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【滞在記】鹿児島で、懐かしい風景と名湯に出会える全10室の古民家宿
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【滞在記】鹿児島で、懐かしい風景と名湯に出会える全10室の古民家宿 忘れの里 雅叙苑(鹿児島県/妙見温泉)

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鹿児島県・霧島。雄大な霧島連山を望み、天降川がそばを流れる大自然に抱かれた地にまるで小さな村のような宿「忘れの里 雅叙苑」が佇みます。今や多くのお宿が取り入れている「露天風呂付き客室」を初めて導入にした宿ともいわれる名宿。今回、私yoshida.fが実際に訪れ、お宿が守る日本の素晴らしい原風景を体験させていただきました。

鹿児島空港からたった15分で数十年前にタイムスリップ

東京から飛行機で2時間弱、大阪からは1時間弱で着く鹿児島空港。「西郷公園」に建つ約10メートルと巨大な西郷隆盛像が出迎えてくれます。そこから車で約15分。レンタカーやタクシーで宿まで向かいます。

車が進むたびに建物が少なくなり、一車線しかない道路に入るとあっという間にまわりは草木が青々と茂った自然豊かな場所に。鹿児島空港からたった15分、「忘れの里 雅叙苑」の看板が現れます。

駐車場は坂の下にあるので、このまま車で進みます。坂道の途中にはSNSで話題の「にわとり優先」の看板があるので、チェックしてみてはいかがでしょう。

車から降りると、タイムスリップしたような景色が広がります。昔、どこかで見たことがある、触れたことがあるような。不思議な懐かしさとともに、ここが非日常への入り口であることを五感で感じることができます。

山側には本物の茅葺き屋根の家、天降川沿いには平屋の瓦屋根の家が並ぶ全10室のお宿。お食事処に向かう道に「囲炉裏」が置いてあります。系列のリゾート施設「天空の森」の敷地内にある木をそのまま使用していて、生木を使うことで火力を抑え、長く燃えているようにしているそう。夜になると囲炉裏では「かっぽ酒(青竹にお酒を入れ囲炉裏で燗をつけたもの)」か「黒ぢょか(焼酎を水で割り、平べったい陶磁器の土瓶に入れて囲炉裏で温めたもの)」が振る舞われ、ゲストたちの一期一会を繋ぐ憩いの場となります。

“コケッ!”と突然の鳴き声に振り返ると、お宿のマスコット&シンボルのニワトリが。

ニワトリの種類は薩摩の地鶏。毛の艶が異常に良いのでスタッフの方に伺ったところ、植物を発酵させた特別な餌を食べさせているのだとか。おとなしく、触れはしませんが、近くで写真を撮っても自然なポーズを維持してくれます。

「お風呂リビング」と自慢の「源泉かけ流しの湯」

滞在させていただいたお部屋は「椿 tsubaki」。線路に使われていた枕木の階段を上っていきます。

お部屋の前にある竹筒には、梅のお花が生けてありました。季節によって変わるそうで、こちらのお花も「天空の森」やお宿に咲いている植物を使用しているそうです。

「椿 tsubaki」はメゾネットタイプの一軒家。お部屋はすべて温泉のパイプを配した床暖房になっています。1階は応接室のようになっている障子の間。

2階は居間と寝室。寝室はベッドになっています。奥には洗面台とおトイレ。柱にも当時の職人さんの遊び心が残っていて、それを見つけるのも楽しい。
そして、このお部屋最大のポイントは「お風呂リビング」です。

一休.comのガイドページにも、一休コンシェルジュの他の記事でもご紹介している人気の「お風呂リビング」。日本の露天風呂付き客室のパイオニアであるお宿が、次に誕生させた贅沢な空間です。

床暖房の効果で全く寒くなく、換気がされているため、「お風呂リビング」は湿気っぽくもありません。湯は源泉かけ流しで温度もちょうど良く、175センチの私が肩までゆったり浸かれる大きい石の浴槽です。

夜になると、またぐっと雰囲気が一変。日本の原風景の中に、外とは異なるもうひとつの世界が広がります。風の音と湯船に流れる温泉の音だけが聞こえる中の湯浴みは、時間を忘れてしまうくらい至福のひととき。長湯には気をつけないといけません。

2つの源泉を使った生まれたての湯を堪能する

敷地内には、無料の貸切風呂も備わっています。源泉かけ流しの湯が2つあり、そのひとつが「建湯(たけるゆ)」。女性、男性と別れていてお部屋の木の札をひっかけて貸切にできるようになっています。湯船の隣にあるかかり湯で身体を流して、湯に身体を慣らしてから入ります。24時間いつでも湯浴みができるのもうれしい。

もうひとつが「ラムネ湯」。生まれたままの温泉をそのまま堪能できます。浴場内に入って前の湯が熱い温泉。2つの源泉をブレンドした湯。すべての温泉の泉質は炭酸水素塩泉で、神経痛や胃腸病ほか、美肌効果が期待できます。洗髪などは「建湯」で済ませておくのが良いでしょう。

「忘れの里 雅叙苑」に来たら、絶対入りたかったのが奥にある「ラムネ湯」。その名の通り入っていると、湯の下からプクップクッと小さい泡が静かに現れます。湯はとろみがあり、湯の華も舞っているので、成分の濃さが肌でも目でもわかります。湯の温度は低いので、ゆっくりと温泉の効能を堪能できますよ。

宿のすぐ近くを流れる「天降川」。上から見ることもできますが、階段を下りてすぐそばまで近づくこともできます。川の勢いや雨の日、夜などはご注意ください。晴れて川が静かな時がおすすめです。

水質はとても透き通っていて、川底まで見えるほど。泳ぐ魚の姿も見えました。初夏には鮎も釣ることができるとか。宿の近くに“釣券”が購入できるお店があるそうなので、そちらに行って川釣りを楽しむのも良いかもしれません。

様々な時間が、ここだけしか出会えない表情を見せてくれる

湯浴みと散歩を楽しんでいると、あたりは薄暗くなり宿に明かりが灯ってきました。そして遠くに煙が見えます。

煙の下は釜戸がある調理場。夕食、朝食、こちらでもゲストのお料理を作っています(詳しくは、お食事編をご覧ください)。

朝の風景もぜひご覧になってみてはいかがでしょう。調理場で朝食の支度をした釜戸の煙と朝もやが重なり、幻想的な雰囲気を演出してくれます。こうしてただ景色を見ながらボーとするのも良いかもしれません。角のあった心が丸くなるような気がしました。

次の日は雨。でもこの雨がとても絵になると感じました。晴れ、曇り、雨、雪、すべての天候毎に子の宿だけの表情を見せてくれます。村に住むように、村民になったかのような故郷の温かさを、1日の滞在だけでも感じさせてもらいました。

帰りの日、見送ってくれるかのように、オスとメスのニワトリがすぐそばを一緒に歩いてくれました。また素敵なスタッフの方たちとかわいいニワトリたちに会いたい、帰りたくなる故郷がまたひとつできた旅でした。

おまけ:小さな魅力ポイント

お部屋やお食事処のガラス窓をよーく見てみてください。鳥にガラスであることを伝えるシールにかわいいニワトリのイラストが描いてあります。こういう小さな遊び心が素敵。販売はしていないそうなので、それだけが心残りでした。

忘れの里 雅叙苑

忘れの里 雅叙苑

鹿児島県/妙見温泉

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更新日時2020.05.18 15:07

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