短いお休みに1泊2日で温泉に出かけるのもいいけれど、せっかく来たならゆったり連泊して温泉旅館を巡りたい。一つの土地を長く楽しむ、温泉旅館のはしご旅をご紹介します。
目 次
温泉旅館のはしご旅とは?

「一休コンシェルジュ」編集部に寄せられたご意見の中で最近増えているのが、「1週間程度かけて旅がしたい」という声。まとまってお休みが取れたときに、一つの温泉地に逗留して、その土地になじむような旅をする。同じ地域でも、宿によってまた違った印象を受けるかもしれません。そんな温泉地とじっくり向き合うのにおすすめなエリアと宿をピックアップしてみました。
草津温泉~日本屈指の温泉地で観光も湯治も楽しむ~

自然湧出量日本一、豊富な湯量を誇る草津温泉。
草津の湯は酸性泉〔酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)※湯畑源泉〕。酸性による殺菌力が高いのが特徴。また、硫黄が多く含まれているので、保温効果が高いです。
草津温泉のもう一つの魅力は観光スポットが多いこと。湯畑の周りを散策するだけでも、温泉地に来た風情を楽しむことができます。
草津温泉の「はしご」でおすすめの宿
有名観光地でありながら、周囲の喧騒をよそに静かで落ち着いた空気をまとう宿をご紹介します。
つつじ亭(群馬県/草津)

5,000坪という広大な敷地を有する、全10室の料亭旅館「つつじ亭」。
離れ家「右近の棟」には4つのお部屋があり、暖炉や囲炉裏など趣の異なる特別室も備わります。4室すべてに源泉掛け流しの温泉風呂を完備しているので、自然の情緒を感じながら身体をじっくりと温めましょう。
「つつじ亭」では草津の名湯「万代鉱・草津温泉」と「湯畑源泉」を掛け流しで楽しめます。大浴場「うららの湯」で敷地内に広がる自然林に囲まれた露天風呂に浸かれば、まるで大自然の一部になったような気分に。本館「左近の棟」宿泊者は貸切風呂「玉の湯」が利用でき、こちらも開放感溢れる造りになっています。

“料亭旅館”ならではの真心を尽くした懐石料理は、見た目も華やかに饗されます。本館に宿泊の場合は「料亭 花回廊」にて、離れ家ではお部屋でいただくことができます。彩り豊かな滋味を味わうのは旅の醍醐味の一つですね。
時が止まる静けさの中で宿の風情に浸り、季節の色を見る、そんな贅沢な滞在が叶います。
つつじ亭
群馬県/草津
草津温泉 炯-kei-(群馬県/草津温泉)

湯畑から歩いて3分ほどの地蔵通り沿いに佇むのが「草津温泉 炯-kei-」。地元の老舗旅館「昔心の宿 金みどり」の姉妹館として2019年に開業、抜群のデザイン性を誇る全7室の大人宿です。
大浴場の代わりに貸切風呂を3カ所に設置。「HIKARI」と「AWASE」は地蔵源泉。
「RYOKU」は透明な万代鉱源泉を引いた半露天となっていて、草津の風や光を感じながら入浴が楽しめます。

レストラン「恵-kei-」もアートを感じるインテリアです。ここのお料理の特徴は、日本料理をベースとしつつも、さまざまな調理法を取り入れているところ。素材もキノコや山菜、赤城牛に赤城鶏など、草津周辺の美味にこだわっています。
季節のご馳走食材をさまざまな調理法でいただけるのは、旅の大きな楽しみですね。
草津温泉 炯-kei-
群馬県/草津温泉
修善寺温泉~歴史ある温泉地で古き良き旅情に浸る~

約1,200年前、弘法大師が独鈷(仏具)で桂川河畔の岩を砕き、そこから温泉が湧き出たことがはじまり。その場所は「独鈷の湯」として修善寺温泉のシンボルになっています。
泉質は単純温泉でアルカリ性が高く、においがないのが特徴。
さまざまな文豪が愛したゆかりの地・修善寺で、文庫本を片手に和風情緒に浸ってみる旅というのはいかがでしょう。
修善寺温泉の「はしご」でおすすめの宿
歴史と風格を漂わせる、修善寺温泉ならではの宿をご紹介します。
あさば(静岡県/修善寺)

