
あたり一面に漂う硫黄臭。小さな火口や墳出孔からもくもくと立ち上る湯気。「これぞ温泉!」という光景が見られるのが北海道・登別温泉の地獄谷。大地の生きたエネルギーを肌で感じられる、大迫力のジオスポットです。

「にっぽんの温泉100選」でも毎年上位にランキングされている登別温泉。大きなホテルがぎっしりと立ち並ぶ温泉街の中で、緑の山に埋もれるように建つのが「登別温泉郷 滝乃家」。他とは一線を画す佇まいで、落ち着いた和の風情を漂わせています。

池の間に設けられたアプローチを通ってロビーへ。ロビーは大きな窓一面に緑が広がる、喧騒とは無縁の世界。このロビーにも、ロビーに続くテラスにも、大きなソファや椅子が置かれ、のんびり緑を楽しむにはもってこいの雰囲気です。
目 次
スタッフ専用口まで備えた食事専用室付きの客室

スリッパ無しで歩ける畳敷きの廊下を通って客室へ向かいましょう。客室はすべて日本庭園に面して建てられており、全部で30室。リビングが付いていたり、暖炉があったり、タイプはいろいろ。なかには掘りごたつがある客室もあって、まるでわが家のようにくつろげます。

その中のひとつ、源泉掛け流しの露天風呂が付いた部屋をみてみると、リビングや寝室のほかに食事専用の部屋まで備えられていました。この部屋にはスタッフの専用出入り口があって、スタッフがリビングや寝室を取らずに食事の準備ができるとか。くつろぎポイントとしては、かなりの高得点です。
4種類の泉質で、温泉三昧

9種類もの泉質の異なる湯が湧き出る登別温泉は、古くから「温泉のデパート」と呼ばれていました。

「滝乃家」で楽しめるのはそのうち4種類。乳白色でゆで卵のような独特の硫黄臭がある硫黄泉、保温効果が高く、湯冷めしにくい塩化物泉、鎮静作用があって、リウマチや更年期障害などに効果が期待できるラジウム泉、空気が触れると赤茶色に変わる鉄泉で、色も匂いも効能も異なる湯を存分に味わえるのは、温泉ファンにはたまらない魅力でしょう。

露天風呂は2つあり、最上階の5階にあるのが「雲井の湯」。足を踏み入れた瞬間、あふれんばかりの緑が目に飛び込んでくる露天風呂です。そして1階の日本庭園の緑に囲まれるように設けられているのが「地縁の湯」。どっちの露天の、どんな湯に浸かろうか…。そんな悩みもまた楽しいもの。十分な休息を取りながら、湯比べを楽しんではいかが。
全室個室の食事処で楽しむ会席料理

滝乃家でのもうひとつの楽しみが食事。お部屋食以外のゲストは、日本庭園を望む全室個室の食事処「原生林」で、丹念に作られた会席料理を頂けます。

もともと滝乃家は大正時代、割烹として創業。その後、温泉旅館へと姿を変えてきたこともあり、料理には定評がある宿。 毛ガニ、ウニ、ホタテを始め、北海道ならではの良質な食材を生かすのは、割烹として受け継いできた確かな技と心。箸を進めるごとに、(次は季節を変えて、ぜひ…)と、再訪の思いが強くなるでしょう。












