古来から京への交通の要として栄えた兵庫県の丹波・篠山(ささやま)。町は篠山城を囲むように作られ、今もなお昔ながらの建物が多く残されています。

特に河原町一帯は国の伝統的建造物群保存地区にも指定されていて、町全体が時を遡ってタイムスリップしたような雰囲気。京文化の風情が色濃く漂います。

「篠山城下町ホテルNIPPONIA」は、そんな日本の歴史ある建造物をホテルや店舗などにリノベーションして活用することで、再び文化の火を灯すプロジェクト「NIPPONIA」の元に生まれたホテル。2015年10月のオープン以来、早くも大きな話題を呼んでいます。
目 次
スタイルが異なる8棟、全20室

「篠山城下町ホテルNIPPONIA」は8棟に分かれていて、それぞれ異なる場所に立地しています。

旧山陰街道沿い、もとは銀行経営者だった人の住居を再生したのが「ONAE(オナエ)」。主屋、離れ、土蔵など、明治期の建物を適度にリノベーションした客室は全部で5室。レストランも併設しています。

春日神社に近い「SAWASHIRO(サワシロ)」は、4棟の中で、最も古い江戸後期の建物。もとは住居を兼ねた茶屋だったそうで、ここには3室を設けました。

河原町の一角にあるのが「NOJI(ノジ)」。明治前期の長屋で、間口が狭く奥行きが深い、京町家の構造をよく残しており、ここには2室があります。
時の趣はそのままに、快適さをプラス

外観は昔のままでも内部は完全に現代風に造り変えるリノベーションが多い中で、この宿は、ホテルとしての機能性はきちんと確保しつつ、時が醸し出す味わいがしっかり感じられるよう再生しています。

快適なホテルライフを楽しみながら、日本情緒に浸ったり、先人たちの暮らしぶりに驚いたり、その塩梅がなんとも絶妙!

一歩外に出れば、徳川家康が築いた平城の篠山城大書院、篠山藩校「振動徳堂」の蔵書などを所蔵する青山家の別邸「青山歴史村」、歴史美術館をはじめ、見どころが満載。

そしてもちろん、風情あふれる城下町そのものが見どころでもあるわけで、なるほど「城下町ホテル」というコンセプトに納得です。
地産地消をベースとしたフレンチを楽しんで

食事はフレンチの技法を中心とした創作料理。丹波の黒豆、栗、松茸。新鮮な魚、カニ。ブランド牛の「但馬牛」、イノシシや鹿のジビエなど、食材に恵まれているエリアだけに、それらの食材を最大限にひきだした料理が楽しめます。

総調理長は関西フレンチをリードする石井之悠氏。地元丹波に根ざした創作フレンチを古民家のモダン空間でいただくのも一興でしょう。

NIPPONIAプロジェクトは現在も進化中。現在は7棟がオープンしています。城下町に暮らすように楽しめる、新しいホテルの誕生です。












