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有馬の歴史宿で、ネオジャパネスクと金泉に浸る
クローズアップ

有馬の歴史宿で、ネオジャパネスクと金泉に浸る 陶泉 御所坊(兵庫県/有馬温泉)

日本三古湯のひとつの有馬温泉。その中で最も古い歴史を持つのが「陶泉 御所房」。ルーツをたどっていくと始まりは鎌倉時代で、谷崎潤一郎や吉川英治ら、多くの著名人からも愛されました。

800年以上の歴史を誇る宿

六甲山の北側。左右に山々が迫るまさに山峡にある有馬温泉。傾斜地に多くの宿が立ち並ぶ中、「陶泉 御所房」は温泉街の真ん中あたり。有馬温泉駅から歩いて約5分の所に位置しています。
近代化が進む有馬温泉の中でも「御所房」は独特の存在感を放つ宿。その特徴は、なんといっても長い歴史を積み重ねてきたことにあります。

始まりは800年以上も前の鎌倉時代。現在の旅館は異なる3つの時代に建てられた木造3階建ての「聴水御坊(ちょうすいごぼう)(昭和初期)」「雲山御坊(うんざんごぼう)(昭和20年代)」。「翠巒御坊(すいらんごぼう)(昭和30年代)」で構成されています。

古い時代に建てられた故、館内には階段も多く、バリアフリーではありませんが、昔ながらの風情がたっぷり。しかも神戸が近いからでしょうか、館内は西洋のエッセンスも取り入れられ、和と洋の文化が混ざり合った特異な空間。御所房ならではの魅力を醸し出しています。

谷崎潤一郎や吉川英治らに愛されて

レトロ好きにはたまらない雰囲気とあって、どの部屋に泊まるかは悩むところ。でも歴史や文学好きなら「天楽」はいかが。部屋には谷崎潤一郎、吉川英治、伊藤博文など、そうそうたる面々が残した詩や書が飾られ、歴史の香りがぷんぷん漂います。

ちなみに当時の応接間は、現在はサロンとして開放されています。フランスから輸入されたステンドグラスが輝くサロンでは、当時、大阪の旦那衆などが商談を行っていたとか。

階段が苦手な人は「中庸」を。というのもこの部屋は玄関階からすぐの2階にあり!大浴場にも近く、階段の利用が少なくて済みます。

そしてネオジャパニスクな雰囲気がお好みなら、スタンダードタイプのお部屋「地久」へどうぞ。美しい障子模様が大正ロマンを彷彿とさせる、女性に人気のお部屋です。

有馬ならではの金泉を堪能

それではいよいよ、有馬の金泉を堪能しましょう。知らずに訪れたら驚くかもしれませんが、有馬の金泉は空気に触れて赤く濁った温泉。塩分濃度が高いため、肌に薄い皮膜を作り、体を芯から温めてくれます。

この宿では、半露天で半混浴の大浴場「金郷泉」で金泉を楽しめます。「半」と付いているのは男女の敷居が低く設えられているから。混浴が苦手な人でも、赤褐色の不透明な温泉なので抵抗なく入浴できるでしょう。

素朴で野趣あふれる山家料理

食事は「山家料理(やまが)料理」と呼ばれる、素朴で野趣あふれる武家料理。神戸ビーフのひとつ、さらりとした味わいの「但馬玄(たじまぐろ)」や明石浦漁港で調理長自らが競り落としてくる新鮮な魚介類など、本当に美味しいと思えるものだけを提供してくれます。

朝食の黒豆豆腐の湯豆腐も自慢。大粒でつやつやの名産・丹波の黒豆の豆腐はほんのり紫色。それを温かな湯豆腐でいただけるのですから、朝から元気になりそうです。

朝食後、まだ時間に余裕があれば、宿から歩いて5分の所にある貸切風呂「松風」(有料。利用は50分)を利用するのも手。ここは湧き立てのフレッシュな金泉なので、ぜひ足を運んではいかがでしょう。

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陶泉 御所坊

兵庫県/有馬温泉

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