賢島・熱海・箱根・沖縄のリゾート地に、数々のホテルをオープンさせてきたひらまつが、初の都市型ラグジュアリーホテル「THE HIRAMATSU 京都」を中京区の室町通りにオープンして1年。令和の時代に、明治期の趣をそのままに、ゆったりとした時間が流れるホテルの全貌をレポートします!
目 次
100年以上前の町家の風情がそのままに

ホテルがあるのは、京都のビジネス街として知られる烏丸御池から徒歩3〜4分のところ。昔から呉服問屋が多いことでも有名な室町通りに面しています。外観はまるで町家ですが、それもそのはず。元々、呉服屋を営んでいた京町家を活用できる部分はそのままに、耐震などの補強を施し再構築。
監修をしたのは、日本を代表する数寄屋建築の工房「中村外二工務店」。5階建ての建物ながら上部の外壁も町家らしい格子で覆われており、ホテルというよりまるで老舗旅館のような佇まいです。

入口を入ってすぐのスペースは、町家でいう「表屋」という場所。ここで利用者の受付を行います。エントランスで検温したり、健康チェックシートなどを記入したり、独自の安全基準で感染対策をしているというひらまつ。しっかりとした安全対策に、訪れる側としても深い安心感を覚えました。
さて、「表屋」という場所は、当時は反物が並んでいた店舗スペースで、格子からの採光で反物がキレイに見えるという「糸屋格子」もそのまま。天井を見上げると、梁に棟上げの年月日が墨で記されているのが見えました。

フロントを奥に進むと、表の店舗と住居部分を繋ぐ細長い土間=「走り庭」スペースへと続きます。当時は、「おくどさん」と呼ばれるかまどや流しのあった炊事場で、ここでも古い歴史を持つ京都らしさが存分に感じられます。
宿泊者は右手にあるラウンジへ進み、着席した状態でゆったりとチェックインの手続きをします。

この走り庭の突きあたりにあるのが、ラウンジ「くら」。もともとの蔵を壊し、古い部分を再利用・再構築して作られた空間で、宿泊者はコーヒーやアルコールなどのドリンク(有料)を楽しむことも。
このホテルのある役行者町(えんのぎょうじゃちょう)は、祇園祭の際に「役行者山」が立つエリア。そんなご縁もあって「くら」の壁には、祇園祭の山鉾巡行で実際に使われていた役行者山のタペストリーも展示してあります。本来、祇園祭の時以外は見ることのできない貴重な美術品!
ラウンジ内には京都に関する書籍が並ぶ本棚もあり、館内で過ごすだけでもしっとり京の文化に浸ることができそうです。
ゆとりの広さに、上質な設えが施された客室
「THE HIRAMATSU 京都」の部屋は5タイプ。
・スーペリア
・デラックス
・デラックスプレミア
・ジュニアスイート
・ザ・ひらまつスイート
部屋数は全部で29部屋と多くはない代わりに、ほかの宿泊客と会うことも少なく、スタッフによる接客もきめ細やか。一組ずつ丁寧に接客してもらえるのがうれしく、旅館とホテルのいいとこ取りをしたような宿という印象です。

一番スタンダードな部屋「スーペリア」で、部屋の広さは54.8㎡。一般的なビジネスホテルのツインルームの広さが平均12~15㎡というから、とてもゆったりしたつくりだと分かります。
そして、さらにいいな!と思ったのが、各部屋、扉を開けてもすぐに部屋の全貌が分からないつくりになっていること。開けてすぐにベッドルームが目に飛び込んでくることはなく、入って、曲がって、さらに入って……まるで絵巻を広げていくように、奥に進むほどどんな部屋なのか見えていく楽しみがあります。

寛ぎスペースにあるテーブルには、急須と湯呑み、茶葉がセットされています。
お茶請けには老舗の和菓子が用意されるとのこと。

冷蔵庫の中には水や炭酸水のほか、河内晩柑のジュース、フランス産のブドウジュースまで。さらに、京都の大手酒造メーカー「黄桜」が手がけた京都麦酒も用意されていました。もちろん無料で自由に飲んでいただけます!

コーヒーがお好きな人のためにネスプレッソも用意されています。

広めのバスルームは、全室ジェットバスを完備。

洗面スペースには、ヒノキの香りが楽しめる「ヒノキリボン」なるものまで用意されていました。お風呂に浮かべて湯船に浸かれば、旅の疲れもすっかり癒されそうです。

さらには、女性にうれしいこんなアメニティも!慶応元年創業の京都・かづら清老舗によるスキンケアシリーズ。フェイシャルソープや化粧水、つばき油に美容液マスクまで!使わせてもらうと、香りがよくうっとり。気に入ったらフロントで購入することもできます。
続いては、「デラックスプレミア」へ。「THE HIRAMATSU 京都」の部屋は、どこも靴を脱いで上がるスタイルになっています。靴を脱いで我が家のように過ごせるのも、普通のホテルとは一味違う寛ぎ感があります。

