長野県は温泉の宝庫。なかでも上田市郊外にある別所温泉は「枕草子」にも登場する長い歴史を持つ温泉地です。今回ご紹介する「かしわや本店」は、その別所温泉にある老舗の温泉旅館。2024年4月、3か月間の改装工事を終え、リニューアルオープンしました。
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「北向観音堂」の隣に立つ好ロケーション

上田交通別所線別所温泉駅から、各宿を周る無料送迎の「くるっとバス」に乗車。東京から向かえば2時間もかからない電車旅ですが、その終点で待つ「かしわや本店」は、創業100余年の長い歴史を誇る宿。善光寺と向かい合うように立つ「北向観音堂」のちょうど隣に位置しています。

ちなみに、善光寺は来世へのご利益を、北向観音は現世へのご利益をもたらすそうで、善光寺との両詣りを行えばさらにご利益が増すのだとか。「かしわや本店」はその参拝時の宿として利用されてきたほか、良質な湯に浸かってのんびりしたい、あるいは美味しい食事を楽しみたいなど、さまざまな理由で、多くの人々に愛されています。

さて、宿の中に入れば、ロビーは畳敷。書院造りの建物の良さをうまく残してリニューアルされており、吹き抜けの大空間のラウンジには、フリードリンクも用意されています。
2024年4月リニューアルの新スイート

本館「柏和亭」、離館「四季亭」ともに、館内には木の温もりがたっぷり。客室は12室。客室も木の柔らかな雰囲気に包まれています。

なかでも「本館スイート【露天+内風呂】和室+洋寝室<部屋食>」は、2024年4月にリニューアルしたばかりの新スイート。和モダンのシンプルな趣が心を落ち着かせるデザインで、かなり広々としています。

ミニキッチン付のダイニングも備わって、お部屋での食事もOK。ダブルシンクの洗面台、広いクローゼット、ちょっとしたカウンターデスクもあり、グループで利用しても使い勝手がいいでしょう。

しかも露天風呂も内風呂も源泉掛け流し。無色透明の単純硫黄泉は、ほわんと硫黄臭が漂います。
信州最古の湯を堪能できる豊富な湯処

部屋のお風呂だけでは飽き足らない。そんな人は、館内の大浴場へ。昔ながらの面影を残す「岩の湯」には檜の露天風呂と岩の内風呂。

「悠々自適の湯」には、檜の香りに包まれる「悠々の湯」と、総檜の吹き抜け天井が心地いい「自敵の湯」。そして、露天風呂と内風呂がセットになった貸切の「常楽の湯」まであって、迷ってしまうのは必至。もっと言えば、別所温泉には3つの外湯もあって、全部浸かろうと思ったら、何度も通うか、長期滞在するしかありません。開湯1400年という信州最古の湯は飲泉も可能です。
旬を感じる本格和会席がクチコミでも好評

節分・桃の節句など、季節の行事をモチーフにしたり、たっぷりの旬を盛り込んだりした月替わりの会席料理も高評価。リンゴを食べて育った信州和牛、癖がなくとろける信州サーモンなど、地元ならではの食材が盛り込まれており、一休の口コミでも「手が込んでいて美味しい」「信州牛の朴葉焼きが絶品」「付け合わせの野菜まで美味しい」「奇をてわない上質な食事」と、満足している様子がうかがえます。

特に、信州名物「鯉のうま煮」は、地酒がすすむ一品。旅に出た実感がより高まるでしょう。
12時チェックアウトでゆっくり

第1回の直木賞受賞者、川口松太郎の代表作の一つ「愛染かつら」は、この宿で彼が執筆していた際に眺めていた北向観音のカツラの巨木から名付けられたとか。
12歳未満の利用は不可。チェックアウトは12時と、静かでゆっくりした滞在を望む大人におすすめしたい「かしわや本店」。付かず離れずの、ちょうどいい塩梅のもてなしも好評です。
かしわや本店
長野県/上田市












