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【滞在記】奈良・若草山を望む全5室のオーベルジュ「VILLA COMMUNICO」で、美食を堪能するひととき
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【滞在記】奈良・若草山を望む全5室のオーベルジュ「VILLA COMMUNICO」で、美食を堪能するひととき VILLA COMMUNICO(奈良県/奈良市)

古都奈良・若草山の麓に佇む「VILLA COMMUNICO」は、2024年9月にオープンした全5室のガストロノミック・オーベルジュです。古民家を再生した洗練された宿では、2022年と2023年の「ミシュランガイド奈良」で一つ星を獲得した堀田大樹シェフによる、薪火を用いて織りなすイノベーティブな料理の数々を楽しめます。今回一休コンシェルジュ編集部は実際に「VILLA COMMUNICO」に滞在。奈良の魅力を再発見する、美食を堪能する滞在の様子を詳しくご紹介します。

近鉄奈良駅よりタクシーで約10分、若草山を望む古民家オーベルジュ

2024年9月、奈良公園内に誕生した「VILLA COMMUNICO」は、鹿達が憩う若草山の山麓に位置する全5室の古民家オーベルジュです。近鉄奈良駅よりタクシーで10分ほどの所に位置し、周辺には東大寺、春日大社などの歴史的な観光地が点在します。歴史と自然を感じながら、歩いて宿に向かうのもおすすめです。

オーナーシェフの堀田大樹シェフは、奈良県出身。イタリアの名だたる名店で修業後、関西のイタリアンやフレンチの名店で研鑽を積まれた実力者です。「communico」にて2022年と2023年の「ミシュランガイド奈良」一つ星を獲得した後、今回オーベルジュとして「VILLA COMMUNICO」をオープンされました。料理はもちろんのこと、館内の至るところにシェフの想いとセンスが光ります。

エントランスに入るとびっくり。古民家の印象ががらりと変わる、白を基調としたモダンでお洒落な空間が広がります。宿の至るところにあるアート作品は、奈良の作家さんやアーティストによるものがほとんど。シェフ自ら厳選したという作品は、どれもセンスが光る逸品揃いです。

チェックインはラウンジにて。オーダーメイドで作られたという趣のある家具と、歴史のある空間が美しく調和し、なんとも居心地の良い時間が流れます。目の前に広がる若草山の景色は、外にいた時とはまた違う、絵画のような美しさ。

奈良の名物である自家製の三笠焼きと、大和橘香るアールグレイティーをいただきながらゆったりとチェックイン。上品な甘さの三笠焼きに、薪の香りがふわっと香ります。ウェルカムドリンクは季節ごとに風味が異なるので、訪れる度に異なる味わいを味わえます。ラウンジには紅茶、珈琲、イタリア産ビールやスパーリングワインなどが用意されており、滞在中は自由に楽しめますよ。

自然を構成する5つのエレメントをコンセプトとした、趣の異なる全5部屋

1階に位置する専用庭付の「ignis 火」と「solo 土」

「VILLA COMMUNICO」のお部屋は、自然を構成する5つのエレメント“火(ignis)・水(aqua)・土(solo)・風(ventus)・木(lignum)”がコンセプト。部屋に飾られる絵画やクッションなどのインテリアはそれぞれお部屋のテーマに合わせたカラーで統一されており、部屋ごとに異なる趣を感じられます。堀田シェフのセンスが反映された空間は、アメリカの画家であるジョージア・オキーフの自宅など、ニューメキシコの建造物がモチーフだとか。

今回は1階に位置する「【ignis 火】セミダブル×2台+エキストラベッド<1階>」のお部屋に宿泊させていただきました。若草山の春を告げる“山焼き”をテーマとした「ignis 火」のお部屋は、行事火の様に温かく、炎(ほむら)のゆらぎを感じるような空間。広々とした専用の庭がついており、春には桜も見えるそうです。

テレビと時計は敢えてなし。奈良公園の自然に囲まれた静謐なひとときを、時間を気にせず堪能しましょう。

冷蔵庫の中のドリンクは全てフリー。スパークリングウォーターや、奈良の醸造会社「奈良醸造」のクラフトビールが並びます。“ビールを選ぶ楽しみを”をモットーにしているので、ラベルデザインにもこだわりあり!ビールを手に取る度に、自然と会話も生まれそう。

備え付けのコーヒーは、奈良のコーヒーブランド「ロクメイコーヒー」のオリジナルブレンド。挽きたてを楽しめるようにと瓶に入った豆とミルが用意されています。挽き立てのコーヒーをゆったりと味わう優雅なひとときを満喫しましょう。

ホテルの粋な計らいが「鹿せんべい」。全てのお部屋に備わるので、宿の外にいる鹿と触れ合いにいくのはいかがでしょうか。かごの中にはゲスト用に「鹿せんべい」に見立てたサブレも入っているので、鹿と一緒におやつタイムなんていうのも素敵ですね。

ダブルシンクのパウダールームは、明るく清潔感溢れる空間。アメニティ用の木箱には、自然を意識した木製のプロダクトが詰まっています。スキンケアは、奈良発祥のヘルスアンドビューティブランド「THERA」のもの。日本古来の漢方や発酵の技術を使っているそう。

深さのあるバスタブは肩までしっかりと浸かれる、ゆったりとした造り。

お部屋のテーマに合わせたエッセンシャルオイルをたっぷりと振りかけたバスソルトを入れれば、リラックスした時間が過ごせること請け合いです。

ドライヤーは「KINUJO」の「KINUJOヘアドライヤー」。風量はしっかりなのに風音が静かなのが嬉しいです。

肌触りの良い上下セパレートタイプのナイトウェア。その着心地の良さが深い眠りへといざなってくれるでしょう。

大地の強さと温かさを感じる空間「solo 土」

続いて拝見したのが「【solo 土】セミダブル×2台+エキストラベッド<1階>」のお部屋。原始林や若草山のどっしりとした基盤となる土、その温かみや強さを表現した空間です。