壁紙は唐紙。クッションはなんと、アルマーニの生地!また、部屋に配置されているアンティーク家具は、ほとんどが清朝時代の中国のものだとか。ホテルでありながら、どこか美術館のような格式ある雰囲気が漂うのは、そのためなのかもしれません。
格子の奥には広縁のようなサロンスペースがあります。ベッドルームやサロンがさりげなく独立しているので、宿泊者がそれぞれ自由に自分の時間が過ごせそうです。

部屋の一角から見えるこちらの箱庭は、陶芸家・辻村史朗氏の工房をイメージしたのだそう。各部屋で庭の表情は異なります。
さて、ここからはひらまつに一部屋しかない「ザ・ひらまつスイート」へ!

部屋に入るとまず目に留まるのが、鉛の壁。初めて見ましたが、圧倒的な存在感があって独特の雰囲気を醸し出しています。実はこの鉛の壁、スイートだけではなく各部屋にあり、時間とともに変化する「経年美化」が楽しめるようになっています。
部屋のどこに鉛の壁があるのか、訪れた際はぜひチェックしてみてください!また、次回宿泊したときに鉛の壁がどんな表情になっているのか、そんな楽しみもあります。

「ザ・ひらまつスイート」は104.4㎡もの広さ!ゆったりと椅子が配置されたダイニング。
各部屋の大型テレビは壁に収納されており、見たいときだけ上下に板をスライドして出せるようになっています。
朝食はコース仕立てでゆっくりと
館内のレストランは、和食「割烹 いずみ」とイタリア料理「リストランテ ラ・ルーチェ」の2店舗があります。

「割烹 いずみ」のカウンター席は坪庭に面しており、夜はライトアップされた庭を望みつつお食事を。

朝食は和食・洋食のどちらかを選択。朝食会場は「リストランテ ラ・ルーチェ」のダイニングにて。

和食にはお麩や白味噌を使ったメニューが登場するほか、オプションで湯豆腐をつけることもできます。

洋食には、丹波産のキノコや京都美山牛を使ったヨーグルトなどが登場し、どちらを選んでもしっかり京の味覚が楽しめる内容になっています。
いずれもコース仕立てになっており、順次サーブしてもらうスタイル。その日の旅の計画を立てながら、ゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。
ディナーはホテルに籠って「割烹 いずみ」「リストランテ ラ・ルーチェ」の味を堪能するもよし、あるいは足を延ばして高台寺にて、ひらまつの味を探訪するもよし。

2017年9月に誕生した「高台寺 十牛庵(https://restaurant.ikyu.com/109232/)」はひらまつが手掛ける初めての料亭。古都の景色や壮大な庭園を眺めながら滋味深い京料理をいただけます。
お隣の「レストランひらまつ 高台寺(https://restaurant.ikyu.com/109231/)」では、フランス料理伝統の技法を使い、食材が持つ力強さや旨みを最大限に活かした正統なるフランス料理を堪能できます。
また、便利な街中という立地なので、ディナーは繁華街へ出向いて、気になったレストランで過ごすというプランもあり。自由に選択できるのもうれしいですね。

「THE HIRAMATSU京都」には、Hiramatsuスタンダードという安全基準があり、安心して滞在できるように準備してくれているそうです。
館内の至る所で「京都」が感じられるつくり。滞在するだけでも、いろんな角度から京都の魅力を知ることができそうです。滞在を堪能できる新しいホテル旅、オススメです!
※お客様の笑顔を守る安全基準「Hiramatsuスタンダード」
HIRAMATSU HOTELSでは、皆様に“安心”してご滞在をお愉しみいただくための新たな安全基準「Hiramatsuスタンダード」を設け、以下のような取組みを行っています。
<当館での取組み>
・パブリックスペース・客室への消毒液の設置及び、消毒を徹底し、衛生管理に努めております。
・パブリックスペース・客室では、オゾン除菌脱臭機による空気清浄や換気を実施いたします。
・レストラン・ラウンジでは、他のお客様との距離を保つために、各テーブルの間隔を空けております。
・スタッフはマスク着用にて応対をさせていただきます。
・スタッフの体調確認や感染リスクの高い場所への訪問自粛を徹底いたします。
<お客様へのお願い>
・ご来館時にアルコール消毒、体温測定、健康状態の確認をさせていただきます。尚、発熱がある場合には、保健所や医療機関をご案内することがございます。
・滞在中に体調の優れないお客様はスタッフまでお申し出ください。
・館内に設置しております消毒液にて、こまめな手指消毒をお願いいたします。
・お食事中を除き、共有スペースでのマスク着用にご協力ください。
詳細は「Hiramatsuスタンダード(https://www.hiramatsu.co.jp/standard/)」をご覧ください。
THE HIRAMATSU 京都
京都府/烏丸三条












