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古民家を移築再生した、小さなモダン宿
クローズアップ

古民家を移築再生した、小さなモダン宿 三水館(長野県/鹿教湯温泉)

長野県のほぼ中央に位置する「鹿教湯(かけゆ)温泉」は、矢を打たれた鹿が湯の存在を教えてくれたという逸話がある温泉。古くから湯治場として栄えてきましたが、「三水館」でももちろん効能高いその湯を楽しめます。

予約の取りにくい、全7室の人気宿

温泉街からは少し離れた辺り。周囲は山と田んぼ、そして川。そんな里山ののどかな景色に溶けこむようにたたずむのが「三水館」です。長野自動車道松本ICから、あるいは上信越自動車道東部湯の丸ICから車で約40分。

うっかりすると見過ごしてしまいそうな控えめな外観ですが、それもそのはず。ここは全7室の小さな宿。けれど大きな魅力があるようで、実は予約の取りにくい人気宿として知られています。

余計な装飾を省いたシンプルな空間

その魅力とは、まずはなんといっても宿全体に漂う静謐な空気でしょう。
7室のうち、本館は木曽福島と松本から移築した民家を、1室ある離れは明治40年築の松本の呉服商の蔵座敷を移築再生したもの。どの空間に目をやっても余計な装飾を省いたシンプルな造り。とはいえ、決して素っ気ないわけではありません。

離れの「蔵」はメゾネットスタイル。1階は元の蔵座敷をそのまま再現。木の欄間や襖に障子、アレンジのない昔ながらの和空間に白熱灯が優しい灯りを落とす和室です。

蔵扉の前にウッドデッキをつなげてあるので、重厚な蔵を眺めながらお茶を飲んだり、おしゃべりしたり。ゆったりとくつろげます。

湾曲した大きな梁が蔵の雰囲気を盛り上げる2階はちょっぴり洋風の設えに。ベッドを置いたスタイルで、良質の眠りを誘います。

体の芯から温まる鹿教湯の湯

それでは早速、鹿がその存在を教えてくれたという温泉へ。この宿には露天風呂と内湯があって、夜8時に男女が入れ替えられます。

すすきの野原をイメージした露天風呂も、シンプルを極めた内風呂も、広くはありませんがシンプルで上質。それは地元長野で採れる「柴石」や栗、ヒバなど、選び抜かれた素材で造られているからかもしれません。特に柴石は水に濡れると模様がくっきり現れるので、無色透明の湯の奥に美しい模様を見つけるのも一興。くせの無い柔らかい湯で湯上りはぽかぽか。体の芯から温まるのを実感できますよ。

ちなみに鹿教湯温泉は、環境庁が指定した「国民保養温泉地」のひとつ。温泉療法医が薦める「名湯百選」の第一号にも認定されています。

野菜メインの洗練された田舎料理

食事の特徴は野菜をメインとしていること。宿では「田舎の家庭料理」と謙遜しているようですが、いえいえ、なかなか。地元の新鮮なもの、旬のものを厳選し、化学調味料や添加物を使わない、手間ひまかけて作る料理と得意としています。

見た目は素朴ですが、練って練って作る胡麻豆腐はその最たるもの。草鍋、きのこ鍋、ネギ鍋など、季節を変えて供される鍋も人気で、これらの料理を楽しみに訪れる人も多いとか。

至るところに木工家・井崎正治さんの凛とした木彫作品が飾られた三水館。看板猫のみーちゃんもいて、気が向けばみーちゃんのおもてなしがあるかも!? 猫好きの皆さんにもお勧めします。

三水館

三水館

長野県/鹿教湯温泉

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