

春は、地元の駿河湾で水揚げされた新鮮な太刀魚を、香り高い田芹とともに吸い物風の上品な出汁にくぐらせていただくお鍋が絶品だそう。

夏の予感を覚えたら、宿の近くを流れる清流・狩野川の支流で育った瑞々しい鮎を炭火焼でいただけるほか、旨味をぎゅっと閉じ込めた鮎ごはんとしても味わうことができます。この時期の「吸鍋」は、そのままでもいただけそうな鮮度抜群の鯵のたたきを使ったもの。季節の野菜とともに、さっと出汁で煮て味わうというそのスタイルは、地元の海の幸を出汁ごといただける贅沢な逸品として人気を集めています。

実りの秋は、鱧の骨からじっくりと取った奥深い出汁の中で、丹念に下ごしらえした鱧の身と、その旨味にも負けない芳醇な香りが食欲をそそる松茸の競演(饗宴)を楽しみましょう。

温かい食事がひと際恋しくなる冬場は、鰹と昆布、軍鶏から取った出汁を絶妙に合わせた汁に、ご当地のブランド・天城軍鶏をたたき鍋にしていただきます。軍鶏の深い旨みを味わいつくした後は、卵をお鍋に落とし、だし汁ごと玉子をご飯にのせて…。湯気と美味しい匂いが立つ絶品のシメを想像しただけで、あなたはきっと幸せな気分になれるはず。

このほか、リクエストに応じて地元産の伊勢海老や黒鮑などを用いた特別料理も用意してもらえますので、この時ばかりはダイエットはお休みして、心ゆくまでたっぷりと美食に酔いしれるのが大人の正しい選択と言えそうです。

”口福”の宿として愛され続ける「あさば」は、朝食からもその心意気がしっかりと伝わってきます。愛らしい小鉢や小皿が並ぶ爽やかな和食膳は、魚や卵焼き、野菜や香の物など、これぞ日本の朝ごはんといった風情。目にしただけで思わずほっこりとして、どこか懐かしく温かな気持ちになる人も少なくないようです。

定番中の定番を食してもらうからこそ、それぞれの品にはこだわりがぎゅっと詰まっています。誰もが大好きな出し巻き卵は作りたてで、ふっくらとしていてホクホクであつあつ。風干しによる自家製の干物は、噛むごとに太陽と風の恵みを口いっぱいに感じられることでしょう。

歴史と伝統を脈々と受け継いできたもてなしの宿「あさば」は、そこに居てただ何気なく過ごすだけで日々の慌ただしさに縮こまっていた心と体がじんわりと溶けて、癒されていく…そんな特別な宿なのです。

 

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