美味しいワインを求めて、ワイナリー巡りをしてみたい。そんなワインラバーの方におすすめしたいのが、日本ワインを巡る旅。時間を気にせず、またはとことん巡りたい方には、ぜひ泊まりで訪れることをおすすめします。今回は、ワイン好きの私が推している山形のワイナリーと、ワイン旅におすすめの温泉宿をご紹介します。
※2024年11月21日現在の情報となります。詳細は、各ワイナリー・宿泊施設にお問い合わせください。
目 次
【山形ワインの特徴】
フルーツ王国として知られる山形県は、古くからブドウ栽培・ワイン醸造がおこなわれていました。ブドウ生産量は全国3位で、良質なブドウを原料とした日本ワインを醸造しており、ワインの生産量は全国4位。(参考:山形県ワイン酒造組合)
今回は「置賜エリア」「最上・村山エリア」「庄内エリア」からおすすめのワイナリーをご紹介します。
■置賜エリア
山形県の最南端に位置する置賜(おきたま)地域。1873年頃からワイン造りが始まり、地場産のブドウにこだわった醸造技術が磨かれ、全国有数のワインの生産地となっています。赤湯温泉や小野川温泉などの温泉地があることでも有名。
【おすすめのワイナリー】
高畠ワイナリー

1990年、全国屈指のブドウ産地である高畠町に創設されたワイナリー。高品質のブドウの特徴を活かした高品質なワイン造りをすることで知られています。製造工程の一部と貯蔵タンクヤード、地下セラーなどを見学できる他、ワイナリーショップや有料でのテイスティングもできるエリアもあります。
https://www.takahata-winery.jp/
★おすすめワイン:嘉-yoshi-スパークリング シャルドネ

世界基準の醸造法と最新の設備で造る高品質なスパークリングワイン。色味は淡いレモンイエローで、繊細な気泡が持続的に立ち上がるのが特徴。シャルドネ由来の柑橘系や白い花のような華やかな香り、爽やかな酸とリッチな味わいが魅力です。(https://takahata-winery-club.com/item-detail/429039)
酒井ワイナリー

赤湯温泉の中心街にある、1892年創業の老舗ワイナリー。現在は5代目の酒井一平氏に代替わりし、個性の異なる自社畑や、契約農家のブドウを丁寧に醸造したワイン造りで知られています。見学は行っておらず、ショップでは不定休ながらテイスティングサーバーで2~3種類程の試飲が可能。訪問時は事前にHPなどでご確認を。
http://www.sakai-winery.jp/
★おすすめワイン:まぜこぜワイン 赤(NV)

品種もヴィンテージも関係なく、全種をブレンドした「まぜこぜワイン」。他ワインのノンフィルターで上澄みだけを瓶詰めをした際に、残ったオリの部分を集めて落ち着かせ、再度上澄みだけを瓶詰め。お肉料理に合うユニークな1本です。
(http://www.sakai-winery.jp/wine3/02_red720.htm)
■置賜エリアのおすすめ宿
山形座 瀧波(山形県/赤湯温泉)

赤湯温泉の市街地にある「山形座 瀧波」は、全室源泉掛け流しの露天風呂が自慢の温泉宿。滞在を通して、置賜エリアの風土や文化、温泉と美食が楽しめます。スタイリッシュな空間もまた魅力の一つ。

「Discover YAMAGATA ダイニング 『1/365』」では、山形県内の厳選食材が、オープンキッチンで魅せるライブ感と共に提供されます。料理に合わせ、置賜の地で土から手を掛け作り出したワインや日本酒をいただけば、夢見心地になること請け合い。
山形座 瀧波
山形県/赤湯温泉
■最上・村山エリア
山形県内陸部のほぼ中央に位置する村山エリアと北東の内陸部に位置する最上エリア。数々のワイナリーが存在し、風土に合わせたブドウを用いたワイン造りをしています。
【おすすめのワイナリー】
タケダワイナリー


蔵王連峰の麓にある「タケダワイナリー」。1920年の開園以来「良いワインは良いぶどうから」をモットーに、土づくりから始めた自社農園のブドウ栽培とワイン醸造を続けている老舗です。ワイナリーの見学は事前予約制。
http://www.takeda-wine.co.jp/
★おすすめワイン:「ドメイヌ・タケダ ベリーA古木 赤(辛口)」

