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有名小説に登場する宿で、読書の秋を楽しむ
セレクション

有名小説に登場する宿で、読書の秋を楽しむ

読書の秋。都会の喧騒を忘れ、趣ある宿でゆっくり本を読むひとときなんていかがでしょう。
今回は有名小説の中に登場する宿を、厳選して5軒ご紹介。そんな空間で読書をすれば、自分も作品の中にいるかのような体験ができるかもしれません。

川端康成の「雪国」

越後湯沢温泉 雪国の宿 高半(新潟県/越後湯沢温泉)

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」。
この書き出しで有名な川端康成の小説「雪国」に登場するのが、「越後湯沢温泉 雪国の宿 高半」です。作品内に名前は出てきませんが、登場人物の島村が宿泊していたお宿のモデルになっているそう。

川端康成は、3年の長きにわたりこの宿に逗留し、本作の執筆をしていました。お宿自体は建て替えられていますが、川端康成が泊っていた「かすみの間」(※見学のみ可)は、当時のまま保存されています。
島村や駒子が見たであろうお部屋からの景色に触れられる、貴重な空間です。

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越後湯沢湯元 卵の湯 雪国の宿 高半

新潟県/越後湯沢温泉

泉鏡花の「海の鳴る時」

金沢辰口温泉 まつさき(石川県/金沢辰口温泉)

泉鏡花初期の短編小説「海の鳴る時」の舞台になっているお宿、「金沢辰口温泉 まつさき」。
主人公の叔母が住む家の斜め向かいにある大きな建物、「松屋」として登場しています。実際に泉鏡花本人はこのお宿に逗留し、本作の執筆をしたそうです。

火事で一部焼失してしまいますが、泉鏡花が滞在していたお部屋をそのまま再現した「雲井の間」は今も見ることができます。
作中、主人公が“寝られるよう”にと入った辰口温泉にゆっくりと浸かり、物語の世界へ潜ってみてはいかがでしょう。

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金沢辰口温泉 まつさき

石川県/金沢辰口温泉

志賀直哉の「暗夜行路」

城崎温泉 登録有形文化財の宿 三木屋(兵庫県/城崎温泉)

志賀直哉唯一の長編小説と言われる「暗夜行路」で、主人公の時任謙作が宿泊した、「城崎温泉 登録有形文化財の宿 三木屋」。
創業300年の歴史があり、志賀直哉自身も定宿として愛した宿です。

志賀直哉が泊っていた26号室のお部屋は、リニューアルした現在も、当時の姿のまま。窓の外には「暗夜行路」で描かれたお庭が見えます。時任謙作が眺めた景色を自分の目で確かめましょう。
このお部屋は、短編小説「城の崎にて」が執筆されたことでも有名。作品が生まれる前の世界を想像して楽しめるお宿でもあります。

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城崎温泉 登録有形文化財の宿 三木屋

兵庫県/城崎温泉

司馬遼太郎の「坂の上の雲」

道後温泉 ふなや(愛媛県/道後)

多くの俳人・文化人が訪れた「道後温泉 ふなや」。司馬遼太郎の歴史小説「坂の上の雲」の中で、正岡子規のエピソードとして登場しています。
1627年に開業、当時は「鮒屋旅館」の宿名で、夏目漱石や高浜虚子らも愛した歴史のある老舗旅館です。

小説「坂の上の雲」では正岡子規が、ある人物に会いに押し掛けた先が「鮒屋(現:ふなや)」。
文芸の道を歩む正岡子規は、軍隊に所属する秋山兄弟たちに何を思っていたのか。小説では描かれていない登場人物の心情が、変わらないお宿の景色のなかに見えてくるかもしれません。

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道後温泉 ふなや

愛媛県/道後

林芙美子の「温泉宿」

おちあいろう(静岡県/伊豆・天城湯ヶ島)

「放浪記」の作者として有名な林芙美子の小説、「温泉宿」に登場する「おちあいろう」。創業100年以上、建物の一部は国の登録有形文化財になっている歴史あるお宿です。
小説内に登場させただけではなく、作者の林芙美子自身も、戦地特派員として派遣された地から戻るたび、このお宿に泊っていました。

小説「温泉宿」で、主人公が滞在した本谷川の川面を眺められるお部屋「菊の間」は、現在の「藤二」です。洗面や浴室を露天風呂にするなどの改修はしていますが、和室の設えはそのまま。
窓側の椅子に座り本谷川のせせらぎを聞きながら、物語に想いを巡らしてみてはいかがでしょう。

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おちあいろう

静岡県/伊豆・天城湯ヶ島

歴史の流れを感じつつ、有名小説の世界観に想いを馳せるのも一興。今度のお休みは本をお供に宿を訪ねてみませんか。

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