
群馬県・榛名山の中腹にある伊香保温泉。365段の石段が続く「石段街」を中心にさまざまな宿や土産物店が集まり、昔ながらの湯治場の風情を漂わせています。その中でも、伊香保の奥座敷に立地するのが「旅邸 諧暢楼(かいちょうろう)」。

この宿は創業400年を誇る老舗旅館「福一」が、「旅館in旅館」というコンセプトで造った宿。宿泊は大人限定。安らぎを意味する「諧」と、伸びやかを意味する「暢」を宿名にしたように、設えも、食も、サービスも、訪れる人を惹きつけてやまない最高級の心地よさを追求しています。

まず度肝を抜かれるのが、秋草が描かれた光の廊下。グラフィックデザイナー左合ひとみさんの手によるもので、光量の加減で雰囲気が変わるとか。部屋に向かって歩みを進めるたびにわくわく感が増してきて、この廊下はまさに非日常へのゲート。極上ステイへの完璧なるアプローチです。
目 次
和紙で包むこんだような設え

プライベート感を重視して、部屋はわずか8室だけ。ジャパニーズスイートが3室と、専用の日本庭園を備えた和室が5室。どちらも甲乙つけがたい趣にあふれていますが、特に泊まってみたいのがジャパニーズスイート。

チェックインは部屋でウエルカムシャンパンをいただきながら行います。旅装を解きながらじっくり部屋の中を見渡すと、あたり一面に木の香が漂うことに気づきます。

部屋の広さは100㎡。15畳大のリビング、寝室、そして半露天風呂を備えた、なんともゆとりある空間です。決して派手さはありませんが、どこに目をやっても贅を尽くした造りであることは一目瞭然。

なかでも四隅がゆるくカーブを描く寝室の格天井は見事。リビングと寝室が一体となった室内空間は、まるで和紙にふんわりと包まれているかのようで、不思議と心が穏やかになってきます。
伊香保の名湯を存分に

ジャパニーズスイートの半露天テラス風呂も、庭園付き和室の露天風呂も、無色透明の白銀の湯を引いています。季節が織りなす景色を眺めながら、好きなときに、好きなだけ湯浴みを楽しむことができるのは最高の贅沢!

伊香保の名湯、赤褐色の「黄金の湯」にも浸かりたい人は本館「福一」へ。「諧暢楼」のゲストはどちらの湯も利用できるので、贅沢気分が一層高まります。
和食と世界のお酒をマリアージュ

食事は作りたてを食べてもらいたいという思いから、専用に設えられた「茶寮」の個室で。

地元群馬の肉や野菜、出汁には北海道礼文の香深昆布を使うなど、「地のもの」「顔のみえるもの」という観点で選んだ食材を、その魅力を最も引き出す調理法で提供しています。

嬉しいことに、これらの料理にあうお酒をソムリエが選んでくれるサービスもあり!たとえば食前酒にはシャンパーニュのカクテル、お椀にはすっきりとしたボルドーの白、お造りにはワインのような日本酒を…。こんな組み合わせの妙を楽しめるのもプロの確かな目があってこそ。新しいマリアージュに出会えるかもしれません。

静かで落ち着いた滞在と美食を堪能できる「諧暢楼」。アイダーダウンの羽毛布団に包まれて眠る頃には、心からのリラックスを得られることでしょう。