3代目・武田重三郎氏が植樹した、樹齢約80年のマスカット・ベーリーAを使った赤ワイン。マスカット・ベーリーAならではの華やかな香りと、古木が生み出す力強く奥行きのある味わいは、唯一無二。
(https://www.takeda-wine.jp/SHOP/0208.html)
ウッディファーム&ワイナリー

「ウッディファーム&ワイナリー」は、自社畑で育てたブドウだけでワインを醸造するドメーヌワイナリー。現代表取締役・木村義廣氏の父、義男氏は1974年から欧州品種のカベルネ・ソーヴィニヨン栽培を山形県上山市で始め、その可能性を見出した先駆者。「蔵王ウッディファーム ワイナリーコテージ」での宿泊も可能な、泊まれるワイナリーです。
https://www.woodyfarm.com/
★おすすめワイン:カベルネ・ソーヴィニヨン2021

特別栽培の認証を受けた自社畑のカベルネ・ソーヴィニヨンを全量使用。除草剤や化学肥料を使わず環境に配慮しながらブドウの品質向上を脈々と継続し、今では上山を代表する品種の一つです。モカやカカオ等の香ばしいニュアンスに、カシスやプラムなどの果実の風味が調和し、滑らかなタンニンが特徴の赤ワインです。(https://www.woodyfarmonline.jp/product-page/%E3%82%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%8D-%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%8B%E3%83%A8%E3%83%B32021)
ベルウッドヴィンヤードワイナリー

山形県上山市久保手地区にて、2017年からブドウ作りを開始し、2020年にスタートしたワイナリー。土地やヴィンテージの個性が感じられるよう、丁寧なワイン造りに取り組んでいます。ワイナリーショップはブドウ栽培や醸造の傍ら、簡単なDIYで自分好みに仕上げているそう。
https://bellwoodvineyard.com/
★おすすめワイン:2024デラウェア ブラン(コレクションヴァンペティアン)

2つの生産者が栽培する山形県産の有核デラウエアを使用し、瓶内発酵を行った無濾過のペティアン(弱発泡性ワイン)です。リンゴやラフランスなどの華やかな香りと、すっきりとした酸が調和した辛口の味わい。手紙をモチーフにしたラベルにも注目!(https://bellwood.shop-pro.jp/?pid=182835175)
朝日町ワイン

「朝日町ワイン」は、第2次世界大戦中、電波探知機に使うロッシェル塩をブドウから取り出す目的で創立され、大手の下請けを経て1973年に自社ワインの製造を始めました。主力品種は「朝日町ぶどう生産組合」の栽培農家が丹精込めて栽培した、マスカットベーリーAやブラック・クィーンなどの国内改良品種が中心です。ワイン造りを通して地域農業の振興と地域おこし、日本ワインの普及とより多くの方に気軽に楽しんでいただけるワインを提供しています。
https://asahimachi-wine.jp/
★おすすめワイン:マイスターセレクション バレルセレクションルージュ

山形県朝日町産のマスカット・ベーリーA(50%)とブラッククイーン(25%)、メルロー(25%)をフランス産ワイン樽で樽熟成し、かつ140樽以上の中から厳選したワインをブレンド。樽由来のロースト香に各品種の個性が調和し、風味豊かで上品な味わいが魅力です。
(https://asahimachi-wine.shop-pro.jp/?pid=175651767)
■最上・村山エリアのおすすめ宿
おやど森の音(山形県/上山)

JRかみのやま温泉駅より車で約5分の場所にある「おやど森の音」は、小学生以下のゲストは宿泊できない大人の宿。14室の客室は、日本の伝統文化に習った和室となっており、落ち着きのある空間が広がります。

コース料理のお食事は、素材の力を引き立て丁寧に作ることで、大地と森の恵みを五感でたっぷりと堪能できるものばかり。かみのやま産のワインをはじめ、ソムリエおすすめのワインが複数種類用意されています。大切な人とのお食事を、時間を気にせずにゆっくりと楽しみましょう。
おやど森の音
山形県/上山
名月荘(山形県/上山市)

蔵王連峰を見晴らす高台に佇む「名月荘」。約4,000坪の敷地には、離れ風のお部屋がゆったりと配され、和と洋が調和した独自の空間に癒されることでしょう。談話室や図書室、妖精の森のヨガルームなど、お部屋以外に寛げる場所が点在しているのもポイント。

