詩人、童話作家、科学者など、多彩な顔をもつ宮沢賢治の故郷、岩手県花巻市。市内にはいくつもの温泉が点在していますが、静かにまったり過ごしたいなら「游泉 志だて」がおすすめ。花巻温泉郷のひとつ、志戸平(しどたいら)温泉に位置しています。
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静寂を楽しむ大人の温泉宿

よく知られた花巻温泉の山をはさんだ南西側。豊沢川の清流に沿うように佇む「游泉 志だて」。姉妹館の「ホテル志戸平」とは渡り廊下でつながっていますが、ウォータースライダー付き温水プールなど、エンターテイメント施設が充実している「ホテル志戸平」が「動のホテル」とすれば、「志だて」は大人向けの「静の宿」。利用できるのは12歳以上。28室のすべての部屋に露天風呂が設けられていて、好きな時に好きなだけ温泉と静寂を楽しめる宿です。

最寄駅は東北新幹線の新花巻駅。奥羽の山々に向かって車を走らせると30分ほどで到着します。建物は4階建て。しっとりとした和の風情が漂うラウンジで、ウェルカムドリンクをいただきながらチェックインしましょう。川音に誘われて、外のテラスでひと息いれるのも良いアイデア。対岸の山々は目にしみるような緑で覆われており、ライトアップされる夜には幻想的な光景に変わります。
すべての部屋に露天風呂あり

すべての部屋が渓流ビュー。1階にある「庭園露天風呂付和洋室(Aタイプ)」は、6畳の和室のほかに、フロアを1段上げたベッドスペースに和布団を敷いたスタイル。お風呂は岩露天風呂。

4階の「メゾネット風露天風呂付客室」は天井が高く、開放感にあふれた和洋室。湯船は陶製。バルコニーから見下ろす渓流ビューが見事です。

また、2階にはユニバーサルデザインのお部屋も。車椅子の動線にも配慮された設えで、お風呂は石枡の露天風呂。マッサージチェアが備えられているのも好印象です。
2つの自家源泉を味わう

志戸平温泉は開湯1300年。平安時代の初期に坂上田村麻呂の一行が、観音様のお告げで発見したと伝えられる歴史ある湯です。自家源泉が2本あるので、大浴場と部屋の露天風呂では異なる源泉を使用しています。

大浴場に注がれるのはナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。湯船のデザインも青森ヒバあり、くりぬいた御影石あり、岩風呂ありといろいろで、朝と晩で男女が入れ替えられています。

そして各部屋に注がれているのは単純温泉。こちらは24時間いつでも入浴が可能です。
前沢牛や白金豚など、逸品素材を使った和会席

食事は夜も朝も個室ダイニングで和会席をどうぞ。2018年にオープンした新個室「風のうた」。以前より5室増え、よりゆったり利用できるようになりました。

岩手といえば前沢牛!とろけるような肉質は全国一の折り紙付きでファン多数。ブランド豚の「白金豚」、三陸産の海の幸と食材には事欠きません。ぜひお腹を空かせておきましょう。

緑濃い夏、山々が赤く染まる秋、雪が降り積もる冬、一斉に芽吹く春。季節にも、山にも川にもそこここにも、宮沢賢治の「でくのぼう精神」が宿る町、花巻。その心に思いを馳せながら静かに湯に浸かる時間は、趣深い時間となりそうです。
游泉 志だて
岩手県/志戸平温泉