500年以上もの歴史をもつ修善寺の名旅館「あさば」。
源泉掛け流しの湯と洗練された料理で、多くの旅人を魅了し続けています。
客室によって内風呂や露天風呂を楽しめる部屋もありますが、内風呂が無い部屋でも、もちろん温泉は楽しめます。竹林と池を見ながら入浴できる野天風呂、男女別の高野槙の内湯、そして予約不要な貸切風呂が2カ所も。無色透明のアルカリ性単純泉を源泉掛け流しで堪能できます。

この宿の代名詞ともいえる、明治後期に深川富岡八幡宮より移築された能舞台「月桂殿」。年に数回、能や狂言など日本の伝統芸能が披露される“修善寺藝術紀行”が実施されます。
池のほとりにあるウッドテラス付きのサロンは、夜になると落ち着いた照明のバーに早変わり。昼とは一味違った雰囲気の空間で、宿伝統の能舞台を眺めながらお気に入りの一杯をゆっくりと楽しんでみては。
「あさば」オリジナルの布団や枕は、肌触りが良いと定評があります。館内すべてが掃き清められた静謐な空間で、日ごろの疲れをゆっくり癒してみてはいかがでしょうか。
あさば
静岡県/修善寺
柳生の庄(静岡県/伊豆・修善寺温泉)

風情ある竹林に包まれた、数寄屋造りの純和風旅館「柳生の庄」。全15室の客室は、すべて間取りや佇まいが異なり、お部屋から里山の情緒を楽しむことができます。
pH8.3の “美肌の湯”とも呼ばれる温泉も自慢の一つ。露天風呂「武蔵の湯」「つうの湯」は、共に岩風呂の野趣溢れる造りです。東屋には修善寺温泉水も用意されているので、冷たいお水を飲みながら、ゆったりと湯浴みする悦楽に浸れます。

東京・芝白金に開業した京懐石を礎とする料亭からはじまった「柳生の庄」。旬の味覚を使った本格懐石料理は、料亭時代の伝統を受け継ぐこだわりが光ります。一番のモットーは「熱いものは熱く、冷たいものは冷たく」の心。食事は夜も朝もお部屋でくつろぎながらいただけます。人それぞれにあわせて料理を運ぶもてなしの技に、いつしか心がほどけていくことでしょう。
柳生の庄
静岡県/伊豆・修善寺温泉
山代温泉~開湯1300年の温泉地で加賀の歴史と文化に触れる~

湯の町、九谷焼のふるさととして知られる温泉地。約1300年前に、湧き出る泉でカラスが傷を癒しているのを修行僧が発見したのがはじまりとされています。
同じ地にあっても微妙に違う3つの泉質(源泉64度の含石泉・食塩・芒硝泉)があり、地下わずか数十メートルのところから湧出しているのが山代温泉の特徴。公衆浴場である「総湯」と「古総湯」は、日本の温泉地の原風景が味わえると人気があります。「薬王院温泉寺」や「九谷焼窯跡展示館」など見どころもたくさん。
山代温泉の「はしご」でおすすめの宿
山代の湯に身体をあずけ、心地よい時間を過ごせるおすすめの宿をご紹介します。
べにや無何有(石川県/加賀)

“何もない・無為であること”を表す「無何有」という言葉を宿名にもつ「べにや無何有」。
山庭を囲むようにして建つ宿に一歩足を踏み入れると、安寧な時の流れに心身が緩んでいくのを感じます。
全16室すべてに源泉露天風呂が付いており、カルシウム、硫酸ナトリウムを多く含む柔らかな泉質で、ゆっくり入浴するのに最適。大浴場「こもれびの湯」でもゆったりした時間を過ごせます。自然を望みながらの湯浴みは、まさに心の贅沢。

食事は、食の宝庫・加賀ならではの和懐石。「合鴨のつみれ鍋」や「あわびの柔らか煮」など、スペシャリテをはじめ、加賀の美味をたっぷり味わえます。
この宿がもつ清らかな空気。それは歳月を重ねるごとにじっくり醸成され、風情を増しているようです。
べにや無何有
石川県/加賀

温泉地を代表する宿を巡り、名湯と美食に癒される……日常から離れた別世界で数日を過ごすことで、その土地の魅力をじっくり味わうことができます。
たまには数日かけて「温泉旅館」を泊まり歩く旅をしてみては?
「西日本編」では、東日本エリアでおすすめの「温泉旅館のはしご旅」をご紹介しています!
https://prdikyuconcierge.ikyu.com/concierge/58226