お料理はカウンターの食事処または部屋食にて、地元の季節食材を活かした本格会席料理をいただけます。宿専用のワインセラーには、山形産ワインをはじめ、世界各地のワインや日本酒がずらり。自由に入ることができるので、お気に入りのワインと共に夕餉を楽しんでみては。
名月荘
山形県/上山市
ほほえみの宿滝の湯(山形県/天童駅から車で5分)

「ほほえみの宿滝の湯」は、JR天童駅から車で約5分の場所に位置し、山形の自然を感じられる温泉宿。2024年8月には、ルーフトップテラスと展望露天風呂付客室がオープンし、より贅沢な滞在が叶うようになりました。

「天童ダイニング『木もれ日』」は、オープンキッチンとワインセラーのあるダイニングレストラン。山形牛と自家農園の有機野菜を用いた身体に優しい一皿が楽しめます。宿のオリジナルワイン「陽だまり」をはじめ、山形県内ワイナリーのワインとのマリアージュに興じてみては。
ほほえみの宿滝の湯
山形県/天童駅から車で5分
■庄内エリア
山形県の北西部に位置し、北は秋田県、南は新潟県と接すると共に、西は日本海に面しています。山と海に囲まれた広大な平野が広がる自然豊かな地域で、年間を通じ風が強いのが特徴です。
【おすすめのワイナリー】
月山ワイン山ぶどう研究所

「庄内たがわ農業協同組合・JA」が運営する、山形県鶴岡市の出羽三山・朝日連峰に囲まれた山里のワイナリー。1979年に製造を開始し、山形県庄内産のブドウを100%使用したワイン造りにこだわります。「月山あさひ博物村(道の駅 月山)」に、試飲が可能な売店あり。※ワイナリーの売店は冬期休業(12月中旬~3月末まで)
https://gassan-wine.com/
★おすすめワイン:ソレイユ・ルバン -ロゼ-(720ml・やや甘口)

山ぶどうとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配品種であるヤマソービニオンを100%使用したロゼワイン。ルビー色をしたエレガントな色調、芳醇な香りとベリー系のフルーティーな味わいがチャーミングな1本です。酢豚などの中華料理におすすめ。(https://ja-shonaitagawa-sanchoku.com/item-detail/686835)
ピノ・コッリーナファームガーデン&ワイナリー松ケ岡


旧庄内藩士3,000人によって開墾された、山形県鶴岡市羽黒町松ケ岡。「ピノ・コッリーナファームガーデン&ワイナリー松ケ岡」は、柿畑だった土地をブドウ畑に改良し、2017年に栽培を開始。ワイン造りを持続可能な地域産業として発展させることを目標に掲げています。併設のレストランでは、自社醸造ワインや地元食材を使用したイタリアンフレンチが楽しめます。
https://pinocollina.com/
★おすすめワイン:フルフル白 2023/フルフル赤 2023

フルフル白 2023:松ヶ岡産シャルドネとソービニヨンブランを毎日の食卓に合うように仕上げました。魚介類やオリーブオイルを使った料理から和食まで、幅広く合わせられる1本。
フルフル赤 2023:月山の初冠雪頃に収穫した松ヶ岡産シラーとメルローを贅沢にアッサンブラージュ。果実味のあるやさしいタンニンとやわらかく心地よい味わいが感じられます。
(https://pinocollina.com/wine-cellar/)
■庄内エリアのおすすめの宿
たちばなや(山形県/鶴岡市)

鶴岡市・あつみ温泉に佇む、四季の移ろいを感じる庭園が自慢の老舗旅館「たちばなや」。源泉掛け流しの湯を堪能できる展望半露天風呂付和洋室や離れ客室をはじめ、和室や洋室などバリエーションに富んだ客室が魅力です。

夕食は米沢牛に山形牛、庄内豚や日本海の新鮮な海産物を贅沢に味わう会席料理。食事にあわせて、日本酒や地元ワイナリーによるワインなど、多彩な銘酒を提供しています。夕餉のお供に、ぜひ楽しみたいですね。
たちばなや
山形県/鶴岡市
山形のワイナリーは、良質なブドウの生産地ならではの特性を活かしたワイン造りが魅力です。ワイナリー巡りで疲れた身体を温泉で癒したら、地元食材を活かした美食と美酒に酔う、そんな至福の滞在もまた一興。山形の土地で、風土を味わう旅に出かけてみてはいかがでしょうか。












