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【滞在記】伊勢志摩のオーベルジュで“ひと手間”のおもてなしを体感
クローズアップ

【滞在記】伊勢志摩のオーベルジュで“ひと手間”のおもてなしを体感 AUBERGE YUSURA ひと手間に和ごころ感じる料亭宿(三重県/伊勢市)

1日3組限定。2018年2月に、三重県・伊勢に誕生した「AUBERGE YUSURA ひと手間に和ごころ感じる料亭宿」。
私yoshida.fが実際に訪れ、お宿のキャッチフレーズ“ひと手間”がお料理だけではなく、サービスや設えに至るまで、加えられていることを体感。今回はその模様をご紹介いたします。

伊勢神宮まで車で約15分の立地

三重県伊勢市にある「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しみを込めて呼ばれる伊勢神宮。正式には「神宮」というそうです。「内宮」「外宮」とあり、2018年の参拝者数は年間で約850万人。国内外から多くの観光客が訪れる神聖な場所です。

その伊勢神宮より車で約15分の地に建つのが「AUBERGE YUSURA」。2018年2月にオープンした全3室、全てが一棟建ての和のオーベルジュです。

宿名の「YUSURA(ゆすら)」の由来は、サクランボに似た赤い小さな実をつける山桜桃からだそう。玄関を開けると受付。スタッフの方が素敵な笑顔で出迎えてくれました。向かって右が、フロントマネージャーの眞榮田さん。とても気さくな方で、伊勢の観光や地元の特産などいろいろ教えていただきました。

チェックインは、こちらのラウンジで。国産の茶葉を使用した「和紅茶」とお着き菓子をいただきました。伊勢神宮にあったご神木の年輪が飾られていたり、伊勢にいることを感じさせてくれます。

全3室、全てが完全離れの一棟建て

客室は「かえで」「さくら」「とち」の3室のみ。その全てが一棟建ての離れになっています。黒壁と白木が印象的なモダンな外観。私たちは、真ん中の「さくら」へ。

お部屋は、ナチュラルモダンな空間。白い壁紙とダークブラウンのオーク材の床が落ち着いた雰囲気に。テレビやオーディオ機器が置かれたカウンターは、「さくら」というお部屋の名前の由来となる桜の木の一枚板が使われています。

「さくら」の天井は高く、開放的。窓もあり、光が木漏れ日のようにお部屋に注がれます。

お宿の特徴のひとつに“家具のこだわり”があるんです。写真のソファとアームチェア、オットマンとテーブルは釘を一切使わない「飛騨家具」。もちろんもう2棟にあるチェアも。オーナーのこだわりからだそうで、これもうれしい“ひと手間”。設えにもこだわりがあるのは素敵です。

もう一つあるお部屋は和室。琉球畳が敷かれ、イグサの香りで癒されます。外を眺めることも、ブラインドを下げて見えなくすることもできるので、シーンによって使い分けできるのが良いですね。

和室の窓を開けると、池を眺められるテラスが。春には桜が、初夏には紫陽花など、季節の花々を楽しむこともできるそう。池を挟んで向かい側に見えるのは、「松下社」。木々の香りや風を感じて寛いでみてはいかがでしょう。

お部屋の設備も充実。伊勢茶、和紅茶や挽き立てのコーヒーの味が楽しめるデカフェが備わります。使い方もスタッフの方が口頭でしっかり教えてくれたので、難なく使えました。

冷蔵庫は冷凍室が付いている少し大きめのサイズ。早めに買ってしまった生もの系のお土産も冷凍保存しておけるのがうれしい。写真のドリンクは2名分、全て無料です。1泊と考えると十分すぎる本数です。

全てのお部屋には、内風呂と露天風呂が備わっています。内風呂は檜木。ガラスの扉を開けると、一瞬で檜木の香りに包まれて癒されます。和の宿では珍しいヘッドシャワー。もちろん普通のシャワーも備わっています。

内風呂からもリビングの窓からも行ける露天風呂。清少納言ゆかりの名湯と呼ばれる美肌の湯「榊原温泉」の湯が堪能できます。泉質は無色透明なアルカリ性単純泉。

お部屋専用の坪庭を見ながらの湯浴み。この庭の前が道路なのですが、車の音はそれほど気になりません。「榊原温泉」のなかでも特に泉質濃度の高い源泉の湯だから、しっとりすべすべのお肌の出来上がりを期待しましょう。

