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有名建築家が手掛けた作品に宿泊する旅 5選
セレクション

有名建築家が手掛けた作品に宿泊する旅 5選

“その宿に行くことが旅の目的になる”、有名建築家が手掛けた宿に滞在するひとときは、まるで美術館に宿泊するようにワクワクするもの。
日本各地にある有名建築家が手掛けた宿の中から、選りすぐりを5軒ご紹介します。
とっておきの宿を探して旅に出かけましょう。

村野藤吾氏の設計

三養荘 プリンスホテルズ&リゾーツ ( 静岡県/伊豆・伊豆長岡 )

旧三菱財閥の3代目・岩崎久彌氏の別荘として、1929年に建築された建物を受け継ぐ「三養荘 プリンスホテルズ&リゾーツ」。約3,000坪の庭園には豊かな自然が溢れ、四季折々に違った顔が見られます。

新館は文化勲章を受章し、数寄屋建築の名手でもある村野藤吾氏が、晩年に手掛けた作品。自然のままの傾斜を生かした高低差のある廊下によって、4タイプの離れ客室が連なります。館内には至るところに、同時代の建築家の作品を“本歌”とし、そこから自身の創造的な意匠を思考する“本歌取り”の技法が垣間見られます。
例えば、玄関ホールにある手水鉢は金沢・兼六園の茶室“夕顔亭”を、中敷居の上部にはめ込まれた障子は、京都・大徳寺の孤篷庵など。様々な写しを探しながら、館内をそぞろ歩くのも、ここならではの楽しみ方といえるでしょう。

三養荘 プリンスホテルズ&リゾーツ

三養荘 プリンスホテルズ&リゾーツ

静岡県/伊豆・伊豆長岡

黒川紀章氏の設計

道後舘 (愛媛県/道後)

日本三古湯の1つで、近代は夏目漱石の“坊ちゃん”の舞台としても知られる道後温泉。中でもひと際存在感を放つ、個性的な建物が「道後舘」です。“建築界のノーベル賞”といわれるフランス建築アカデミーのゴールドメダルを受賞した、黒川紀章氏によって建築されました。

外壁は打ちっぱなしのコンクリートを黒のペンキで塗った、現代的な見た目。しかし館内に一歩足を踏み入れると、蔵屋敷をイメージしたロビーに川のせせらぎが響き渡る、落ち着いた雰囲気です。ひし形を重ね合わせた枡重などの江戸文様が館内の至るところに華を添え、黒川氏が“花数寄”(「侘数寄」に対抗して名付けた数寄屋建築の様式)と名付けた華麗な空間が広がります。敷地内にある本格的数寄屋造りの茶室「儒安堂」でも日本建築の粋を体感できるので、ぜひ足を運んでみては。

道後舘

道後舘

愛媛県/道後

辰野金吾氏の設計

あまみ温泉 南天苑(大阪府/河内長野 )

大阪府・堺市に娯楽保養施設として建設された「潮湯」と別館の「家族湯」を移築し、温泉宿として生まれ変わったのが「あまみ温泉 南天苑」。格子越しに広がる日本庭園では自然の息吹を間近に感じることができ、訪れる者を別天地へと誘ってくれます。

1913年に建築された建物は、東京駅や日本銀行本店などを手掛けた近代を代表する建築家、辰野金吾氏によるもの。主に西洋建築を多く手がけていた辰野金吾氏ですが、「あまみ温泉 南天苑」は希少な和風建築の1つです。シンプルな内装は、随所に茶室建築を思わせる侘び寂びの意匠が施され、心落ち着く空間。2003年には国の登録有形文化財にも指定されました。歴史ある建物に泊まるという、貴重な体験を満喫しましょう。

あまみ温泉 南天苑

あまみ温泉 南天苑

大阪府/河内長野

吉村順三氏の設計

大正屋(佐賀県/嬉野温泉)

1925年に創業した、佐賀・嬉野温泉の老舗旅館「大正屋」。嬉野の豊かな自然を感じられる客室は、本館・東館・離れの3棟からなり、それぞれに異なる趣を湛えます。中でも日本庭園を囲むように佇む離れの客室は、和の風情溢れる中でプライベートな滞在が叶います。

生前、「優れた建築には“心地良い驚き”がある」という言葉を残した建築家、吉村順三氏。彼が晩年に手掛けた「大正屋」はその言葉通り、館内の至る所に心地良い驚きが満載。中でも美肌の湯として知られる嬉野の湯を満喫できる2つの大浴場は、その最たるものです。“滝の湯”は横長の大きな窓の向こうに滝を設えた庭園と、池で泳ぐ鯉を眺めながらの湯浴みを。“四季の湯”は、空に向かって大きく開くダイナミックな設計が開放的な気持ちにさせてくれる浴場です。空間美への驚きと心身が解される至福の時に、思わずため息が漏れてしまいそう。

大正屋

大正屋

佐賀県/嬉野温泉

村野藤吾氏の設計

ウェスティン都ホテル京都(京都府/東山けあげ)

京都府・東山地区に佇む「ウェスティン都ホテル京都」。それぞれの旅のスタイルに合わせて滞在できるよう、種類豊富な客室は全499室。中でも和室別館「佳水園」は、シティホテルでありながら、旅館に赴いたかのような滞在ができます。

「佳水園」は、昭和の名建築科・村野藤吾氏によって1959年に設計されました。高低差を活かした建物には20の客室があり、純和風の佇まいがゆったりとした心地にさせてくれます。「白砂の中庭」は醍醐三宝院の庭を模写し、自然の岩盤を中心に白砂が敷き詰められたデザイン。緑で表現された瓢箪と杯は、岩盤から流れる滝の水をお酒に見立てています。佳水園庭園「植治の庭」は、近代造園の先覚者として知られる、7代目小川治兵衛の長男、白楊(はくよう)が手掛けたもの。自然の岩盤を主体とした庭には、琵琶湖疎水の水を引き入れた滝が流れます。計算されつくした和の様式美に、ここがシティホテルであることを忘れてしまいそうですね。

ウェスティン都ホテル京都

ウェスティン都ホテル京都

京都府/東山けあげ

どれも時代に合わせた建築技法の中に、風情と粋を盛り込んだ宿ばかり。
それぞれ違った趣に、どこを旅の目的地にするのか迷ってしまいますね。
「誰が設計した宿か」という観点から、宿泊先を選んでみるのも旅の楽しみの一つです。

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更新日時2018.06.22 19:59

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