部屋の仕様は「ignis 火」と同じですが、インテリアの配色などが異なるので違った雰囲気を楽しめます。

2階に位置する「aqua 水」、「ventus 風」、「lignum 木」のお部屋

青を基調とした清涼感溢れる空間「aqua 水」

続いて2階へ。まず拝見した“水”をテーマにした「【aqua 水】セミダブル×2台/バルコニー付き<2階>」は、春日山原始林を流れる“うぐいすの滝”の様な静謐で清涼感のある空間。青を基調としたインテリアで彩られた客室には、さわやかな空気が流れ込んできます。

バルコニーにはテーブルとチェアも備わります。のんびりと奈良の自然に癒されるひとときを過ごしましょう。

若草山から吹いてくる優しい風をイメージした「ventus 風」

「【ventus 風】セミダブル×2台/バルコニー付き<2階>」は、目前にある若草山から吹き下ろしてくる、優しい風のような空間。白を貴重としたインテリアが穏やかな気持ちにさせてくれます。

木のオブジェが目を惹き、自然と調和する「lignum 木」

個性的だったのが「【lignum 木】セミダブル×2台<2階>」のお部屋。寝室にある木のオブジェが、庭園の風景を切り取ったような自然との調和を演出しています。

バルコニーはなく、リビングと寝室が分かれたスタイル。春日山の原始林にある手付かずの木々、そしてその樹木に抱かれているかのような優しさを感じる空間です。5つのお部屋はそれぞれ個性があるので、訪れる度に異なる雰囲気を楽しめるでしょう。

奈良を味わい尽くす、薪火を使ったイノベーティブ料理

滞在のハイライトであるディナーをいただきにレストランへ。中心に位置するのは、土間にかまどを設ける昔ながらの台所「おくどさん」をイメージしたというオープンキッチン。そしてその奥には薪火台が鎮座します。

メニューに記載されているのは食材の名前のみ。どんな料理が出てくるんだろうと想像力が掻き立てられます。3種のアミューズと11品で構成されるディナーコースは、どのお料理も想像をはるかに超えるものばかり。薪焼きや発酵の調理法を巧みに操り、独自の一品へと昇華します。

美和馬とビーツのタルトは、タルト生地のサクッとした食感と野菜のハーモニーが絶妙。さつまいものスライスと生駒の猪豚を使った生ハムのテリーヌは、小さな一口にぎゅっと旨みが詰まっていました。ひのひかりの玄米のチップスは、アマゴの甘味とアイオリソースのハーモニーが何とも堪らない一品。

「植村牧場」の牛乳を使った、出来立てのモッツァレラチーズ。トッピングするのは、昆布締めした後に薪火で薫香を纏わせたキャビアです。塩味と、濃厚なチーズに一気に口福が訪れます。

人参を主役とした一皿。「ハラサワファーム」の無農薬栽培のスイートキャロットをローストし、大和鴨のレバー、揚げたタイム、ローズヴィネガーをあわせます。ねっとり濃厚な人参はまるでさつまいものよう。食材のハーモニーが素晴らしく、人参の概念を変える一品でした。

続いてパスタ。奈良の特産・三輪素麺の技法で作る打ちたてのパスタは、ハーブや青野菜を使ったフレッシュなソースで満喫。薪で炙ったアオリイカの甘味と野菜の苦み、フレッシュさが絡み合う独特の味わいを堪能しました。

メインは、滋賀・草津の精肉店「サカエヤ」の新保さんが手当した経産黒毛和牛サーロインの薪火ロースト。シンプルにお塩のみでいただきます。外側はサクッと、お肉はもっちりとした触感。肉の旨味が最大限に引き立てられていました。奈良の旬食材を、薪や発酵など様々なアプローチで調理されるイノベーティブな料理の数々。最初から最後まで、こちらの想像を超えてくる、唯一無二の料理に圧倒されるひとときでした。

奈良の伝統料理「茶粥」を斬新にいただく朝ごはん

朝食をいただきにダイニングへ。レストランには優しく穏やかな時間が流れ、ディナータイムとはまた異なる雰囲気を放っていました。

朝食は、奈良の伝統料理「茶粥」を中心とした和定食。はじめに自家製の甘酒をいただきながら胃腸を温めます。

伝統の茶粥と言えば、ほうじ茶ですが「VILLA COMMUNICO」では紅茶や端材を使用したなんとも斬新な茶粥を提供。紅茶のフレイバーは季節ごとに異なるので、訪れる度に新たな味わいに出会えます。

おかずは、大和橘香るお醤油を使った縞鯵ときのこのマリネ、大和鴨の薪火ロースト、明治2年創業の老舗「森奈良漬店」の奈良漬けやぬか漬けなど様々。奈良の食材をたっぷりと使った彩豊かな料理の数々に心躍ります。

最後にはデザートも。鹿達の様子を眺めながら、レアチーズケーキにゆらわせみかんのジャムを添えていただきます。時間の流れがゆったりと感じられ、朝から贅沢なひとときを満喫できました。

古都奈良の魅力を様々な形で感じられる「VILLA COMMUNICO」。奈良の旬食材を、薪火を使って昇華するイノベーティブな料理の数々は、唯一無二の味わいです。
奈良の歴史・文化・自然を満喫するオーベルジュで、奈良の魅力を再発見するひとときを堪能してみませんか。

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VILLA COMMUNICO

奈良県/奈良市

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