旬の食材にひと手間加えた至高の山桜桃会席

お食事は、夕食と朝食ともにお宿本館にあるレストランの個室です。素敵なお庭を眺めながら、お料理をいただきます。

お食事がスタート。お料理は和会席。お伺いした時期が7月でしたので、テーブルナプキンは蓮の花のカタチに。お料理の前にも季節を感じさせてくれる、そのひと手間も素敵です。食前酒は柚子酒。スッキリとした甘さで、おかわりしたいくらい。

先付け。おくら羹に生雲丹が乗っておりその上に岩茸。おくら羹に加え、ジュンサイも出汁に入っているので食感が楽しい。柚子を利かせているので後味もスッキリ。出汁の美味しさだけが残ります。

前菜。ひとつひとつ、優しさが伝わる味。蛸のやわらか煮は、旨味がギュッと濃縮され、サーモン胡瓜錦巻きに繊細な匠の技を感じました。写真右上にあるのは、食用のホオズキ。私、初めて食べました。お伺いした時は「ほおずき市」の時期、意外な食材から季節を感じるのは楽しいですね。

椀物。鱧と蓮芋、筒牛蒡、ジュンサイが。前菜で様々な食材の出会いがあったので、ほっとするにはちょうど良い一杯。鱧の美味しさが伝わります。

お造り。伊勢まぐろ、伊勢海老、太刀魚を泡醤油もしくは、伊勢特産のあおさのりでいただきます。特に伊勢マグロにあおさのりを付けると美味。写真向かって左側にある伊勢海老の尾の上にちょこんとある白いのは、伊勢海老の甲羅の間にある身。1匹で少ししか取れない希少な部分。弾力ある歯ごたえが心地よく、美味でした。

合皿。栄螺粥。個人的に、これが大好きです。栄螺の一切れ一切れに、栄螺一個分の旨味が濃縮されているように感じました。細かく刻まれたマッシュルームは、食感のアクセントにも。美味しすぎておかわりしたかった。

焼物。黒毛和牛とアスパラ。外はカリっと、噛めば肉汁が口いっぱいに。器にもこだわっていて、使用しているのは地元で造られたものだそう。お料理を邪魔しない名わき役の器。素敵な作品ばかりです。

焚き合せ。丸茄子の上に鰻、錦糸玉子、ミニおくら。丸茄子にしっかり出汁が染み込み、鰻との相性も抜群。
お食事と一緒にお酒ももちろんいただけます。おすすめは地元のクラフトビール。なかでも「ねこにひき」は、しっかりとしたコクとフルーティーな味わいで、女性にも人気だそうです。

お食事。こちらは岐阜県の黒楽の器で炊かれたトウモロコシごはん。季節によって変わり、新生姜や枝豆など、旬の食材でいただけます。

伊勢海老が入った赤だしのお味噌汁。香の物。トウモロコシの実が切られていないため、ムラがなくトウモロコシの食感も生きていて、二人で炊かれたお米全て完食させていただきました。

季のもの。さくらんぼ、イチジク、マスカットなど。日向夏はそのままではなく、ゼリーにされているところもひと手間。

実は、夕食の時間が、19時までのお客様に限り。お宿では夜食をお出しすることも。メニューは都度変わりますが、写真はいなり寿司。こちら、いなり寿司嫌いのお客様を大好きにしたという実話がある一品。

お部屋でしばしの休憩。美味しい余韻とともに、こちらもこだわりのカップで食後のコーヒーをいただきます。

朝食。品数が豊富です。右上のドリンクはマンゴーのジュース。スッキリとしていて、あとにひかない大人の甘さ。左の箱には備長炭が入っており、のりをこちらで炙っていただきます。中央の太刀魚の焼き魚は身が締まっていて、旨さが凝縮されています。どれもこれも美味しく、お米が止まりませんでした。

また二人で、焚かれたお釜のお米を全て平らげてしまいました。小食な私も完食。食後にゆっくりと美しいお庭を眺めながら、口福な気分に酔いしれます。

「AUBERGE YUSURA」では、お食事はもちろん、設え、接客、サービスに至るまで“ひと手間”以上に、ゲストが感動する“素敵な手間”が感じられました。まだオープン間もないのに、リピーターが多く訪れることに納得。
伊勢神宮へ訪れるためにもいいかもしれませんが、このお宿に泊まるためだけに伊勢に行くのもおすすめです。

AUBERGE YUSURA ひと手間に和ごころ感じる料亭宿

AUBERGE YUSURA ひと手間に和ごころ感じる料亭宿

三重県/伊勢市

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