六甲山の懐に抱かれた日本最古の温泉地であり、日本三名泉に数えられる有馬温泉。その奥地に1,400坪の広大な敷地を有する全室離れの宿「有馬別叢 御所別墅」はあります。

明治の開国期に神戸に居留地ができ始めた頃、多くの外国人が有馬温泉を訪れ「清水寺」の紅葉を愉しみました。やがて「清水寺」は多くの外国人を受け入れる「清水ホテル」となり、外国人専用ホテル街の礎をつくったそうです。その跡地にある「御所別墅」には今も当時の外国人文化と日本古来の文化が織りなす独特の風情が漂います。
全室離れのサーマルスイートルーム

「有馬別叢 御所別墅」の客室は全10室。そのすべてが広さ100㎡を超す離れ形式スイートルームです。

天井の高い平屋造りで開放感のある贅沢な空間が自慢のヴィラタイプと、川に面したメゾネットタイプがあり、メゾネットタイプの部屋では、2階部分に玄関、1階部分にベッドルームや浴室とプライベート感漂う造りになっています。川のせせらぎを聴きながらゆっくり過ごせる空間です。

この宿で特筆すべきは、各部屋に日本で唯一の「サーマルルーム」と呼ばれる温熱リラクゼーションルームが備えられていること。これはヨーロッパの温泉施設を参考に作られた、体温に近い温度帯に保たれた部屋。
無理なく体を温め、常に体温と同じ温度帯を保つことで免疫力が高まる効果があると言われています。冷え性の方には特にオススメで、読書やお茶を愉しみながらゆっくり思い思いの時間を過ごせます。これを目的にこの宿に通う方も多いのだとか。

室内には天然木が使われ、木の香りが心も身体も癒してくれます。寝具、バスローブ、リラックスウエア、タオルなどは日本製で最高品質のものを厳選するなど、お部屋でゆっくり過ごしてもらうためのこだわりが感じられます。各部屋に備えられたウッドデッキでは森林浴や読書がおすすめです。
金色に輝く成分たっぷりの温泉

温泉棟では、江戸時代の有馬の象徴であった湯治場「一の湯」の湯殿を復元した「有馬山叢 陶泉」の湯を愉しむことができます。湯は御所泉源と妬泉源から引かれた掛け流し。鉄分と塩分を多く含む泉質によって金色に輝くお湯が特徴的で、塩が肌について薄い皮膜をつくるため保湿効果が持続します。
また、湧出時は弱酸性、浴槽に注がれるときにアルカリ性へと変化する不思議な性質を持っていて、この性質が肌をすべすべにするといわれています。女性には嬉しいお湯ですね。
有馬の温泉は、環境省が療養泉として指定している9つの主成分のうち7つもの成分が含まれていて、世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉です。そのため、療養・湯治目的で訪れる人が多いのも頷けます。

自然の恵みに溢れた温泉にゆっくり浸かったあとは、温泉棟に併設されたアロマルームで極上の施術を受けてみてはいかがでしょう。施術は希望により客室でも受けることができます。

約1,300年以上の歴史を誇り、関西の奥座敷と呼ばれる有馬温泉には、気軽に立ち寄れるグルメスポットも多数。情緒あふれる温泉街を散策しながら歴史ある金泉・銀泉などの日帰り湯と共に愉しむのがおすすめ。また、温泉街には「御所別墅」とともに御所三坊と呼ばれる施設もあり、貸切風呂(有料)やサロンなども利用することができます。

ロープウェイで六甲山の山頂まで足を延ばせば、そこには日本三大夜景の一つ、神戸の街が眼下に広がります。心に沁みる体験を、ぜひ日本最古の名湯とともに満喫してみてはいかがでしょう。












