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【取材】伝統と革新を紡ぐ由布院の名宿「亀の井別荘」で、自然と温泉に憩うひととき
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【取材】伝統と革新を紡ぐ由布院の名宿「亀の井別荘」で、自然と温泉に憩うひととき 亀の井別荘(大分県/湯布院)

大分・由布岳の麓に佇み、四季折々の庭の風情と全室で源泉掛け流しの湯を堪能できる「亀の井別荘」。大正10年創業の名宿ですが、近年は客室やレストランのリニューアルを行うなど、たゆまぬ進化を遂げています。今回は、一休コンシェルジュ編集部が「亀の井別荘」を取材。新しく生まれ変わった客室を中心に、寛ぎの滞在が叶う宿の魅力をご紹介します。

大正10年に創業、絶えず進化を続ける由布院の老舗宿

全国トップクラスの湧出量を誇る温泉はもちろん、美しく荘厳な由布岳や金鱗湖など、豊かな自然が魅力の由布院。かつて歓楽街や名所がなかった場所から、日本屈指の温泉地へと導いた立役者でもあるのが「亀の井別荘」です。

別府観光の祖・油屋熊八翁と初代主人・中谷巳次郎が国内外の要人をもてなすために、別荘を築いたことが宿の始まり。100年に及ぶ老舗旅館の魅力はそのままに、近年は客室のリニューアルなども実施。個人の在り方が多様化する今、ゲストが“別荘”のように、思い思いの過ごし方をできる宿へと変化することで、進化を遂げています。

金鱗湖に繋がる約1万坪の敷地は、レストランやショップが並ぶパブリックエリアと、宿泊者専用の客室エリアに分かれています。客室エリアへの入り口となる、茅葺屋根の門を通れるのは宿泊者のみ。敷地内には、表通りの賑わいとは一転して、まるで桃源郷のような静かで穏やかな世界が広がり、本館6室と離れ11棟を配しています。

取材時は、春の芽吹きのタイミングで、丁寧に手入れされた庭の緑を眺めながら、本館にあるロビーへ向かいました。

北欧家具に彩られ、上質な雰囲気が漂うロビー

館内に一歩足を踏み入れると、上質で落ち着いた空間が広がっていました。ロビーには「オーレ・ヴァンシャー」のコロニアル・チェアなど、こだわりの家具が。椅子に腰かけながら、窓いっぱいに広がる庭の緑を眺めるだけで、大変穏やかな気持ちになりました。

お着き菓子をいただきながらチェックインを行い、ほっと一息ついてから客室へと向かいましょう。

120平米の広さを持つ、宿の最上級客室

はじめに見学したのは「【百番館】離れ特別室 和洋室 露天風呂/内風呂付(禁煙)」。

明治時代の古民家を移築しており、茅の上に杉皮を葺いた大屋根が特徴的な建物です。離れのなかでも最も広い120平米の客室には、メインルーム・主寝室・和室・ロフトルームなどを備えています。

回廊を通って客室へと向かいます。入口から特別感たっぷり。格子戸を抜け、進んだ先が客室です。

室内に入ると、ダイニングテーブルとソファがあり、ほっとする寛ぎの空間が広がっていました。

リビングにある引き戸を開けると、大画面テレビと「TANNOY」のスピーカーが設えてあり、上質なサウンドで思い思いの映像や音楽を楽しむことができます。

ソファ横の階段を上るとロフトルームになっていて、主寝室とは別にベッドが2台設えられていました。

庭のデッキスペースには、ポール・ケアホルムの名作「PK22」のチェアも用意されているので、外に出てのんびり過ごすのもいいですね。耳を澄ませば、葉擦れの音や鳥のさえずりが聞こえ、心がす~っと癒されていくのを感じました。

庭を望む和室では、談笑をしたり、読書をしたり……。思いのままに、自由な時間を満喫できるでしょう。

全室で源泉掛け流しの湯を楽しめることも大きな魅力のひとつ。「百番館」には、露天風呂と内風呂があり、綺麗に磨かれたガラス越しに露天風呂と内風呂がひと続きになっているデザインが特徴的でした。

露天風呂からは庭と由布岳、秋には紅葉、春には桜が望めます。由布院ならではの景色を目の前に温泉を独り占めする……、なんて贅沢なのでしょう。浴槽の横には、椅子も用意されているため、小休憩を挟みつつ、入浴を満喫できそうです。

シャンプーやトリートメントには「マールアペラル」による、亀の井別荘オリジナルのものが用意されていました。

洗面台には「マールアペラル」のボディミルクやハンドソープもあり、穏やかで印象的な香りに、癒されることでしょう。

続いて、寝室をチェック。落ち着いた配色の空間には、スウェーデンの高品質ベッド「DUXIANA(デュクシアーナ)」、カシミヤのブランケット「エシャペ」が設えられていました。

正面の景色は、窓いっぱいに広がる緑。横になりながら、ぼんやりと庭を眺めれば身体も心も疲れがとれていきそうです。

ベッドの背後はデスクになっていて、書斎のように利用するのもいいですね。

ベッド後ろの収納スペースは、ドリンクカウンターとクローゼットになっていました。

冷蔵庫内も充実のラインナップ!ビールやノンアルコールドリンクをはじめ、県内の銘酒「亀の井」、県産みかんを使った「亀の井別荘」オリジナルのストレートジュースが入っていました。

引き出しのなかには、浴衣とパジャマが。浴衣の上に羽織る長着も用意されているため、寒い季節の温度調節も安心。オリジナルのパジャマはガーゼ生地で、とても心地よい肌触りでした。庭内のショップ「鍵屋」でも購入できるそうです。

