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夕景が心に染みる、南紀州の特等席
クローズアップ

夕景が心に染みる、南紀州の特等席 海椿葉山(和歌山県/椿温泉)

1999年のオープンから間もなく19年となる「海椿葉山」。数々の建築賞やデザイン賞を受けた建築美は健在。いえ、年を重ねてさらに魅力を増し、今も変わらない存在感を放っています。

数々の建築デザイン賞を受賞した宿

1年を通して温暖な気候に恵まれた南紀白浜にある白浜温泉。その南にある椿温泉は、昔は湯治場として賑わった所。今は数軒の宿があるだけの静かな温泉地ですが、その一つが「海椿葉山」。

実はこの宿、グッドデザイン賞建築環境部門賞(2000年)、建築学会作品選奨(2002年)をはじめ、数々の受賞歴を誇る宿で、その建築美は今も変わることなく訪れる人を魅了しています。

南紀白浜空港、もしくはJR白浜駅から車で20分。立地するのは太平洋にそそり立つ岩壁の上。赤瓦の屋根と小豆色の壁の外観が青空に映え、独特の雰囲気を醸し出しています。

設計は建築家の竹原義二氏。モダンさの中に日本の伝統的な建築技法や素材の力を巧みに取り入れたデザインに定評があり、宿好き、建築好きの間では、「いつかは泊まってみたい宿」としてあこがれを集め続けています。

客室への回廊のアプローチが圧巻

楕円状の建物がラウンジ棟。そして6つの部屋が長屋のように並ぶのが客室棟。宿はこの2つの棟で構成されていて、12歳以下の宿泊は不可。それぞれがそれぞれの時間を静かにゆっくり過ごすことを大切にしています。

ラウンジに足を踏み入れると、思わず目を惹きつけられるのが高い天井。縦横に複雑に梁が組まれた小屋組が見事で、客室へ向かうアプローチの回廊にいたってはため息もの!

熊野の山で育った杉やヒノキを組んだ美しい回廊で、内でも外でもない曖昧な空間。しかし、その曖昧さがゆとりある非日常感を演出しています。

海とひたすらに向き合う

でも、驚くのはまだ早い。この宿のデザイン力を一番に実感するのはやはり客室。部屋の向こうに広がる、南紀州の海の見せ方にあるといっても過言ではありません。

6室ともに完全なるオーシャンビュー。客室のドアを開けると、海が目に飛び込んでくるよう設計されていて、まるで額縁におさめられた絵を見るよう。そして真っ先に海へと続くウッドテラスに出てみたくなりますよ。

断崖の上に建つだけあって眺望は最高。赤、ピンク、オレンジとさまざまに染まる夕焼け。雲の動き。潮の香り。波音。刻々と姿を変える海を眺めていると、もうそれだけで心が穏やかになってくるのを感じます。

トロリとした美肌の湯

食事もお部屋で海を眺めながらいただきましょう。脂ののったイサキをまるごと姿揚げにしたもの、鯛の焼き物など、南紀州の海の幸を中心とした和食のコース料理。派手さはありませんが、丁寧に作られているのがよくわかるものばかりです。

温泉は無色透明でわずかに硫黄臭のある単純硫黄泉。タイル張りのどこか懐かしい感じがする大浴場には、源泉そのままの冷泉の浴槽と、入浴に適した温度まで加温した浴槽が並んで設けられています。

アルカリ度が高いので、まるでローションのようななめらかさ。昔から美肌の湯として親しまれていて、湯に浸かると肌がつるつるになると評判です。

水平線を眺め、湯に浸かって、また海を眺め…。何もしない贅沢をこの宿で味わってはいかが。

海椿葉山

海椿葉山

和歌山県/椿温泉

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