クローゼットにはガウンも用意されていました。

広々としたウォークインクローゼットもあり、スーツケースなどの大きな荷物をしまえるのも嬉しいポイントです。

メイクスペースもあるため、朝の支度もスムーズに行えそうですね。

2024年3月リニューアル!離れで唯一の洋室タイプ客室

続いて、離れのなかでは唯一の洋室として2024年3月にリニューアルをした「【五番館】 離れ洋室 露天風呂/内風呂付(禁煙)」へ。リビングには、大きな2面の窓ガラスが配され、開放感がたっぷり!杉木立が印象的な庭には、新たに植栽も行われ、これから咲きはじめる草花もあるそう。訪れる季節ごとに、違った景色が広がるのも楽しみですね。

ラウンジチェアとテーブルのスペースもあり、ゆったりと寛ぎのひとときを過ごすのにもぴったり。テレビと「Tivoli Audio(チボリ・オーディオ)」のスピーカーが備わり、充実の滞在をサポートしてくれます。

リビングを見たあとは、ベッドルームとバスルームへ。すべてがリビングからひと続きになっているため、移動の負担もありません。さらに床暖房が設置されているので、寒い時期でも快適に過ごせそう。枕元にはリーディングライトもあるため、ふかふかのベッドで読書をするのもいいですね。

はたまた窓際のペーパーナイフソファに腰かけて、外の景色を眺めるのもいいでしょう。思いのままに過ごすことができ、心が安らぐ時間になるだろうと感じました。

新設された露天風呂には、自家源泉の湯がなみなみと注がれています。泉質は無色透明の単純温泉で、なめらかな湯質なのが特徴。新鮮な空気をたっぷり吸いながら温泉に浸かるひとときは、まさに格別でしょう。

内風呂も用意されているため、湯あたりしない範囲で何度も楽しみたいです。

アメニティは「マールアペラル」のスキンケアセットが用意されていました。

こちらにも余裕たっぷりのウォークインクローゼットがあり、連泊等で荷物が多くても安心です。クローゼットのなかには、浴衣・羽織・パジャマ・ガウンが用意されていました。

自家源泉の湯を堪能する大浴場

お部屋でも温泉を楽しめますが、気分を変えて大浴場に行くのはいかがでしょう。大浴場「星の湯」と「草の湯」は、夜中12時に男女入れ替えとなるため、湯巡りすることもできるとか。今回は「草の湯」を取材させていただきました。

天井と窓がガラスで覆われた内風呂は、外光が降り注ぐ開放的な空間。天井が高く、独特の柱と天井のデザインにも目を奪われました。広々とした岩風呂には、4つの源泉から掛け流しの湯が注がれています。

露天風呂には、ふたつの浴槽が設えられていました。いずれも、庭の景色を眺めながらゆったり湯浴みができそうです。丸風呂は2024年に入ってリニューアルされたばかりで、ほんのりとヒノキの香りが漂っていました。

大浴場にはタオルやアメニティ類も揃っているため、客室から手ぶらで行けるのが嬉しいですね。

滞在を豊かにする充実のスポット

宿泊者専用エリアの外には、一般の方でも立ち寄れるショップ・食事処・喫茶等があり、見どころが満載。今回は、それぞれの施設を見学させていただきました。

まずは「山家料理 湯の岳庵」をご紹介。その名の通り、新鮮な山の幸にこだわった食事処です。宿泊の場合、離れはお部屋食、本館はレストラン「螢火園」で会席料理を楽しめますが、もし希望があれば「山家料理 湯の岳庵」のアラカルトにて、好きなものを好きなだけいただくこともできるそう。

こちらの食事処は、今回新たにレセプションカウンターや待合スペースの新設、客席のリニューアルなどが行われたそうです。店内は、重厚な柱や梁組みの存在感と緑のコントラストが印象的な空間でした。

客席はいずれもテーブル席で、快適に食事を楽しむことができそうです。どの席からも庭の景色を堪能できるのもいいですね。

振舞われるのは、豊かな由布院の地で育った食材を存分に使った料理。のれん料理の地鶏鍋やうなぎをはじめ、春は山菜、夏は鮎、秋は茸、冬は山女魚など地元の旬の食材が献立に並びます。

続いて「茶房 天井棧敷」へ。江戸時代末期の造り酒屋を移築・改装した空間で、雰囲気も抜群!17時以降はガラリとムードが変わり「BAR 山猫」としての営業となります。

雪の積もった由布岳に見立てたデザート「モン・ユフ」

オリジナルブレンドの珈琲や手作りのデザートをいただきながら、建物や外の景色を眺めれば思わず時間を忘れそうです。のんびりと過ごす大人の休日に、ぴったりの場所だと感じました。

最後に伺ったのは「西国土産 鍵屋」。

店内には「亀の井別荘」家伝のお菓子やお惣菜、調味料といった食品、雑貨・地元の銘酒、竹細工など、大分・九州の名産を幅広く取り揃えています。

店内奥の工房で毎日手作りされている「名代おはぎ」もおすすめです。午前中に売り切れてしまうことも多いため、予約必須だそう。旅の思い出やお土産を探しに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「ロビー」夜の雰囲気
「百番館」夜の雰囲気

夜になると、また違った幻想的な雰囲気に。あたたかい灯りのなかで、心安らぐ時間を過ごせるでしょう。

由布岳の麓、金鱗湖畔約1万坪の敷地に佇む「亀の井別荘」。受け継がれる伝統ともてなし、たゆまぬ進化で多くの人を魅了してやみません。自分自身の“別荘”のような空間で、豊かな自然・名湯・美食に憩い、寛ぎのひとときを過ごしてみませんか。

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亀の井別荘

大分県/湯布院

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